今日はハルキのプライベートを公開。コンビニバイトの帰り、同僚の女子「シュウ」とファーストフード店へ行くことに。そこになんとあの人が!
コンビニバイト終わり
夜のコンビニ、シャッターが少しだけ下りかけた店舗の前で、ハルキとシュウが肩を並べて出てくる。
シュウ「ふぃー。今日もやりきったわ。あのレジ並び、地味に疲れた」
ハルキ「おつかれ……てか、あのクレーマー来たときマジ助かった」
シュウ「そりゃ、あたしがバイトリーダーやし。つーかああいうおっさんって、若い男子には強く当たるの、なんなんやろな」
そのままファーストフード店へ移動
シュウ「腹減ったなー。いつものとこ寄ってく?」
ハルキ「うん。ナゲット食べたい気分」
(ふたりは徒歩3分のファーストフードへ。街はもうすっかり夜の空気)
偶然アカリと遭遇
アカリ「えっ、ハルキ!?マジ?ここで?しかも女の子と!」
ハルキ「アカリ!?なんで……」
アカリ「奇遇すぎ〜!今さ、編集部の座談会終わって解散して、ついでにポテトでもと思って入ったらさ〜」
シュウ「友達?」
ハルキ「うん、こいこと。ってとこの…ライター仲間」
アカリ「ども〜!アカリっす!あ、初対面ですね。よろしく!」
シュウ「あ、うん。シュウ。ハルキの同僚。コンビニで一緒にバイトしてる」
ハルキがギター始めた話
シュウ「そういや、こないだ控室でギターケース見たけど…」
アカリ「えっ、ハルキ、ギターやってんの!?」
ハルキ「うん…最近始めたばっかでさ。コード押さえるのすら指つるし、Fの壁でつまずいてる」
シュウ「でもさ、弾いてるときの姿、様になってたよ。ちょっと見惚れた」
アカリ「え〜〜〜ずるい!見たい!ハルキのギター姿、絶対エモいじゃん!動画とか撮ってないの?」
ハルキ「……録っても上手くないし」
アカリ「それがいいんじゃん。初々しいギター男子、尊すぎでしょ」
なんとなく恋の気配?
アカリ「ねぇ、シュウちゃんは、ハルキのこと、どう思ってるの?」
シュウ「は!?え、いきなりぶっこむ!?」
アカリ「え〜だって気になるじゃん!雰囲気よさげだし、さっきの“見惚れた”発言ガチだったし」
シュウ「……まぁ、嫌いじゃないけど?てか、バイト仲間としてって意味な」
ハルキ「な、なにこの流れ……」
アカリ「ふふっ、これは三角関係の予感かも〜!?青春っぽくていいじゃん」
シュウ「アカリってそういうとこ、躊躇なく突っ込んでくるんやな」
アカリ「恋愛ライターなんで♡」
ハルキ「俺、完全に翻弄されてる……」
始まりは予感のまま‥‥
ポテトをつまみながら、なんとなく笑い合う3人。
話題はギターから、音楽フェス、好きな映画、座談会の裏話へと転がっていく。
それぞれの気持ちはまだ曖昧なまま。
でも、夜のファーストフード店には、なんとなく心がぽっと温かくなるような、青春のひとコマが灯っていた。
