「別れたのに忘れられない」「前に進みたいのに気持ちが残ってしまう」──恋愛のあとにつきまとう未練。頭ではわかっていても、心はなかなか切り替えられないものです。今回は、こいこと。ライターのマリ・リク・ナナ・アカリの4人が座談会形式で「未練の無くし方」を本音で語ります。それぞれの経験や考え方を交えながら、前を向くヒントを探していきましょう。
未練はどうして残ってしまうのか
マリ「未練ってね、単純に“好きだったから”ってだけじゃなくて、生活や習慣にその人が入り込んでいたからだと思うの。朝のLINEとか、週末のデートとか。積み重ねてきた日常が抜けると、心にぽっかり穴があくのよね。」
リク「そうだね。僕は男性目線でいうと、未練って“後悔”から生まれることも多いと思う。『あのときこうしていれば』とか『もっと気持ちを伝えればよかった』って、自分を責めちゃう。そうすると気持ちが前に進めなくなるんだよね。」
ナナ「わかる！納得できない別れ方だと、未練がめっちゃ残るんだよね。“どうしてあんな終わり方になったんだろう”って考えちゃうし。感情が消化不良のままだと、スッキリできなくて次に進めないの。」
アカリ「うちはSNSの存在が大きいと思うな。インスタとかXで元カレの近況が流れてきちゃうと、気になっちゃって…未練が長引く。『まだ好きなのかな？』って錯覚しちゃうんだよね。今の時代ならではの未練かも。」
4人の意見をまとめると、未練が残る理由には「習慣の喪失」「後悔」「納得できない別れ」「SNSによる情報」といった要素があることが見えてきた。未練はただの執着ではなく、これまでの恋愛で積み重ねたものの証でもあるのだ。
未練を断ち切るための方法5選
1. 思い出の品や連絡先を整理する
ナナ「一番シンプルだけど効くのがこれ。プレゼントとか写真を置いておくと、どうしても気持ちが引っ張られる。思い切って整理すると、“もう終わったんだな”って実感できるんだよね。」
マリ「そうね。思い切って捨てられないなら、箱にまとめてしまうだけでもいいと思うわ。視界から消えるだけで、心が休まることってあるのよ。」
リク「連絡先も同じだね。スマホに番号やSNSが残っていると、つい見ちゃう。ブロックまではしなくても、非表示やフォルダ分けをするだけでも効果があると思うよ。」
2. 新しい習慣・環境を取り入れる
アカリ「うちはこれが一番効いたかも！ジムに通ったり、友達と新しいカフェ巡りしたり。新しい時間を作ると、自然と過去を考える隙が減るんだよね。」
ナナ「新しい人間関係を広げるのもアリ。職場の仲間でも趣味のサークルでもいいけど、“知らない自分”を知れる場所に行くと気持ちが切り替わるんだよ。」
リク「心理的にも、“置き換え効果”って言うんだ。空いた時間を別の行動で埋めると、未練の思考が減っていく。無理に忘れようとするんじゃなく、自然に減らす方法なんだ。」
3. 自分磨きに時間を使う
マリ「恋を失ったときこそ、自分に投資するチャンスよ。スキンケアやおしゃれに力を入れたり、資格や勉強を始めたり。“失恋を機にきれいになった”っていうのは本当にあるから。」
アカリ「わかる〜♡ うちも元カレにフラれたとき、ダイエットして髪型変えたんだ。そしたら周りから“可愛くなった”って言われて、めっちゃ自信戻ってきた！自分に集中するって大事だと思う。」
リク「自己肯定感が上がれば、未練の比重は自然と小さくなるんだ。」
4. 友人や信頼できる人に気持ちを話す
ナナ「これも大事！気持ちを一人で抱えてるとループするんだよね。“聞いてもらえる”だけで楽になることも多いの。」
マリ「人に話すと客観的に整理できるのよね。『なんでそんな人にこだわってるの？』って言われてハッとすることもあるし。言葉にすることで、未練の正体が見えてくるの。」
リク「僕も同意。言語化するのって効果があって、頭の中のもやもやを外に出すと整理が進むんだ。信頼できる相手に話すって、本当に効果的なんだよ。」
5. 書くことで気持ちを整理する
