好きな人がいる。でも、別の人から「好きです」と言われた。 そんな時、あなたならどうしますか?
心の中に“本命”がいるからこそ、素直に喜べないし、かといって冷たくもできない。 恋愛のステージで意外と多くみられる、この“板挟みシチュエーション”──。 こいこと。ライターたちは、どう向き合うのでしょうか。
告白されたときの“第一反応”どうする?
ミユ:あたし、まず絶対フリーズする(笑)。
アカリ:わかる〜!「え、え?」ってなるやつ。
ミユ:だって、告白されると想定してないじゃん。好きな人が別にいる時なんて特に。
ナナ:その“想定外”の瞬間が一番やっかいなのよ。焦ると、変に優しくしちゃったりしてね。
アカリ:うんうん! 相手に悪いと思って、「ありがとう」とか言っちゃうと、期待させちゃうパターン。
ミユ:そうそう。“断らない優しさ”って逆に残酷だよね。
リク:僕は、なるべく冷静に“気持ちを伝えてくれてありがとう”って言うと思う。
ソウタ:ちゃんとしてるなあ。
リク:でも、そのあとが難しい。“好きな人がいる”って言葉は正直だけど、タイミングを間違えると傷つけることもあるから。
マリ:それは本当にそう。伝え方次第で印象が全然違うのよね。
ナナ:リクは、相手の立場に立って考えられるタイプだもんね。
ミユ:あたしはテンパって“ごめん!”って言っちゃうタイプ(笑)。
アカリ:ミユっぽい(笑)。でも、それも正直でいいと思う。
ソウタ:おれはね、まず“ありがとう”だけ伝えるかも。
マリ:それはどうして?
ソウタ:告白って勇気がいることだから、その勇気自体にリスペクトしたい。
ナナ:うん、それ大事。たとえ恋が実らなくても、“伝える勇気”を無視しちゃいけないよね。
ミユ:ソウタって、やっぱり優しいんだなぁ。
ソウタ:いや、ただの天然かも(笑)。
告白された瞬間に何を言うか──。 それは、“どう断るか”よりも、“どう受け止めるか”のほうがずっと大切なのかもしれない。
セクション2:好きな人がいるのに、なぜ迷うの?
「好きな人がいるのに、他の人から告白されて迷う」。 それは浮気心でも、優柔不断でもない。 人を想う気持ちがあるからこそ、心が動いてしまう瞬間がある──。
ナナ:正直さ、ちょっとくらい迷ってもいいと思うんだよね。
アカリ:え、ナナさんでも迷うことあるんですか?
ナナ:あるよ(笑)。だって“人として”好きになることってあるじゃん? 恋じゃなくても、優しさとか真っ直ぐさに惹かれることはある。
ミユ:わかる。恋じゃないけど、心が動く感じ。
マリ:そうね。人に好かれるって、やっぱり嬉しいもの。たとえ本命が他にいても、誰かが自分を想ってくれること自体が心を揺らすのよ。
リク:うん。誰かから“好き”って言われること自体が、自分を見つめ直すきっかけにもなる。
ソウタ:そうだね。おれ、告白って“鏡”みたいだと思ってる。
ミユ:鏡?
ソウタ:うん。相手の気持ちを受けた瞬間、自分が本当に誰を好きなのか、何を求めてるのかが見える。
アカリ:なるほど…それ、ちょっと深いかも。
マリ:たしかに。誰かの想いが、自分の恋の輪郭をはっきりさせてくれることってあるわよね。
ナナ:そう考えると、“揺れた自分”を責めなくていいのかもね。
ミユ:恋って、いつも正解がわからないからね。
リク:でも、その“迷い方”に人の誠実さが出ると思う。
揺れる心を悪いことだと思わないで。 人に想われることも、人を想うことも、どちらも恋の一部。 その中で自分の本当の気持ちを見つけられたなら、 それはちゃんと意味のある“迷い”になる。
断り方・向き合い方の正解とは?
誰かに想いを伝えられたとき。 自分の気持ちが別の方向を向いているなら、どんな言葉で向き合うべきなのか──。 “断る”という行為ほど、優しさと誠実さが試される瞬間はないのかもしれない。
リク:僕は、なるべく“明確に、でも優しく”を意識するかな。
アカリ:たとえばどんなふうに?
リク:「好きって言ってくれて本当に嬉しい。でも、今は他に想ってる人がいるんだ。」って、ちゃんと伝える。
ミユ:ストレートだけど優しい!
マリ:大事なのは“ありがとう”を先に言うことよね。
ナナ:うん。それがあるだけで、相手の受け取り方が全然違う。
ソウタ:わかる。“好き”って言葉を無視されるのが一番つらいからね。
ミユ:そうそう。ちゃんと受け止めて、ちゃんと返す。それだけで誠実さが伝わる。
恋って、うまくいかないときほど人の本性が出る。 だからこそ、“断る勇気”にもやさしさが必要なんだと思う。
マリ:あとね、無理に理由を作らないほうがいいわ。
アカリ:理由?
マリ:“仕事が忙しいから”とか“今は恋愛する気分じゃない”とか、そういう言い訳。
マリ:一見やさしく聞こえるけど、相手に希望を残すだけになっちゃうの。
ナナ:うわ、それリアル…。
リク:うん、僕もそれは気をつけてる。曖昧な優しさは、結果的に傷を長引かせる。
ミユ:たしかに。「今は」って言われたら、待っちゃう人いそう。
マリ:だから“好きな人がいる”って正直に言うほうが、つらくてもちゃんと終われるのよ。
ソウタ:誠実な人って、言葉で線を引ける人だね。
断るって、冷たくすることじゃない。 「あなたの想いを大切に受け取りました」というサインをきちんと返すこと。 それが、本当の思いやりなんだと思う。
人を想うことに、優劣はない
告白する側も、される側も。 恋にまっすぐであることに変わりはない。 だからこそ、誰かを想う気持ちに“優劣”をつける必要なんて、きっとないのだと思う。
ナナ:思うんだけどさ、告白されたからって「困る」とか「迷惑」って思いたくないんだよね。
アカリ:うん。わたしもそう。好きって言葉って、やっぱりすごいと思う。
ナナ:そうそう。誰かを想って、その気持ちを口にできるって、それだけで勇気いること。
ミユ:確かに。誰かの想いを受け取れるって、ある意味で信頼されてる証拠だもんね。
マリ:恋愛って、うまくいく・いかないじゃなくて、“どんなふうに想ったか”でその人が成長していくのよ。
リク:うん。誠実に向き合う経験って、結局は自分を強くする。
ソウタ:おれもそう思う。恋が終わっても、ちゃんと受け止めた人は優しくなれる。
アカリ:それ、いい言葉。
ナナ:ほんとだね。たぶん、恋って“勝ち負け”じゃなくて、“気持ちの伝え方”がすべてなんだと思う。
ミユ:うん。誰かの想いをちゃんと返せたなら、それだけで立派な恋だよね。
マリ:そう。想う気持ちはみんな平等。形にならなくても、愛はちゃんと存在するの。
好きな人がいるときに、別の人から想われる。 それは、恋があなたを選んだということ。 どんな選択をしても、あなたの誠実さがあれば、それは“正しい恋”になる。
人を想う気持ちは、どれもまっすぐで、どれも尊い。 こいこと。ライターたちは今日も、 そんな恋のかたちを信じている。

