「もしかして、この人って下心だけの男なのかも…?」。デートや出会いの場でそう感じた経験、ありませんか?今回はミユの体験談をもとに、下心だけの男の特徴と、その見抜き方・対処法をドラマ仕立てで紹介します。リアルな場面を通して、同じような状況で迷わないためのヒントをお届けします。
出会いのきっかけと期待
「いい人だから、一度会ってみて」──知人にそう紹介されて、ミユは半信半疑ながらも待ち合わせのカフェへ向かった。
現れたのはスーツが似合う、笑顔の爽やかな男性。第一印象は悪くない。むしろ少しドキッとしたくらいだ。
「社会人でしっかりしてそう。話も合いそうだし…もしかして、これはアリかも♡」
胸の奥にほんのり期待が芽生える。
──でもここからが本番。恋愛で大事なのは最初の印象だけじゃない。下心だけの男は、会話や仕草の端々に“サイン”をにじませてくるのだ。
デート中に見えた“下心だけの男”の特徴
1. ボディタッチが多い
男性「ミユちゃんって頑張り屋さんなんだね。えらいなあ」
そう言いながら、彼の手が肩にぽんと置かれた。
ミユ「……あ、ありがとうございます(いきなり距離近くない?)」
男性「いやほんと、こういうところ好きになっちゃうよ」
今度は腕に軽く触れてくる。
ミユ(まだ会って数十分でこれは……。こういう触り方する人って、下心だけなんよ)
解説:
自然な流れじゃないボディタッチは、相手を“品定め”しているだけ。
同意もなく身体に触れてくる男は要注意!
2. 外見ばかり褒める
男性「今日の服、すごく似合ってるね。ほんと可愛いよ」
ミユ「……ありがとう(でも服のことばっかり)」
男性「やっぱり顔立ちが整ってると、何着ても映えるよね。ほんと美人だよ」
ミユ(はいはい。外見しか見てないんでしょ。中身に興味ゼロって、バレバレなんだから)
解説:
褒め言葉自体は悪くない。だけど外見ばかりに集中するのは“下心男”の典型。
本当にあなたを知りたい人は「考え方」や「趣味」にも興味を示す。
3. すぐに次の展開を匂わせる
男性「この後どうする? 俺んち近いんだよね。ちょっと寄ってかない?」
ミユ「……(出た、早すぎるお誘い)」
男性「いやいや、別に変な意味じゃなくてさ。ゲームとかあるし、ちょっと遊ぶだけだよ」
ミユ(いやいや、“変な意味じゃない”ってわざわざ言う時点でアウト。次の展開しか考えてないじゃん)
解説:
誠実な相手は関係を育てることを大切にする。
初回のデートで自宅を匂わせる男=下心丸出しと覚えておこう。
4. 他の女性にすぐ目移りする
ちょうどそのとき、入口からミサキが入ってきた。
周囲の視線をさらって歩く姿に、店内が一瞬ざわつく。
ミサキ「あら? ミユじゃない。こんなところで会うなんて」
ミユ「ミサキ! 偶然だね」
男性「え、友達? めっちゃ美人さんじゃん。初めまして」
ミサキ「……どうも。ミユの知り合い?」(視線だけで“この人危ない”と伝えてくる)
少し会話を交わすと、ミサキは「またね」と軽く手を振って去っていった。
男性「いや~あの人、すごい美人だったな。タイプかも」
ミユ(……目の前に私いるのに? 誠実さゼロ、下心だけってハッキリしたわ)
解説:
他の女性にすぐ目移りする男は“本気度ゼロ”。
一緒にいる相手を大事にできない人は、最初から候補外にして正解!
デートを切り上げる決断
男性「ねえ、このあとほんとにちょっとだけ寄ってかない?楽しいと思うよ」
ミユ「……ごめん。明日朝早いから、今日はここで帰るね」
男性「えー、まだいいじゃん。せっかく会えたのに」
ミユ(しつこい……。もう確信した。この人と一緒にいても得られるのは不快感だけだって)
立ち上がると、男性は「じゃあまた連絡するね」と軽く言った。
でも、ミユは心の中で「二度とない」と決めていた。
解説:
自分が「嫌だ」と思った瞬間に切り上げるのは勇気がいる。
でも時間も心も有限だから、“無理”と思ったら早めに離れるのが正解。
引き延ばせば引き延ばすほど、消耗するだけだ。
下心がない相手と過ごす安心感
デートを切り上げて駅へ向かう途中、ふと前から見覚えのある姿が歩いてきた。
それは編集部で顔を合わせることのあるワニオだった。
ミユ「あれ、ワニオくんじゃん!」
ワニオ「おや、ミユさん。夜の街にお出ましとは。月より輝くその笑顔も、今日は少し曇って見えますな」
ミユ「……はは、さすがに鋭い。実はね、デートしてきたんだけど、相手がさ、下心しかなくて。ほんと疲れたの」
ワニオ「なるほど。“下心”というのは、恋愛の器に雑巾を突っ込むようなものです。水が濁る前に捨ててしまうのが吉でしょう」
ミユ「雑巾って! でも妙に納得しちゃった(笑)」
ワニオ「ふふ。ぼくは恋愛というものに疎いですが……だからこそ、こうして飾らず話せるのかもしれませんね」
ミユ「うん。なんか、ラクだよ。変に気を遣わなくていいっていうか」
ワニオ「下心というノイズがないと、言葉はすっと心に届きます。静かな湖面のように」
ミユ「……ほんとそうだね。なんかさ、今日のデートで心がギスギスしてたのに、ワニオくんと話してると不思議と落ち着く。
こういう安心感のある関係も、悪くないのかも」
まとめ:下心だけの男を見抜いて、心地よい関係を選ぼう
今回のデートでミユが感じたように、下心だけの男は行動や言葉にサインが表れる。
やたらとボディタッチが多い、外見ばかりを褒める、すぐに次の展開を匂わせる、他の女性に目移りする──そんな特徴が見えたら、迷わず距離を取っていい。
恋愛は楽しむためのものであって、心をすり減らすためのものではない。
「無理」と感じたら切り上げる勇気も、自分を守る大切なスキルだ。
そして、ワニオとの会話でミユが実感したように、下心ゼロの安心感が心を軽くしてくれることもある。
必ずしも恋愛に直結する関係じゃなくても、「素でいられる相手」との時間が、自分を癒し、次の恋に向かう力を与えてくれる。
──だからこそ、下心だけの男を見抜いたら立ち止まり、本当に自分にとって心地いい関係を選んでいこう。

