編集部の休憩スペース。取材や原稿に追われる日々の合間、ハルキがコーヒーを片手にぼそっとつぶやいた。「正直、女子を見る目に全然自信がないんだよなぁ…」。すると、たまたま同じスペースにいたケンジとユウト、そしてリクが顔を上げた。
ケンジは「お、若者の恋愛相談か」とニヤリ。ユウトは「これは話題になりそう」と少しワクワク顔。リクは「真面目に聞いてあげよう」と落ち着いた様子で頷く。こうして自然発生的に始まったのが、今回の座談会テーマ——『こんな女子とは付き合うな』 だった。
恋愛において「相性」は大切。でも最初から見抜くのは難しい。特にハルキのように恋愛経験がまだ浅いと、どんな女子を選ぶべきで、どんな女子は避けるべきか、判断に迷うのも無理はない。そこで先輩ライターたちが、自分の体験や価値観を交えながら「付き合わない方がいい女子の特徴」について熱く語ることに。
果たして、どんな女子は避けた方がいいのか?そして、ハルキはどんな学びを得るのか?座談会スタート!
ケンジの視点:依存度が高すぎる女子
ケンジ:「まず俺から言わせてもらうとだな…依存度が高すぎる女子は正直きついぞ」
ハルキ:「依存度って…どういう?」
ケンジ:「たとえば、毎日LINEで『今なにしてる?』『どこにいるの?』って確認してきたり、こっちが友達と遊んでるのに『なんで私と会わないの?』って拗ねてくる子。最初は“可愛いな”って思うかもしれないけど、だんだん束縛に変わっていくんだ」
ユウト:「あー、それはあるね。距離感がないとしんどいよな」
ケンジ:「俺なんか昔、そういう子と付き合ったことがあってさ。最初の2週間くらいは『俺、モテてるかも』って浮かれてたけど、気づいたら週7で会ってる。自由時間ゼロ。バンド仲間とも疎遠になって、正直、息が詰まった」
リク:「それは重いですね…。相手の存在が支えになるならいいけど、逆に自分を削ることになっちゃうのは良くない」
ハルキ:「でもさ、それって愛情が深いってことじゃないの?」
ケンジ:「若いころはそう思ってたよ。『俺のこと本気で好きなんだな』って。でもな、人間って“自由”がないと結局は冷める。俺は『もう無理』ってなって別れた」
ユウト:「恋愛は大事だけど、自分の時間や友達との関係もちゃんと持てる女子じゃないと続かないってことだよね」
リク:「バランス感覚が大事ですね」
ハルキ:「なるほど…。愛情と依存って紙一重なんだな」
ケンジ:「そういうこと。だからハルキ、お前がもし“めちゃくちゃ愛されてる”って浮かれても、その裏に“依存”が潜んでないかは見抜いたほうがいい」
ユウトの視点:自分磨きをしない女子
ユウト:「じゃあ次は俺かな。俺が思うのは…自分磨きをしない女子かな」
ハルキ:「自分磨きって、見た目を気にするとか?」
ユウト:「もちろん外見もあるけど、それだけじゃないよ。新しいことに挑戦するとか、本を読むとか、仕事や趣味に打ち込むとか。そうやって自分を成長させようとしない人は、一緒にいても刺激がなくなるんだよね」
ケンジ:「あー、それはわかるな。相手の話題が『今日も寝てた』『特に何もない』だと、だんだん会話が持たなくなる」
リク:「お互いに影響し合える関係が理想ですもんね」
ユウト:「そうそう。俺、昔ちょっと付き合った子がいたんだけど、その子が“彼氏がいれば満足”みたいなタイプで。最初は可愛いなって思ったんだけど、だんだん話題がなくなって、『なんか俺だけ話してる?』みたいな状態になっちゃった」
ハルキ:「なるほど…。好きって気持ちがあればいいんじゃないの?」
ユウト:「もちろん気持ちは大事。でもさ、恋愛って“好き”だけで成り立つもんじゃないんだよ。相手の人生にリスペクトできる部分があるかどうかって、実はかなり大きい」
ケンジ:「わかる。恋愛ってゴールじゃなくて、そこから一緒に歩くことだからな」
リク:「同じ時間を過ごすなら、お互いに学びや刺激をもらえる関係がいいですよね」
ハルキ:「確かに…。ただ一緒にいるだけじゃなくて、尊敬できる部分があるかってことか」
ユウト:「そういうこと。だからハルキ、自分にとって“この子と一緒にいると成長できる”って思える女子を選んだほうがいいよ」
リクの視点:約束を守らない女子
リク:「じゃあ次は俺ですね。俺が一番しんどいなと思うのは、約束を守らない女子かな」
ハルキ:「約束って、デートに遅刻するとか?」
リク:「それもあるけど、もっと広い意味。たとえば『次の週末は空けとくね』って言ってたのに、急に別の予定を入れちゃうとか。小さなことでも積み重なると、信用できなくなるんだよ」
ユウト:「それ、めっちゃわかる。信頼が揺らぐと一緒にいる意味がなくなる」
