恋に悩む夜も、悪くない──アカリが語る“好き”を信じる力

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“好き”がわからなくなる夜もある

「好きって、なんだろうね?」 そう呟いたのは、友達とカフェで恋バナしてた時。 みんなの話を聞いてたら、ふと不安になったんだ。

誰かにトキメクときもあるし、一緒にいると落ち着く人もいる。 でもそれが恋なのか、ただの安心なのか、自分でもよくわかんなくなる。

うちは昔から恋愛体質ってわけじゃなくて、どちらかというと“誰かに好かれる”ことに慣れてた。 でも、本当に好きな人に出会うと、逆に怖くなるんだよね。 「この気持ち、間違ってたらどうしよう」って。

友達は「好きなら行っちゃえばいいじゃん!」って笑うけど、 その“行く”勇気を出すまでが一番むずかしいのかも。

恋ってテンションで始まるものじゃない?

高校の頃まではさ、恋ってもっとキラキラしてた。 放課後に廊下で目が合っただけで、なんかドラマの主人公になった気分だったんだよね。

でも大学生になって、ちょっと大人の恋を知って、わかったの。 恋って、テンションじゃなくて“リズム”で続くんだなって。 テンションで始まる恋は、燃えるのも早いけど、冷めるのも早い。

最初はLINEの返信が1分以内だったのに、だんだん既読スルーが増えてく。 最初のドキドキがなくなったら、 「もう終わりなのかな?」って焦るのは、うちも同じだった。

でもさ、それって自然なことなんだよね。 恋の温度がずっと100度なわけない。 むしろ、少しぬるくなってからが、本当の恋の始まりだと思う。

恋って、落ちるものじゃなくて“育てる”もの。 そう思えるようになったら、関係が少し楽になった。

“好き”を保つコツは、自分の中に熱を持つこと

恋が冷めたって言う人、多いよね。 でもそれって、相手のせいだけじゃなくて、自分の“熱”が冷めてることもあるんだと思う。

好きって感情って、相手に依存しすぎると一瞬でバランス崩れる。 「彼が何してくれたか」で満たされようとすると、 何もない日はすぐに不安になるし、 「前みたいにしてくれない」って、勝手に落ち込んじゃう。

うちは、恋を長く続けたいなら、 “自分の中に熱を持つ”ことが大事だと思ってる。 たとえば好きな音楽を聴いたり、メイクを研究したり、 自分をちょっとでもアップデートしていく感じ。

そうすると、恋愛ももっと“自分発信”で楽しめるようになる。 「彼に会えない時間、退屈だな」じゃなくて、 「次に会う時、どんな自分を見せようかな」って思えるのがいい。

恋の火は、相手がつけてくれるものじゃない。 自分の中にちゃんと燃やしておくの。 それがあれば、相手が少し冷たくなっても、すぐに消えない。

“好き”を信じるって、ちょっと勇気がいるけど美しいこと

恋って、信じる力が試される瞬間が多い。 「相手が冷たい」「返信が遅い」ってだけで、 不安が一気に押し寄せてくる。

でもね、好きな人を信じるって、 相手のためというより“自分を信じる行為”なんだと思う。

「うちはちゃんと好きになれた」 「この気持ちは嘘じゃない」 そう思えたら、たとえうまくいかなくても後悔はしない。 誰かを信じるって、少し怖いけど、それ以上に美しいこと。

前に失恋したとき、夜道で泣きながら思ったんだ。 「あの人のこと好きになった自分、バカかもしれないけど、悪くなかったな」って。 その瞬間、ちょっとだけ救われた。

恋が終わっても、自分の“好き”はちゃんと残る。 それって、誰にも奪えない、自分だけの輝きだと思う。

恋に悩む夜も、悪くない

恋してると、うまくいかない夜ばっかり。 返信がない、態度が冷たい、会えない──そんな夜。

でもね、そういう夜に限って、 一番“自分”と向き合える気がするんだ。

「なんでこんなに好きなんだろ」 「どうしてあの人じゃなきゃダメなんだろ」 そんなふうに考える時間も、ちゃんと恋の一部。

うちはいつも、恋で落ち込む夜ほど、 次の日ちょっと強くなってる気がする。 だって、心が揺れた分だけ、ちゃんと人を想えたってことだから。

恋に悩む夜も、きっと悪くない。 だって、それが“生きてる”ってことじゃん。

誰かを想って、泣いて、笑って。 その全部が、明日のうちを作ってる。

──だから今日も、ちょっとだけ泣いて、ちゃんと寝よ。 明日はもう少しだけ、前を向ける気がするから。

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