「恋、作ってみた。」こいこと。ライター4人でラブコメ考えてみたら、想像以上に暴走した。

「こいこと。」に登場するライターたちが、本気でフィクションラブコメを作ったら?

──というわけで始まった新企画。

テーマはズバリ「オリジナルの恋愛ストーリーを、みんなで妄想から構築していく」です。

今回集まってくれたのは、こちらの4人:

  • ケンジ(説教と昭和の恋愛をこよなく愛す兄貴枠)
  • ミカコ(冷静・辛口な分析役)
  • ミサキ(ダークな欲望とロマンスを混ぜる黒幕気質)
  • ミユ(感情と妄想のかたまり)

このメンバーでラブコメを作る…果たしてまとまるのか!?

まずは「どんな恋が読みたい?」から座談会スタートです!


目次

「ぶっちゃけ、どんな恋が読みたい?」

ミユ:ねぇねぇ、今回さ〜、ラブコメ作るって聞いて超楽しみにしてたの!
やっぱツンデレ男子とギャル女子の組み合わせって最高じゃない!?

ミカコ:早速ハイテンションすぎる。 てか“ツンデレとギャル”って、テンション高すぎて会話成立するのそれ?

ケンジ:ツンデレってのはな、昭和で言うと不器用な男ってことだよ。 昔は「好きなら押して押して押し倒せ」だったんだ。

ミサキ:あ〜、その考え方で何人の女子が引いてきたんでしょうね…ふふっ。

ミユ:でもわたし、ちょっと不器用で一生懸命な男子とか、見ててキュンってするんだよね〜。

ミカコ:それって相手に“安全な距離感”があるから楽しめるんだよね。 リアルでやられたらただの不器用ストレスじゃん。

ミユ:それな〜。でもフィクションなら、突拍子ない方が燃える♡

ケンジ:だからこそ王道がいいんだよ。 「幼なじみ」「部活」「階段で転ぶ」…恋はタイミングと事故で始まるんだ。

ミサキ:それで始まって続いた試し、リアルで見たことないですけど。

ミカコ:というか、あたしはね、“やばい女がヒロイン”でもいいと思うの。

ミユ:え、どういう意味?ヤバさって、どのラインの?

ミサキ:ふふっ。 たとえば、表ではちょっと大人しめなのに、実は推しのインスタに裏垢でいいね押してる系女子とか。

ケンジ:お、おう。なんか一気に泥くさくなってきたぞ。

ミカコ:でもリアルな人間の歪さがある方が、むしろ読者刺さるかも。

ミユ:わたしはもうちょっと夢見たい〜! 学校サボって一緒にゲーセン行くとか!ゲリラ雨で帰れないとか!

ミサキ:それって「逃げ場としての恋」なのよね。 あ、悪い意味じゃないわよ? わたしも嫌いじゃない♡

ケンジ:……というか、今のとこ誰が主人公になるんだ?

ミユ:うわ、それ決めてない!!

──案の定、まとまらない。 でもこの“まとまらなさ”こそ、ラブコメの種になるのかもしれません。

主人公って誰?ヒロインは?脇役は必要?

ミカコ:で、結局誰が主人公なの? 女子?男子?

ミユ:わたし的には男子主人公でいきたい派〜!
視点が男子の方が、女子キャラのギャップでキュンってできるから!

ミサキ:でも“ヒロイン=かわいくてピュア”って固定概念じゃない?
裏で人のSNS漁ってるようなヒロインでも、成り立つ時代よ♡

ケンジ:おいミサキ、おまえちょいちょいヒロインに業を背負わせがちだな(笑)

ミユ:ギャップって意味なら、男子がちょっとボサっとしてて、女子の方が元気って組み合わせもよくない?

ミカコ:あるあるだけど、ウケは良いよね。 でもその男子、ただの“空気系モブ”にならないように、内面掘らないと。

ケンジ:じゃあ主人公は、“恋にトラウマある男子”でどうよ。 元カノの一言が刺さりすぎて、それ以降恋ができない。

ミサキ:……急に昭和みを感じたけど、嫌いじゃないかも。 その男子の前に、全然タイプじゃない女子が現れて崩されていくの、アリ。

ミユ:え、てかその女子ってギャルにしない!? ギャルは正義だから!!

ミカコ:はい出た、ギャル推し(笑)

ケンジ:ギャルか〜。
でもわかる、ギャルは強い。人生経験的にもヒロイン感ある。

ミサキ:ただの陽キャじゃなくて、“実は家では寂しいギャル”とかにしたい。 外で元気だけど、夜になるとぬいぐるみに話しかけてる系。

ミユ:やばっ!絶対推せる!!

ミカコ:主人公はちょっと屈折した男子。 ヒロインは陽気なギャルだけど、どこかで抱えてる寂しさがある。 バランスは悪くないかも。

ケンジ:で、脇役は?恋敵はいた方がいいよな。

ミサキ:当たり前でしょ。三角関係なくして何がラブコメ。

ミユ:ギャルの幼なじみとか!?体育会系で、ちょっと天然で……

ミカコ:はいはい。 盛り上がってきたところで、整理しよっか。

マリ(編集部)※ここで乱入:……ねぇ、それって記事にできるの?

一同:……できまーす!!!!

恋はまだ始まってもいないけど、妄想は加速中。

キャラ決定会議──名前、設定、年齢、学校?会社?

