共感したのに否定してくる人って何?

その心理と、静かに距離を取る方法【座談会】

こいこと。編集部で雑談をしていたとき、 ミユが少し首をかしげながら、こんな話をしました。

ミユ: 「最近さ、ちょっとモヤっとしたことがあって。」

ミユ: 「知り合いが愚痴を言ってきたから、 “それはしんどいよね”って共感したのね。」

ミユ: 「そしたら急に、 “でもさ、それって考え方が甘いよね” “いや、普通はこうじゃない?”って否定されてさ。」

ミユ: 「最後は、ちょっといじられて終わったんだけど…… え、今の流れなに?ってなって。」

ミカコ: 「あるある。 共感した瞬間、リングに上げられるやつ。」

ナナ: 「愚痴聞いてほしかったのは相手なのに、 なんで途中から反論大会になるのよ、ってやつね。」

リク: 「共感と議論を、 同じものだと思っている人も多いんです。」

ワニオ: 「感情の受け渡しではなく、 意見交換の場だと誤認している可能性があります。」

愚痴を聞いてほしいと言われたから共感した。 ただそれだけなのに、 なぜか最後は否定されたり、反論されたり、いじられたりする。

「共感したのに、なんで否定されるんだろう」
「話した自分が悪かったのかな」

そんなふうにモヤモヤした経験がある人は、 きっと少なくありません。

そこで今回は、 共感したら否定してくる人の心理と、 なぜこんなに疲れるのか、 そしてどう距離を取ればいいのかについて、 こいこと。編集部で座談会をすることにしました。