アカリ「ノートに書き出すのもおすすめ！“なんで未練が残ってるのか”とか“これからどうしたいか”とか、文字にすると意外と冷静に見えるんよ。」
マリ「文章にしてみると、自分が本当に欲しかったのは相手じゃなく“安心感”だった、なんて気づけることもあるの。そうすると執着が減っていくのよ。」
ナナ「それに“もう終わりにする”って書くことで、気持ちに区切りをつけられるんだよね。小さな儀式みたいなものかな。」
リク「整理の方法は人それぞれだけど、思考を外に出すって意味では効果が大きい。書くのはシンプルだけど確実な方法だと思うよ。」
4人の会話から見えてきたのは、未練を断ち切るには「目に入るものを整理し、新しい行動を増やし、気持ちを外に出すこと」が効果的だということ。どれか一つからでも始めれば、少しずつ未来へのステップに変わっていくのだ。
未練が強いときの注意点
1. 無理に忘れようとしすぎない
マリ「“忘れなきゃ”って必死になるほど、逆に思い出が強くなるのよね。心の自然な回復を待つことも大切。無理に消そうとしないで、“あの人との時間もわたしの一部”って受け入れるほうが楽になるわ。」
リク「人間の心理として、意識的に抑えようとすると逆効果になるんだ。“シロクマ効果”っていって、“考えるな”って言われると余計に考えちゃう。だから忘れようとするよりも、“今はまだ残ってる”と認めるのが大事だね。」
2. 自分を責めすぎない
ナナ「『あのときああすれば良かった』って後悔にハマると抜け出せなくなるんだよね。恋愛はお互いのタイミングもあるから、自分だけの責任にしなくていいの！」
アカリ「そうそう。『自分がダメだったんだ』って責めすぎると、次の恋も怖くなるし。未練って、イコール自分の価値を否定することじゃないからね。大事なのは“次どうしたいか”やし！」
3. 次の恋に逃げ込まない
マリ「未練が残ってるときに次の恋に走ると、相手に依存してしまう危険があるわ。比較したり、埋め合わせ感覚で付き合うと、お互い傷つけてしまうの。」
リク「“リバウンド恋愛”って呼ばれるね。寂しさを埋めるために始めると、相手にとっても不誠実になる。だからこそ、一度は立ち止まって心の整理をしてから次に進むべきだと思う。」
4. SNSストーキングに注意
アカリ「SNSはほんま危ない！気になってつい元カレのアカウントを見ちゃうんよ。そうすると写真とかコメントでまた未練を刺激されて、余計つらくなる…。」
ナナ「そういうときは思い切ってミュートや非表示にしちゃうのが一番。『見ない仕組み』を作ることが心の回復につながるんだよ。」
5. 健康や仕事に影響させない
リク「夜眠れなかったり、仕事に集中できなくなると危険信号だね。恋の悩みって心だけじゃなく体も蝕むから、まずは生活のリズムを崩さないことが大切。」
マリ「大人としても、健康を守るのは優先事項よ。どうしても立ち直れないときは、専門家に相談するのも一つの手だと思うわ。」
4人の話から見えてきたのは、未練を無理に消そうとするより「上手につき合う姿勢」が大事だということ。自分を責めず、健康を保ちながら、少しずつ前に進むことで新しい恋へとつながっていく。
まとめ
マリ「未練ってね、消そうとして消えるものじゃないの。誰かを本気で好きだった証拠でもあるから。だから恥じる必要はないのよ。」
リク「うん、でもいつまでも引きずるのは自分を苦しめるだけ。整理の方法を実践して、少しずつ未来に目を向けることが大切だと思う。」
ナナ「そうそう！思い出に縛られるより、今の自分を楽しんだ方が絶対にいい。恋は続けるものじゃなくて、更新していくものなんだから！」
アカリ「“未練がある自分”を否定せずに、“ここからどうするか”に意識を向けようや。きっとそこから次の恋のステージが始まるはず！」
――未練を手放すのは簡単ではないけれど、少しずつ行動に移すことで心は前を向いていける。思い出を大切にしながら、あなた自身の未来に新しい光を灯していこう。