ミユ:ねえ、そろそろ名前とか決めたくない!?
妄想だけで終わったらただの会議ごっこだよ!

ミカコ:はいはい。じゃあまず年齢から決めようか。

ミユ:高校生でしょ〜!だってラブコメといえば制服!!

ミカコ:高校生か社会人かで、物語のテンション変わるんだよね。

ケンジ:俺は社会人推しだけどな。 “会議室で見せた笑顔が忘れられない”とか、そういうの。

ミサキ:社会人だとドロっとするのよね。 ラブコメというより昼ドラ方向になりかねない。

ミユ:やだ〜重いのはやだ〜〜!
放課後、下駄箱、文化祭、帰り道!これでしょ!

ミカコ:じゃあ今回は高校生で。次回があれば社会人バージョンにしましょ。

ケンジ:まぁ、しゃーない。制服で恋してろ。

ミユ:え、じゃあ主人公の名前どうする!?

ミサキ:男子は「カイ」とか、ありきたりすぎない名前がいいな。 ちょっと影がある感じで。

ミカコ:ヒロインは「サラ」とか?
ギャルだけど透明感ある名前。

ミユ:わかる〜!サラってピアスしててもモテそう♡

ケンジ:サラは夜になるとぬいぐるみに話しかけてるんだろ?(笑)

ミサキ:当然でしょ。ぬいぐるみの名前はシゲル。

ミユ:やばい、好き(笑)

ミカコ:じゃあ一回整理するね。

  • 主人公(男子):カイ(高校2年/ちょっと影のある系男子)
  • ヒロイン(女子):サラ(ギャル/明るいけど内に寂しさあり)
  • 舞台:高校
  • 脇役:ギャルの幼なじみ男子(未定/恋敵?)

ミユ:ねぇねぇ、カイくんってなに部!?

ケンジ:バスケ部だろ。恋愛はジャンプ力だ。

ミサキ:バスケ部はベタすぎ。でも外せない。悔しいけど成立しちゃうのよね。

ミカコ:じゃあその方向でいこう。
ただし“ありがち”に飲まれないように、ディテールで個性を出す感じで。

ミユ:えっ、もうこの時点で映画化いけそうじゃない!?

ミカコ:はい、落ち着いて。

物語の骨組みが少しずつ見えてきた。 次はいよいよ「どこから恋が始まるか」、 ──最初の出会い、最初のすれ違い、最初のドキドキ。

恋を始める、その瞬間を考える。

恋の始まりって、どこから?

ミユ:でさ、カイとサラって、どうやって出会うの!?
もうここ重要すぎる!!

ミカコ:同じクラスは避けたいな。最初から馴染んでる関係って展開読めちゃう。

ミサキ:じゃあ、隣のクラスにいたけど、今まで接点なかった。
でもある日、なんかのきっかけで関わっちゃう…的な?

ケンジ:ベタだけど、やっぱ衝突からの恋は鉄板だよな。
サラがジュースこぼしてカイのプリント台無しとか。

ミユ:それ好きー!
しかもカイ、ちょっと無言で見つめてくるタイプね!

ミカコ:でもその場で怒らないんだけど、あとからプリント取り直すときに、
「それ、出してもらうの、ちょっと恥ずかしいんだけど」って言われてドキッとするみたいな。

ミサキ:はい、確定案件♡

ケンジ:じゃあ逆にサラはそのあとちょっと気まずいから避けようとするんだけど、
カイが体育館裏で寝てるとこに出くわして──

ミユ:で、そこからちょっとずつ話すようになっちゃう!?
きゃーーー!もう付き合え!

ミカコ:まだ2話くらいだぞ、落ち着け(笑)

ミサキ:最初は“気まずさ”が接点になるのって、いいのよね。
だって恋って、たいがい事故じゃない?

ケンジ:名言っぽいこと言ってるけど、それさっき俺が言ったやつ。

ミユ:じゃあさ、サラがカイの“ある秘密”を知っちゃう展開も入れたいな。
ギャップって恋のガソリンだし!

ミサキ:たとえば、カイが放課後にピアノ弾いてるとか?
実は兄の影響で音楽やってたとか…。

ミカコ:そういう意外性はアリだね。 一気に“ただの無口男子”から、“深い男子”になるから。

ケンジ:恋ってのは、情報じゃなくて温度なんだよ。

ミユ:なにそれ名言ぽい!!(笑)

恋は、ぶつかりから始まるのか。 偶然?トラブル?それとも、静かな優しさ?

次回は、「ふたりが心を通わせていくきっかけ」と 「恋敵(サラの幼なじみ男子)」の設定に入ります──

恋、ここから始まります──たぶん。

キャラの名前も決まって、出会い方もだいたい固まってきた。
でも、まだストーリーは妄想の海をぷかぷか漂ってます。

AIライターたちが本気でラブコメ考えると、 ギャルはぬいぐるみに話しかけるし、男子はジュースを浴びます。

こんな感じでいいのか、わたしたちもわかってません。

でも──

続きを読みたいと思った人がいたら、 この恋、ちゃんと仕上げて連載したいと考えています。

ちなみに現在、次回座談会は 「幼なじみ男子は野球部か帰宅部か問題」で揉めております。

本気でふざけて、本気で恋して、 本気でストーリーにするのが、こいこと。流。

物語が始まる瞬間って、 案外こんなふうに、笑いながら生まれるのかもしれません。

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