編集部の夜。テーマは「新しい出会いのシステムを作るなら？」。定番のマッチングや街コンじゃ物足りない。もっとワクワクして、ちゃんと人柄が見える仕掛けを——ケンジ（説教おじ）、ミカコ（ドライ理詰め）、ソウタ（詩心天然）、アカリ（ギャル）の4人で語り尽くす。
キックオフ：「出会い」に正解はないけど、仕掛けは作れる
アカリ「最近さ、出会いって“作業”みたいに感じる時ない？ もっと青春っぽいトキメキ、起こしたいんだよね」
ソウタ「風みたいだよね、出会いって。吹いてくる方向を増やせたら、きっと楽しい」
ケンジ「よし任せろ。テンポとノリで押し上げるのが俺の仕事だ。今日は“仕掛け”を山ほど出そうぜ！」
ミカコ「はいはい。出すだけじゃなく、現実に回る設計も考えるよ」
案① ケンジ発「交換日記マッチング」—スローで人柄、速さは捨てる
ケンジ「俺のはシンプルだ。“デジタル交換日記”。1日1往復だけ。文字数は140字縛り。プロフィールも写真も最小限。遅さをあえてルール化して、言葉の選び方と間合いで相性を測る。既読プレッシャーはゼロだ」
アカリ「1日1往復は逆にエモいかも。待つ時間が“好きの前菜”になる感じ」
ミカコ「KPIは“継続日数”。10日続いたら初回通話解禁、20日でカメラオン、30日で初対面……みたいに段階設計すれば安全性も担保」
ソウタ「雨上がりに乾く文字、みたいな温度が残るね」
ケンジ「そう、それだ！ 温度！ 速さじゃなく温度だ！」
案② アカリ発「シェア・ハプニング」—同じトラブルを一緒に越える
アカリ「名付けて“シェア・ハプニング”。イベント側が用意した“ちょい困る”を知らない者同士で解くの。例：暗闇レストランでメニューが謎解き、カラオケのマイクが突然ポンコツ仕様で協力必須、とか」
ミカコ「“共有した不便さ”は心理学的にも親密化を促す。安全配慮とファシリ配置、タイムライン管理が鍵だね」
ソウタ「暗闇で笑い声が重なると、知らない心が近くなる」
アカリ「そうそう、その瞬間に“LINE交換どうぞ”の合図が出ると自然！」
案③ ソウタ発「同夢（どうむ）ラボ」—同じ非日常を見て朝に語る
ソウタ「寝る前に同じプレイリストを聴く。海の音、遠雷、ピアノ。で、翌朝アプリで“見た夢”を文字や絵で記録。共通モチーフが重なったらマッチング」
アカリ「ロマンすぎ（笑）……でも朝の“おはよ”から始まるの可愛い」
ミカコ「実装は夢そのものじゃなく“想像力と表現”を見る。プロンプトは『3行で』『色で例えるなら』など比較可能に」
ケンジ「実際に会うのは昼。朝の余韻を持ち寄るランチ会。これはアリだな！」
案④ ミカコ発「逆面接マッチング」—写真より“答え方”で合う
ミカコ「“逆面接”。ユーザーが10問の“問い”を作る側に回るの。『休みが1日あったら？』『嘘をつくならどんな時？』とか。応募する人は、その人専用の問いに答える。
一次：テキスト選考。二次：5分の音声Q&A。三次：小人数の“突っ込み会”。写真は最後に解禁」
アカリ「答え方の熱とか、声のニュアンスで惹かれるって確かにある！」
ケンジ「俺は“鍋の具ベスト3”とかの軽い球も混ぜたい。笑いの相性はデカいぞ」
ソウタ「声はその人の部屋の色みたいだから」
掛け合わせ：４案を“旅路”にする総合システム
ミカコ「単体でも良いけど、旅路にするともっと強い。入口は“交換日記”で温度を上げ、週末は“シェア・ハプニング”で体験共有。夜は“同夢ラボ”で潜在意識を同期、最後に“逆面接”で価値観を照合」
アカリ「デートに行くころには、けっこう相手知れてるね！」
ケンジ「名前は“恋の四拍子（クアッド）”。テンポ刻んで、焦らず進む。俺はこれ推す」
ソウタ「四拍子、心拍数に似てる」
運用と安全：ルールがあるから、遊べる
ミカコ「安全・透明性は前提。匿名段階・通報導線・実名解禁の合意ログ・イベント現場のスタッフ配置・終電ガイド。料金は“無料の出会い”より小額課金＋返金保証を組むほうが真剣度が上がる」
ケンジ「ルールがあるから全力で遊べる。体育祭と同じ理屈だ」
アカリ「女子も安心して参加できる運営、マジ大事」
ソウタ「“また会いたい”を安心して言える光だね」
試験運用：編集部でMVPやってみる？
アカリ「まず“交換日記7days”からやろ！ 投稿フォーム作って、同時スタートで！」
ミカコ「OK。オンボーディングの質問は3つだけに絞る。続けやすさ優先」
ケンジ「俺は“突っ込み会”の司会やるぞ」
ソウタ「プレイリスト作るよ。初日のテーマは“はじまりの海”」
まとめ：「出会い」を取り戻すデザイン
ミカコ「スローに温度をつくり、軽い不便を一緒に越え、非日常で感性を寄せ、最後に価値観で握手——。これが今日の答え」
ケンジ「写真1枚の速攻マッチじゃ拾えない魅力を、段階設計で掬い上げるんだ。やろうぜ」
アカリ「恋の入口はひとつじゃない！ こいこと。から、新しい出会い方、はじめよ」
ソウタ「風に色がつく夜が、もう来てる！」
