イケてる女子の晩ごはんがシンプルすぎた話──ミサキと漬け物

夜のキッチンで、ご飯をよそう。

湯気の立つ白米。
そして小皿に盛った漬け物。

今夜のメニューは、それだけ。

「もっと丁寧な食生活してると思った?」

そうね。
ミサキって、なんとなくそんなイメージあるでしょ。

オーガニックとか。
スーパーフードとか。
モデルみたいな食事とか。

……舐めてくれるわね。

わたしは普通に白米を食べるし、
普通に夜中にワインも飲む。

そして何より。

漬け物が大好きなの。

きゅうりのぬか漬け。
たくあん。
しば漬け。
野沢菜。

正直に言うわ。

炊きたてのご飯と漬け物があれば、
それだけで晩ごはんは成立する。

むしろ下手な料理より、よっぽど満足度が高い。

「美人の食生活がそれでいいの?」

いいのよ。

だって漬け物って、
想像以上に奥が深い食べ物だから。

今日はちょっとだけ、
わたしの漬け物愛について話してみようと思う。

目次

美人の食生活、そんな幻想ある?

世の中には、美人とよばれる女の食生活に妙な幻想を抱いている人がいる。

「ミサキさんって、普段どんなもの食べてるんですか?」
「やっぱりオーガニックとかですか?」
「グルテンフリーとか気にしてそう」

……ノンノンノン。

たしかに健康は大事よ。
生野菜も食べるし、体型だって多少は気にする。

でもね。

人間の満足感って、そんなに意識高い食材ばかりじゃ満たされないのよ。

わたしの場合、それが漬け物

炊きたての白いご飯に、塩気のきいた漬け物。

これ以上シンプルで、これ以上完成された組み合わせってある?

ご飯をひと口。
次に漬け物をひと口。

そしてまたご飯。

……この往復運動。

あれはもう、料理というより文化ね。

ぬか漬けの酸味。
たくあんの歯ごたえ。
しば漬けのあの独特の香り。

全部違うのに、全部ちゃんと白米の隣に立てる。

控えめに言って、漬け物は優秀すぎる。

だからわたしは、普通にやる。

夜に炊きたてのご飯をよそって、
冷蔵庫から漬け物を出す。

それだけの晩ごはん。

でもね。

こういう食事の日って、意外と満足度が高いのよ。

不思議でしょ?

わたしが漬け物を好きになった理由

漬け物って、ちょっと地味な食べ物だと思われている気がする。

SNSに写真を載せても、バズるタイプの料理じゃない。
フレンチでも、映えるパフェでもない。

でもね。

静かな食べ物ほど、長く愛されるのよ。

ぬか床に野菜を入れて、待つ。
塩をして、時間を置く。

ただそれだけ。

派手な調理も、特別な技術もいらない。

それなのに、ちゃんと美味しい。

むしろ、時間が作る味って感じ。

だからわたし、漬け物を見ると少し安心するのよ。

冷蔵庫に小さな容器があって、
そこにきゅうりのぬか漬けが入っている。

それだけで「今日はちゃんと生きてるな」って思う。

大げさ?

でも、炊きたてのご飯に漬け物を乗せて食べたときの、あの感じ。

あれはもう、小さな幸福よ。

それに、漬け物って面白いの。

そのまま食べてもいいし、
刻んでもいいし、
料理に入れてもいい。

つまり、ただの付け合わせじゃない。

ちゃんと主役にもなれる食べ物。

そしてここからが、わたしの好きなところ。

漬け物って、ちょっとアレンジするだけで まったく違う顔を見せるのよ。

ミサキ流・漬け物アレンジ

ちなみに、わたしは家にぬか床がある。

意外?

「ミサキがぬか漬け?」って顔、よくされるのよ。

でもね、これ、子どもの頃からの習慣なの。

実家の冷蔵庫の隅には、いつもぬか床があった。

きゅうり。
大根。
にんじん。

祖母が毎日かき混ぜていて、 わたしも横で真似していたのを覚えてる。

だからなのかもしれない。

ぬか床の匂いを嗅ぐと、 なんだか落ち着くのよ。

今はもちろん、わたしが管理してる。

忙しくても、帰宅したら軽く混ぜる。
野菜を入れる。
そして翌日取り出す。

それだけで、ちゃんと美味しい。

発酵って、本当に不思議よね。

そしてもう一つ、わたしが好きなのが 漬け物のアレンジ

例えば簡単なのはこれ。

ぬか漬け+クリームチーズ。

きゅうりのぬか漬けを刻んで、 クリームチーズと混ぜるだけ。

これ、ワインのおつまみに最高なの。

あとは、たくあんポテサラ

普通のポテトサラダに、 細かく刻んだたくあんを混ぜる。

歯ごたえが加わって、 一気に居酒屋の味になる。

それから、わたしの定番。

しば漬けおにぎり。

温かいご飯に刻んだしば漬けを混ぜるだけ。

シンプルなのに、 びっくりするくらい食べ進むのよ。

漬け物って、脇役だと思われがちだけど。

本気を出すと、普通に主役になる。

だからわたしは、冷蔵庫に漬け物があると安心する。

ご飯があれば、それでいいし。
ワインがあれば、それでもいい。

つまり──

漬け物は、万能なのよ。

創業85年京都ニシダやのお真心を込めて漬け込んだ伝統の味【京つけもの ニシダや】

白ワインと漬け物の夜

漬物をつまみに白ワインを楽しむミサキ。

ご飯を食べ終える。

満足。

でも、夜はまだ終わらない。

冷蔵庫を開けて、白ワインを取り出す。

グラスに少しだけ注ぐ。
そして、小皿に残っている漬け物をつまむ。

「え、ワインと漬け物?」

そう思った人、いるでしょ。

……笑わせてくれるわね。

意外と合うのよ、これが。

塩味。
酸味。
発酵の香り。

白ワインって、この3つとすごく相性がいい。

特にぬか漬け。

軽めの白ワインと合わせると、 ちょっとした前菜みたいになる。

たくあんもいいし、
しば漬けも悪くない。

むしろ、普通のチーズより好きかもしれない。

グラスを置いて、また漬け物をひと口。

なんというか──

静かな贅沢って、こういうことよね。

高級レストランじゃなくてもいい。

炊きたてのご飯と、
ちゃんと美味しい漬け物。

それだけで、食事はちゃんと成立する。

ちなみに。

漬け物って、正直言うと ものによって味の差がかなりある。

だから最近は、 ちょっと良いものを取り寄せたりもしてる。

ちゃんと作られた漬け物って、 それだけでご飯が進むのよ。

……ほんと、困るくらいに。

グラスのワインを飲み干して、 最後の漬け物をひと口。

今日の晩ごはんは、これで終わり。

ミサキの食生活が ご飯と漬け物と白ワインでも──

別にいいじゃない。



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