「返信はすぐ返さない」「あえて既読スルー」「少し冷たくして追わせる」──
恋の現場には“テクニック”と呼ばれる小ワザがあふれています。でも、それって本当に効くの? うまくいく恋と、疲れる恋の分かれ目はどこ?
今回は、こいこと。ライターのナナ・ミカコ・マリ・リクが集まって、恋の駆け引きについて徹底トーク。
「スパイスになる」「不信のもと」「大人は“間”で魅せる」──意見は真っ二つ!
恋の駆け引きに振り回されるのをやめて、“素直で長続きする恋”にたどり着くヒントをお届けします。
駆け引きって“恋のスパイス”? それとも不信のもと?
ナナ:駆け引きってさ、少しはスパイスになると思うんだよね。相手がどう出るか探り合う時間って、ちょっと楽しいじゃん? 好きな人の反応でドキドキするあの感じ、嫌いじゃないのよ。
ミカコ:うーん、私は逆。駆け引きって聞くだけでちょっと面倒くさい。恋愛ってもっと自然でいいと思うのよ。素直に「会いたい」「好き」って言えばいいだけじゃない?
マリ:そうねぇ。若い頃はナナみたいに“スパイス”って感じたこともあったわ。でも大人になると、駆け引きの裏にある「不安」とか「プライド」とかが見えてくるの。
結局、どっちかが疲れて終わっちゃうケースも多いのよ。
リク:確かに。僕も昔、相手の気持ちを確かめたくて、わざとLINEの返信を遅らせたことがありました。でも、相手の反応ばかり気にしてる自分がしんどくなって。
本当は“自分の気持ちを伝える勇気”が大事だったんだなって気づきましたね。
ナナ:でもさ、駆け引きって全部が悪いわけじゃないと思うの。相手を試すんじゃなくて、“恋のリズムを作る間”として使うならアリかも。
マリ:そうそう。たとえば、すぐに返信しないのも、“冷たさ”じゃなくて“余裕”のサインに見えることもあるもの。大事なのは、そこに“思いやり”があるかどうかね。
ミカコ:つまり、駆け引きがスパイスになるか毒になるかは、「相手を思ってやってるか」「自分を守るためにやってるか」の違いってことね。
ナナ:名言出たわそれ(笑)!
“駆け引きする人”と“される人”の違い
リク:駆け引きって、する側とされる側でまったく見えてる景色が違いますよね。する人は主導権を握りたいタイプ。される人は、相手の気持ちを信じたいタイプが多い気がします。
ミカコ:あー、それわかる。駆け引きする人って、“恋の主導権”を持ちたいんだよね。私はどっちかというと、そういう駆け引きされると冷めるタイプ。相手の気分で距離を決められるのが苦手。
ナナ:でもさ、駆け引きする側にも“理由”があるんだよ。たとえば「本音を出したら引かれるかも」って不安とか。私、若い頃よくそうだったもん。
あえて素っ気なくして、相手の出方見て安心したい、みたいな。
マリ:そうね。それって結局、「傷つくのが怖い」のよね。相手に興味を持たれていたいけど、振られるのは怖い。だから、少し引いて様子を見る。
でも、そういう恋愛って、どこかで息苦しくなるのよ。
リク:駆け引きする人って、表面的には余裕があるように見えて、実はすごく臆病なんだと思います。
本音を出して傷つくのが怖いから、テクニックで距離を調整してる。でも本当にうまくいく恋って、そういう壁がないですよね。
ミカコ:そう。だから私は“素直に好意を出せる人”が一番モテると思う。テクニックより信頼。
駆け引きで恋が始まっても、長続きしないことのほうが多いよ。
ナナ:なるほどね〜。駆け引きって一瞬のドキドキはあるけど、本当の恋の安心感には勝てないのかもね。
“返信を遅らせる”って戦略? それとも幼稚?
