編集部で雑談していたとき、ミユが少し困ったように話し始めた。
ミユ:
ねえ、悪い人じゃないんだけどさ……
なんか毎回、一言多い人っていない?
ミカコ:
いる。
で、言われたあとにモヤっとするやつ。
ナナ:
本人は正論言ってるつもりなのよね。
ミユ:
そうそう。
心配してくれてるのは分かるんだけど、
言わなくていいことまでセットで来る感じ。
ケンジ:
昔の職場にもいたなぁ。
「間違ってないんだけど、空気は毎回悪くなる人」。
リク:
それって、
内容よりタイミングや言い方の問題な気がする。
ミカコ:
一言で済むところを、
余計に付け足しちゃうタイプね。
ナナ:
しかもさ、
言われた側が「気にしすぎ?」って悩み始めるのが厄介。
ミユ:
そうなの。
嫌いになりたいわけじゃないのに、
距離取りたくなるんだよね。
リク:
「余計な一言が多い人」って検索する人は、
相手を責めたいというより、
どう受け止めたらいいか分からない人が多いと思う。
ケンジ:
言う側も、言われる側も、
どっちも損してる感じがする話だな。
悪気があるとは限らない。
でも、確実に心に引っかかる。
「余計な一言が多い人」とは、
どんな心理で、どんな特徴があり、
どう距離を取ればいいのか。
座談会は、
責めずに整理するところから始まった。
余計な一言が多い人って、どんな人?
「余計な一言が多い人」と聞くと、
性格が悪い人、意地悪な人を思い浮かべがちだけど、
実際はもう少しややこしい。
リク:
まず整理したいのは、
全部が悪意から来ているわけじゃないってこと。
ミカコ:
むしろ本人は、
気遣ってるつもり、正しいこと言ってるつもり。
ナナ:
だから余計にタチ悪いのよ。
言わなくてもいいことを付け足してしまう
ミユ:
例えばさ、
「それ似合ってるね」で終わればいいのに、
「でも前のほうが良かったかも」まで言う感じ。
ミカコ:
褒めとダメ出しのセットね。
リク:
本人はバランス取ってるつもりでも、
受け取る側はマイナスだけ残りやすい。
ケンジ:
若い頃の俺もやってたなぁ。
「ためになること言ってやろう」って。
正論を言えば許されると思っている
ナナ:
これも多い。
「事実だから」「間違ってないから」ってやつ。
リク:
正論自体は間違ってなくても、
相手の状態を無視した正論は刺さる。
ミユ:
落ち込んでるときに言われると、
必要以上にキツいよね。
ケンジ:
怪我してる人に、
「歩き方が悪い」って説教するようなもんだ。
沈黙や違和感に耐えられない
ミカコ:
あと、間が怖い人。
リク:
何か言わなきゃって焦って、
考えなくてもいい一言が出る。
ミユ:
気まずさを消そうとして、逆に空気悪くなるやつ。
ナナ:
結果、
「何も言わないほうがよかったよね?」ってなる。
ケンジ:
余計な一言が多い人って、
自分の不安を処理するために喋ってることも多いんだ。
ここまで見てくると、
「余計な一言が多い人」は、
無神経というより、不器用な場合も少なくない。
でも、それでも、
言われる側がしんどい事実は変わらない。
なぜ余計な一言を言ってしまうのか
余計な一言が出てしまう理由は、
性格の悪さというより、
内側にある不安や癖に近いことが多い。
リク:
ここは「何を言うか」じゃなくて、
なぜ言ってしまうのかを分けて考えたい。
沈黙や不安に耐えられない
ミカコ:
まず多いのがこれ。
空気が止まるのが怖いタイプ。
リク:
何も言わない時間を
失敗や気まずさだと感じてしまう。
ミユ:
だから、とりあえず何か足しちゃうんだ。
ケンジ:
間が空くと落ち着かなくて、
自分を安心させるために喋る感じだな。
「役に立つ人」でいようとする
リク:
次は、
価値を提供しないと不安になるタイプ。
ミカコ:
何か言わなきゃ、
存在感なくなるって思ってる人。
ミユ:
心配とかアドバイスが、
自己防衛になってるんだね。
ケンジ:
若い頃、
「何か言える俺=必要な人」だと思ってた。
正しさに寄りかかってしまう
ナナ:
これも多い。
正論で自分を守るやつ。
リク:
正しさは、
一番簡単に安心できる材料だからね。
ミカコ:
でもそれ、
相手の気持ちは置き去り。
ミユ:
正しいけど、
言われたいタイミングじゃないことある。
相手の感情より「自分の基準」を優先してしまう
リク:
余計な一言が多い人は、
相手がどう受け取るかより、自分の感覚を先にしてしまう。
ケンジ:
無意識なんだよな。
悪気はない。
ナナ:
でも、
受け取る側の負担は確実に増える。
ここで大事なのは、
余計な一言が多い人は
加害者になりたいわけではないという点。
ただ、
自分の不安や基準を処理するために、
言葉を使ってしまっていることが多い。
だからこそ、
言われる側がしんどくなる構造が生まれる。
