結婚相手に必要なのは“会話力”?──ニーチェの名言にモノ申す!

こいこと。偉人の名言にモノ申す!

今回取り上げるのは、ドイツの哲学者ニーチェのこんな名言。

「結婚するときはこう自問せよ。
『年をとってもこの人と会話ができるだろうか』
ほかのことは年月が経てば、いずれ変化することだ。」
――フリードリヒ・ニーチェ

見た目も収入も若さも、いずれ変わっていく。 それでも一緒にいたいと思えるかどうか──その鍵は「会話」にある。

たしかに、一緒に暮らしていく中で“会話が続くかどうか”って、地味に大事。 でも「それだけでいいの?」と、思わずツッコミたくなる人も多いはず。

今回は、ケンジ・ナナ・ユウト・ミカコの4人が登場。 結婚経験のある者、現役の既婚者、独身組それぞれの視点で、会話と愛のリアルにモノ申します!

目次

「年をとっても会話ができるか?」って、本当に大事?

編集部:ニーチェの名言「年をとってもこの人と会話ができるだろうか」──。結婚の条件として“会話”を挙げているこの言葉、どう感じましたか?

ユウト:僕はすごく共感しました。 結婚って、華やかなイベントじゃなくて、毎日の積み重ねなんですよね。 何十年も一緒にいるとなると、やっぱり“会話の心地よさ”がないときついです。

ナナ:そう言うと思ったわ(笑)でも、あたしもこの名言にはうなずいた派。 ただ、「会話ができる」って簡単に言うけど、年取ってくると“会話の質”も変わってくるよね?

ミカコ:うん、わかる。若い頃はテンポとかノリが大事だったけど、今は「その人と沈黙を共有できるか」が会話より大事なときもある。 しゃべればいいってもんじゃないのよ。

ケンジ:なるほどねぇ。俺なんか昔は「結婚相手? 顔がタイプならOK」って思ってたけどな(笑) 今となっちゃ、「一緒にごはん食べながら世間話できるか」ってのが一番しっくりくるわ。

ユウト:うちも毎晩、妻とごはん食べながらの会話が日課なんです。 内容は他愛もない話ばかりですけど、それがあるから日々が安心できるというか。

ナナ:(笑)うちの妹とでしょ? ネネはあんたと話すといつも穏やかな顔してるから、それ正解なんだと思うよ。

ミカコ:……ちょっと待って。今の流れ、完全に“結婚してよかったエピソード披露会”になってない? ツッコミ役の私が必要でしょ、これ(笑)

ケンジ:そうそう。俺なんて「会話が続かなくなったから終わった」ってパターン、何度も経験してるよ。 会話ってのは、ただ言葉を交わすんじゃなくて、気持ちを受け取れるかどうかだと思うんだよな。

ナナ:会話=相性ってとこあるよね。テンポ合わないとイラっとするし、噛み合うと安心する。

ユウト:でも、「合わないな」って思った時に、それをどう乗り越えるかが、夫婦としての土台になるのかもしれません。

ミカコ:名言にツッコミ入れとくと、「年をとっても会話ができるか」って考えてたら、そもそも結婚できる人かなり減る気もするけど(笑) でも、そのくらいハードル高く考えるべきってことなんだろうね。

編集部:会話が大事だという意見は一致しつつも、“どういう会話か”や“どこまで重視するか”で見解が分かれるようです。 次は、「会話の質」にまつわる実体験や、長く続く関係のヒントについて語っていただきます!

“会話ができる人”ってどんな人?結婚のリアルとすれ違いの正体

編集部:ここからは、皆さんの実体験や、周囲の例も交えながら、「長く続く関係に本当に必要なもの」について、さらに深掘りしていきましょう!