ケンジ:「俺も経験あるな。“ゴメン忘れてた”が続くと信用できなくなる」
リク:「恋愛って結局、信頼関係の上に成り立ってるじゃないですか。相手を信じてるからこそ安心できるし、一緒に未来を考えられる。でも約束を守らないと、その土台が崩れちゃうんです」
ハルキ:「たしかに…些細なことでも大きいんだな」
リク:「俺が昔付き合った子は、デートの予定を直前にキャンセルすることがよくあって。最初は『仕方ないな』って思ってたけど、何回も続くと“自分は優先順位低いのかな”って感じるようになったんだ」
ユウト:「それはきついな」
ケンジ:「信頼って、積み重ねるのは大変なのに壊れるのは一瞬だからな」
リク:「だから、小さな約束を大事にできる女子こそ、長く付き合える相手だと思います。逆に、約束を軽く扱う人は、最初は楽しくても続かない」
ハルキ:「なるほど…。俺も気をつけたほうがいいな。つい軽く考えちゃうときあるし」
ハルキの反応と追加の質問
ハルキ:「うーん…なんか聞いてると、恋愛ってけっこう難しいんだな。依存されすぎてもダメ、自分磨きしないのもダメ、約束を守らないのもダメ…正解がどこにあるのか全然わかんなくなってきた」
ケンジ:「まあ、完璧な女子なんていないからな。全部を避けるってのは無理だよ。ただ、付き合う前に“これやばいかも”ってサインを見逃さないことは大事だ」
ユウト:「そうだね。理想を追いすぎると逆に疲れる。自分がどこまで許せるか、そのラインを決めておくといいかも」
リク:「うん。相手の欠点を受け入れるかどうかは自分次第。でも“信頼できない”っていうのは一番きついから、そこはちゃんと見極めたほうがいい」
ハルキ:「なるほどなぁ…。じゃあ逆に聞きたいんだけど、『こんな女子なら付き合っても大丈夫!』って特徴ってある?」
ケンジ:「お、いい質問きたな」
ユウト:「前向きな話にしようか」
リク:「僕もそのほうが具体的にイメージできると思う」
こうして話題は「避けるべき女子」から「付き合って安心できる女子」へとシフトしていく。ハルキにとっては一番知りたかったポイントだ。
逆に、安心して付き合える女子の特徴
ケンジ:「俺が思うのはな、自分を笑える女子だな。失敗したときに『私ダメだ…』って落ち込むんじゃなくて、『やっちゃった~』って笑える子。そういう子は一緒にいて気楽だし、空気を明るくしてくれる」
ハルキ:「おぉ、それいいな。たしかに一緒にいて楽しいかも」
ユウト:「俺は人の悪口ばっかり言わない子かな。友達や同僚の話題が全部“悪口大会”みたいになると、聞いてて疲れるんだよ。でも『あの人ってこういうとこいいよね』ってプラスに話せる子は、一緒にいるだけで前向きになれる」
リク:「それはわかります。ポジティブさって、伝染しますからね」
リク:「僕は忙しくてもちゃんと相手のために時間を作ろうとする女子。無理に毎日じゃなくていいんです。週に一回でも『この日は会おうね』って調整してくれると、すごく大事にされてる感じがする」
ケンジ:「それは確かに。予定合わせようって姿勢があるかどうかで、関係の温度感は変わる」
ハルキ:「なるほどなぁ…。なんか、逆にっていうより“こういう子だと安心できる”って具体的だね」
ユウト:「そうそう。結局“やめたほうがいい女子”の逆じゃなくて、プラスで魅力を感じる部分を見つけることが大事なんだよ」
リク:「そうすれば、多少の欠点は気にならなくなるしね」
まとめ
ハルキ:「いやぁ、今日は勉強になったな…。依存とか、自分磨きとか、約束とか、正直あんまり意識してなかったけど、付き合う前からちゃんと見極めるポイントがあるんだな」
リク:「うん。完璧な人はいないけど、自分が大事にしたい部分を見極めることは大切だよ」
ユウト:「そうそう。自分が幸せになれるかどうか、その目線で考えるのが一番」
ケンジ:「まぁ最後は“直感”もあるけどな。色んな話を聞いたうえで、自分で選べばいい」
――そのとき、編集部の扉が開いて、アカリが顔をのぞかせた。
アカリ:「なにしてんの? なんか楽しそうじゃん」
ハルキ:「あ、いや…ちょっと相談を」
ケンジ:「おぉ、タイミングいいな。アカリ、お前なんかハルキと合いそうだよな」
ユウト:「あー、それはあるかも。雰囲気似てるし」
リク:「ふたりとも意外と真面目なとこあるしね」
ハルキ:「ちょ、ちょっと先輩たち、からかわないでくださいよ!」
アカリ:「え、なになに? ハルキ赤くなってんじゃん」
笑い声が広がる編集部。
「やめた方がいい女子」の話は、ハルキにとって大きな学びになっただけでなく、どこか未来への予感も残して終わったのだった。