ミカコ:よくあるじゃない? 「すぐ返信すると軽く見られる」とか「追わせたほうがいい」とか。
でも私、そういうの聞くたびに思うのよ。なんで恋愛って、こんなに“駆け引きルール”だらけなの?(笑)
ナナ:確かに(笑)。でもさ、駆け引きの中でも“返信のタイミング”って、恋の定番ネタだよね。
私の感覚では、ちょっと時間を置くのはアリ。だけど、それが“計算”になると途端に寒い。
マリ:そうね。“返信を遅らせる=戦略”って考え方が、もう少し若い恋なのかも。
大人になると、タイミングより“内容の温度”のほうが大事になるのよ。どれだけ時間を空けても、思いやりのある言葉なら温かいって思われる。
リク:僕もそう思います。LINEの速度で気持ちを測るのは危険ですよね。
大事なのは、“返したいときに返す自然さ”。タイミングじゃなくて誠実さ。それが一番伝わると思います。
ミカコ:結局、駆け引きに走る人って、どこかで“試したい”気持ちがあるのかも。
「どれくらい自分を想ってるか」「どれだけ追ってくるか」。でもそうやって測る恋は、いつか壊れる。
ナナ:うんうん。駆け引きより信頼、だね。結局、いい恋って“試さない関係”なんだよな。
こいこと。流・恋の駆け引きとの上手な付き合い方5つ
リク:ここまで話してみると、駆け引きって“悪者”ってわけじゃないですよね。上手に使えば、恋を盛り上げるエッセンスになる。
だからこそ、ここで僕たちなりの“恋の駆け引きとの付き合い方”をまとめてみましょうか。
1. 相手を試すためではなく、自分の余裕を保つために
マリ:まずはこれね。駆け引きを“相手を試す道具”にしないこと。
返事を焦らずに、少し時間を置くのはいい。でもそれは相手の反応を見るためじゃなくて、自分の気持ちを落ち着けるために使うのよ。
2. 無理に“駆け引き上手”を目指さない
ミカコ:恋愛テクを身につけようとするより、“素直でいる練習”をしたほうがいいと思う。
駆け引きって、裏返せば「素直にできない」ってことだから。うまく見せようとするより、正直な方がずっと魅力的。
3. “沈黙の間”も信頼で埋める
ナナ:たとえば、会えない日が続いたり、LINEの返事が遅かったりしても、相手を疑わないこと。
その“間”を信頼でつなげるのが大人の恋。駆け引きじゃなくて、呼吸を合わせる感覚に近いかな。
4. 本音を出せる関係を育てる
リク:どんなに駆け引きしても、最終的には“本音を話せる関係”にならなきゃ意味がないです。
素直に気持ちを伝える勇気が、恋の信頼を深める一番の近道ですよ。
5. 駆け引きより“余裕のある思いやり”を
マリ:恋の余裕って、“無関心”とは違うの。相手に依存しすぎず、でも心はちゃんと向き合っている。
それができる人は、もう駆け引きなんて必要ないのよ。
まとめ:駆け引きに頼らない恋が、いちばん強い
ナナ:いや〜、今日のトーク濃かったね(笑)。結論としては、駆け引きって「してもいいけど、頼りすぎるな」って感じかな。
ミカコ:そうね。駆け引きで得られるドキドキは一瞬。でも、信頼で生まれる安心感は長く続くのよ。恋って結局、そこにたどり着くと思う。
リク:僕もそう思います。テクニックより、誠実さと余裕。
お互いを信じられる関係こそ、本当の意味で“恋愛上級者”ですよね。
マリ:うん。“好き”って気持ちは、ちゃんと伝えてこそ輝くもの。
駆け引きはスパイスにとどめて、恋のメインディッシュは素直さで味つけしてね。
ナナ:いいねそれ! “素直さで味つけ”って、今日のマリ語録だわ。
やっぱり、恋はテクニックより“愛嬌と誠実さ”だね♡
ミカコ:……そして、こいこと。は今日も恋愛を語る(笑)
――駆け引きのない恋こそ、いちばん強くて、いちばん優しい。
恋に悩むあなたも、無理せず素直な恋をしてほしい。それが、こいこと。の願いです。