ユウト:僕、結婚して感じるのは「特別な会話より、日常の会話が続くか」が本当に大事だということです。 お互い疲れてても、「今日何食べたい?」とか「ちょっと寒くなってきたね」って、そういう何気ない会話があるだけで安心できる。

ナナ:そうそう!わかるわー。 恋愛初期は深い話とか将来の話で盛り上がったりするけど、長く続けるなら“くだらない話ができるか”よね。

ミカコ:でもそれって、“言葉がなくても通じる関係”とちょっと近い気もする。 一緒にいても黙ってる時間がしんどくない人。むしろ沈黙が心地いいっていうか。

ケンジ:そうそう。俺なんか、会話がなくても相手のコーヒーの飲み方見て「今日疲れてんな」ってわかるぐらいが理想。 会話ってのは言葉だけじゃなく、空気のキャッチボールなんだよ。

ナナ:ケンジさん、詩人みたいなこと言うじゃん(笑)

ケンジ:おう、たまにはな(笑) でも実際、元嫁と別れた原因のひとつは“会話のズレ”だったんだよな。 一緒にいても、お互いの“今何を感じてるか”が伝わらなくなってきて、だんだん疲れていくのよ。

ミカコ:無理に言葉にしなきゃって思うと、逆にしんどくなるんだよね。 会話が“義務”になると、関係って一気に冷える。

ユウト:だからこそ、“話しやすさ”って大事なんだと思います。 たとえば「疲れてるから今日はしゃべらなくていい?」って言える関係。 それを受け入れてもらえると、お互いが無理せずにいられる。

ナナ:無理せずってキーワード、いいね。 恋愛初期はちょっと無理してもドキドキするけど、結婚って生活だから、長く続けるなら“素”でいられる相手じゃないときつい。

ケンジ:俺も思うよ。「相手が楽しませてくれるか?」より、「自分が自然体でいられるか?」って視点が大事。 恋愛中に笑わせてくれた人より、失敗しても笑ってくれる人がいいんだよ。

ミカコ:……名言っぽいこと言ったな、今。

ケンジ:だろ? 今日は調子いい(笑)

編集部:ここまでのお話を聞いていると、「年をとっても会話ができるか」というよりも、「会話がなくても関係が保てるか」「会話が義務にならないか」といった、深い部分の相性が問われている気がしますね。

それでは最後に、この名言をそれぞれの視点で言い換えてみると、どんな言葉になるでしょうか?

「年をとっても会話ができるか」を、自分の言葉で言い換えるなら?

編集部:それでは最後に、ニーチェの名言「年をとってもこの人と会話ができるだろうか?」を、みなさんなりの言葉に言い換えてみてください!

ユウト:「“何を話すか”より、“どう話せるか”が結婚の鍵。」 長く続く会話って、テーマじゃなくて空気なんですよね。どんな話題でも自然に会話ができる人となら、人生を一緒に歩けると思います。

ナナ:「話さなくても大丈夫、って思える人と結婚すべし。」 会話はもちろん大事。でも、“しゃべらなきゃ”ってプレッシャーがない相手ってすごく貴重。黙ってても平気な関係、強いよ?

ミカコ:「沈黙に耐えられる相手こそ、会話が続く相手。」 会話のうまさとかテンションじゃなくて、“沈黙に意味がある”と感じられる関係が、ほんとの意味で噛み合ってるってことだと思う。

ケンジ:「話したくなる人と結婚するんじゃない。黙ってても苦じゃない人と結婚しろ。」 若いころは“盛り上がれる人”を選んだけど、今ならわかる。会話がなくても安心できる関係って、最高だぞ?

編集部:「会話」という言葉の奥にあるのは、信頼・自然体・安心感。 言葉を重ねなくても、伝わるものがある──そんな関係を目指していきたいですね。

会話の先にあるのは、“信頼”と“空気”かもしれない。

「年をとってもこの人と会話ができるだろうか」

ニーチェのこの名言を、4人のライターが語り合いました。

話し続けられること、黙っていても平気なこと、 どちらも“心が通っている”証かもしれません。

結婚って、きっと“言葉の量”じゃない。 そばにいることを自然に思える相手と、どれだけ穏やかに生きられるか。

あなたが一緒にいたい人は、どんな会話をくれる人ですか?

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