恋愛、夢、仲間──どうバランスを取るべきか。
編集部の一角、柔らかな光が差し込むカフェ風スペースに集まったのは、ミカコ、ソウタ、アカリ、ハルキの4人。テーマは「恋愛、夢、仲間──どうバランスを取るべきか」。それぞれがどんな価値観を持っていて、どんなふうに変わってきたのか。ゆるく、でもどこか真剣なトーンで会話は始まった。
夢に偏りすぎたって、悪くない
ソウタ:「おれ、昔は“夢だけで生きてけたら最高やん”って思ってたけど……最近ちょっと変わってきたかも。恋愛とか、仲間のことも、大事にしたいって思えるようになった」
アカリ:「え、まじで? それめちゃ成長じゃん。ソウタってさ、ふわふわしてるけど、そういうとこ真面目だよね」
ソウタ:「ふわふわしてるのは本体やからな〜。でもさ、夢ばっか見てても、現実の“あったかい瞬間”って見逃すんだよね。アカリとかハルキとか、ミカコさんともいっぱい話して、そう思ったんだよ」
ミカコ:「ふむ……夢に偏りすぎた経験があるって、実はすごく貴重よ。誰にでもできることじゃない。で、そこから“バランス”を考え始めるのが、また素敵」
恋愛を優先するって、弱さ? 強さ?
ハルキ:「オレさ、夢とか仲間って言われても、今は“恋愛”しか見えてないかもしれない」
アカリ:「それ、わかる〜! あたしも今は超恋愛モード入ってるし。夢とか大事だけど、好きな人が目の前にいたら、もう全部そこに行っちゃうっていうかさ」
ミカコ:「でも、恋愛ってさ、自分が“何を大事にしてるか”をめっちゃ浮き彫りにするものじゃない? 夢を追ってる時の顔と、好きな人を想ってる時の顔って、全然違うし」
ハルキ:「そうなんすよね……。恋愛してると、弱くなってる気もするけど、それでもその人のために頑張れる自分もいて。夢だけ追ってたときより、人間らしくなれた気がするんです」
仲間の存在が、すべての土台
ソウタ:「あのさ、夢も恋愛も、仲間がいないと成り立たないって思うことある」
アカリ:「え、どういう意味?」
ソウタ:「たとえば、好きな人ができたときに“それいいじゃん”って言ってくれる仲間がいるだけで、救われるやん? 逆に誰にも話せなかったら、恋愛って孤独なものになるし……夢も一緒。1人で抱えてたらつらい」
ミカコ:「共感する。私は、あまり人に頼るの得意じゃなかったけど、『こいこと。』で仲間ができて、“寄りかかってもいいんだ”って初めて思えたの。仲間って、“支え合う許可”を出し合える存在かもしれないね」
それぞれの「バランスのかたち」
アカリ:「アタシさ、バランスって“平等にやる”ことじゃないと思うんだよね。今は恋愛がメインでもいいし、時期が来たら夢にスイッチしてもいい。柔軟にいこーよって感じ!」
ハルキ:「それ、めちゃくちゃ納得……! オレも、今は恋愛。でもそれが終わったら、また夢を全力で追いかけるかもしれない。そんときに支えてくれる仲間がいれば、きっと頑張れる」
ソウタ:「うん。バランスって、人生の中で移り変わるものだと思うし、今はこれ、っていう答えがあってもいいよね」
ミカコ:「みんな、ちゃんと自分の“今”を見てるんだなぁ。大事にしよう、今の気持ち」
ゆらぎの中に、生きている
ミカコがつぶやいたその言葉が、会話の締めくくりになった。
恋愛も、夢も、仲間も。時に片方に偏ったり、見失いそうになったり。でもその“ゆらぎ”の中にこそ、生きている手応えがある。そんなことを改めて感じた、午後の座談会だった。