余計な一言が多い人と関わるときのしんどさ
余計な一言が多い人と関わっていると、
一回一回は小さなことでも、
じわじわと疲れが溜まっていく。
ミユ:
その場では流せるんだけどさ、
あとで思い出してモヤっとするんだよね。
ミカコ:
言い返すほどじゃない。
でも、何もなかったことにもできない。
ナナ:
だから余計にしんどいのよ。
自分が否定された気分になる
リク:
余計な一言って、
内容以上に人格を評価された感覚が残りやすい。
ミユ:
「そこまでダメだった?」って思っちゃう。
ミカコ:
自信を削られる感じ。
ケンジ:
一言で、
その日のテンション全部持っていかれることもあるな。
気を遣う側に回らされる
ナナ:
一番の問題はここ。
ミカコ:
言われた側が、
「気にしすぎかな?」って考え始める。
リク:
本来いらなかったはずの
感情の処理を押し付けられる。
ミユ:
相手を悪者にしたくなくて、
自分の気持ちを後回しにしちゃう。
関係そのものが重たくなる
ケンジ:
こういうのが続くとさ、
会う前から気が重くなる。
ミカコ:
何言われるかなって考えちゃう。
ナナ:
で、だんだん距離取る。
リク:
余計な一言が多い人は、
信頼を一気に壊すわけじゃない。
でも、
少しずつ安心感を削っていく。
ミユ:
嫌いじゃないのに、
近づけなくなる感じだよね。
余計な一言の怖さは、
強い攻撃ではなく、
小さな違和感が積み重なることにある。
だからこそ、
早めに距離や受け止め方を考えることが大切になる。
余計な一言が多い人への対処法
余計な一言が多い人に対して、
正解の対応はひとつではない。
大切なのは、
自分が消耗しない距離と受け止め方を選ぶこと。
リク:
相手を変えようとするより、
自分の負担を減らす視点が必要だと思う。
すべてを真に受けない
ミカコ:
まず基本。
受け止めすぎない。
ミユ:
でも、つい考えちゃうんだよね。
リク:
余計な一言は、
相手の不安や基準が混ざった言葉でもある。
ナナ:
全部、自分の評価だと思わなくていい。
ケンジ:
その人の癖まで背負う必要はないな。
その場で処理しようとしない
ミカコ:
言われた瞬間に
どう返すか考えなくていい。
リク:
後から距離や関わり方を調整すればいい。
ミユ:
その場で流すのもアリなんだ。
ナナ:
毎回、正解の返ししなくていいのよ。
距離を取るのは冷たいことじゃない
ケンジ:
距離取る=逃げ、って思う人多いけどさ。
リク:
実際は、
自分を守るための選択だよね。
ミカコ:
無理に分かり合わなくていい。
ミユ:
近づかないことで、
嫌いにならずに済むこともある。
どうしても関係を続ける必要がある場合
リク:
職場や家族みたいに、
距離が取りづらい相手もいる。
ミカコ:
その場合は、
期待値を下げるのが現実的。
ナナ:
この人はこういう人、って割り切る。
ケンジ:
全部を分かり合おうとしないのも、大人だ。
対処法で一番大切なのは、
相手をどうするかより、自分がどう楽でいられるか。
余計な一言に、
自分の時間や気力を奪われすぎないことが、
一番の正解になる。
もしかして自分かも?と思ったときのチェックポイント
ここまで読んで、
「もしかして自分も余計な一言が多い側かも」と
不安になった人もいるかもしれない。
リク:
ここは反省会じゃなくて、
気づきのためのチェックにしたい。
ミユ:
責めないでね。
相手が答えを求めていない場面でも口を出していないか
ミカコ:
相談じゃなくて、
ただ話してるだけのときにアドバイスしてない?
リク:
相手が欲しいのが
共感か解決か、見極めるのは大事。
「正しいこと」を言う前に、相手の状態を見ているか
ナナ:
正論が悪いんじゃない。
リク:
今その人が受け取れるかどうかが重要。
ミユ:
タイミングずれると、
同じ言葉でも全然違って聞こえる。
沈黙が不安で、つい何か足していないか
ケンジ:
静かな時間=失敗、
って思ってたら要注意だな。
ミカコ:
黙ってるほうが、
相手にとって楽なことも多い。
「役に立とう」としすぎていないか
リク:
何か言わなきゃ、
何か返さなきゃ、って思いすぎてない?
ミユ:
一緒にいるだけでいい場面、あるよね。
ケンジ:
価値は、
言葉の量じゃ測れない。
もし一つでも当てはまったなら、
今日からできることはシンプル。
「一拍、置く」。
それだけで、余計な一言はかなり減る。
まとめ
余計な一言が多い人は、
必ずしも悪意があるわけではない。
ただ、
不安・正しさ・沈黙への耐性が絡むことで、
言葉が相手の負担になってしまうことがある。
大切なのは、
言う側も言われる側も、
無理をしない距離を選んでいいということ。
余計な一言に振り回されすぎず、
自分の安心を守る選択をしていい。