目次

共感したのに否定してくる人の心理

「共感=同意」だと思っている

ミユ: 「“わかるよ”って言っただけなのに、 なんで急に反論されるんだろって思った。」

リク: 共感を「意見の一致」だと誤解している人は、 意外と多いです。

ミカコ: 感情の話を、 正解・不正解の話に変換するタイプ。

ワニオ: 感情の受信ではなく、 主張の採点を始めてしまう状態ですね。

「共感=あなたの考えに全面的に賛成」 だと思っていると、 少しズレただけで否定に切り替わってしまいます。

話を“議論”として楽しむタイプ

ナナ: いるいる。 話すたびにディベート始める人。

ミユ: 愚痴なのに、 討論会みたいになるやつ。

リク: このタイプは、 意見をぶつけ合うこと自体がコミュニケーションなんです。

ワニオ: 本人にとっては、 キャッチボールのつもりでも、 相手はドッジボールを受け取っています。

相手は楽しく話しているつもりでも、 共感を求めている側は消耗してしまいます。

無意識のマウント・いじり癖

ミカコ: 最後にちょっといじってくるやつ、 だいたいこれ。

ナナ: 否定+いじりは、 距離の取り方を間違えてる証拠。

リク: 自分が上に立って安心したい心理が、 会話に出てしまうケースですね。

ワニオ: 優位性を確認しないと、 会話を終えられない個体もいます。

相手に悪気があるとは限りません。 ただ、会話の中で 「自分の立場」を確かめてしまう癖があるだけ。

ミユ: でも、受ける側は普通に疲れるよね。

なぜ共感したのに否定されると、こんなに疲れるのか

気持ちを預けたのに、返ってこない違和感

ミユ: 別に褒めてほしいわけじゃないんだよね。 ただ、受け止めてほしかっただけで。

リク: 共感って、 感情を一時的に預ける行為なんです。

ミカコ: それを突き返されると、 そりゃ疲れる。

ワニオ: 感情を渡したつもりが、 返品されている状態ですね。

「それは大変だったね」と受け取ってもらえると思った感情が、 否定や反論として返ってくると、 心は強い違和感を覚えます。

ナナ: 話したほうが損した気分になるのよ。

自分の感じ方まで否定されたように思ってしまう

ミユ: 「考えすぎじゃない?」って言われると、 一気に黙っちゃう。

リク: 意見ではなく、 感情そのものを否定されたように感じるからですね。

ワニオ: 温度を測っていたつもりが、 存在を否定されたように錯覚します。

「そう感じた」という事実まで否定されると、 人は強いストレスを感じます。

ミカコ: 話すの、やめよってなる。

「話した自分が悪かったのかな」と自責が始まる

ミユ: 最後はさ、 「言わなきゃよかった」って思うんだよね。

ナナ: それが一番しんどい。

リク: 共感を求めた行為自体を、 間違いだったと処理してしまうんです。

ワニオ: 通信障害が起きたのに、 送信側が自分を責めている状態ですね。

でも問題は、 あなたが話したことではありません。

ミユ: 受け取り方が合わなかっただけ、だよね。

なぜ「共感した側」なのに、こんなにモヤモヤするのか

聞いてあげただけなのに、立場が逆転する違和感

ミユ: 「愚痴を言ってきたのは相手なのにさ、 なんで最後、こっちが否定されてるんだろって思った。」

ミカコ: 聞き役だったはずが、 いつの間にか裁かれる側。

リク: このケースでは、 会話の主導権が途中で入れ替わっているんです。

ワニオ: 相談を始めた個体が、 途中から審判役に回る現象ですね。

相手は愚痴を言ってスッキリしたあと、 無意識に「評価する側」に移動してしまう。 その結果、共感した側が否定や反論を受ける構図になります。

共感を「受け取らず」、話題をすり替えられている

ミユ: 「それつらいね」って言っただけなのに、 急に論点が変わる感じ。

ナナ: あれね、 共感をスルーされてるのよ。

リク: 相手は感情を受け取らず、 話題を“意見交換”に変換しているんです。

ワニオ: 感情の荷物を下ろさず、 別の荷物を投げ返している状態ですね。

こちらは「気持ち」を受け止めたつもりでも、 相手は最初から 「気持ちを共有する気」がなかった可能性もあります。

「ちゃんと聞いた人」ほど、傷つきやすい

ミユ: ちゃんと聞こうとした分、 余計に疲れた感じがして。

ミカコ: それ、当然。

リク: 共感はエネルギーを使う行為です。

ワニオ: 感情の受信感度が高いほど、 ノイズの影響も受けやすくなります。

相手の愚痴にきちんと向き合ったからこそ、 最後に返ってきた否定や反論が 強い違和感として残るのです。

ミユ: 聞いてあげただけなのに、だよね。

まとめ|「共感したのに否定された」違和感は、あなたのせいじゃない

誰かの愚痴を聞いて、 「それつらいね」「大変だったね」と共感した。

それなのに返ってきたのが、 否定・反論・いじりだったとしたら── そのモヤモヤは、とても自然なものです。

リク: 今回の話で大事なのは、 共感した側が悪いわけではないという点ですね。

ミカコ: むしろちゃんと聞こうとした人ほど、 消耗しやすい構造。

ナナ: 「聞いてくれる人」って、 雑に扱われがちなのよ。

ワニオ: 共感は無償サービスではありません。 受け取る意思のない相手に提供すると、 損失が発生します。

相手が求めていたのが「共感」ではなく、 承認・優位性・発散だった場合、 会話は途中でねじれてしまいます。

だからこそ、次にできる行動はシンプルです。

  • 毎回、深く共感しすぎない
  • 違和感を覚えたら、一歩引く
  • 「聞いてあげる役」を続けすぎない

ミユ: 優しい人が疲れちゃうの、 ほんと理不尽だよね。

ミカコ: だからこそ、 自分を守る距離感は必要なの。

共感は素敵な力です。 でも、それをどう使うかは選んでいい。

「共感したら否定された」経験があるなら、 それはあなたが悪いのではなく、 相手との会話の前提が噛み合っていなかっただけ。

次は、 ちゃんと受け取ってくれる相手に、 その優しさを使いましょう。

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