恋をして、自分を歌いたくなった日。

「恋をして変わった」とか、 「恋をすると自分らしくいられなくなる」とか。
そういう言葉を、ずっとよくわからないまま聞いてきた。

でも、たしかに今、俺は変わってる。
いや、変わってるって言い方はちょっと違うかもしれない。
“変わった”んじゃなくて、“気づいてしまった”感じだ。

気づいてしまった、自分の中にいた「自分らしさ」に。


自分らしさって、なんだ?

まわりと比べて、俺は無口なほうだと思う。
LINEの返信も短いし、盛り上がってる話題に入るのも苦手だ。

でも、恋をしてみたら、 誰かの話にうまく乗っかることじゃなくて、
その子の話を一生懸命聞くことが、自分の“らしさ”なんじゃないかって思えてきた。

気の利いたセリフは言えない。 けど、「うん」ってうなずいたときの間とか、 照れて目をそらしちゃう感じとか、
言葉にしない“間”にも、自分って出るんだなって。


恋をして、不器用さに気づいた

好きな子と話すとき、 いつもよりちょっと頑張って、ちょっと無理して、 でもあとで、「あれは自分じゃなかったな」って思って、 家に帰ってからギターを弾いた。

うまく笑えなかったこと、
緊張して言葉が途切れたこと、
それでも見つめてくれたこと。

全部、自分の中にメロディみたいに残ってて、 それをコードに変えてポロロンと鳴らすと、
ちょっとだけ、自分を許せる気がした。

うまくいかなくても、 「俺なりに、ちゃんと恋してるんだな」って。


自分を殺す恋じゃなくて、自分に気づく恋

恋をすると、自分が小さく見えるときがある。
「こんな自分でいいのかな?」って。

でも、ふと思った。
好きな人の前でだけ見せる顔って、
本当の“自分”なんじゃないかって。

強がらなくていい。 うまく喋れなくてもいい。 “この人の前では素直になれる”って思える恋なら、 それはきっと、自分らしくいられる恋なんだと思う。


自分らしく恋をするって、どういうこと?

たぶんそれは、「無理しないこと」じゃない。
むしろ、ちょっと無理してもいいと思う。

でも、その“無理”が「この人に届いてほしい」って気持ちから生まれてるなら、 それはきっと、自分らしさの一部なんだ。

逆に、よく見せようとか、モテたくて仕方なくてやる“演技”は、 あとから自分をしんどくさせる。

恋愛って、うまくやるものじゃなくて、 うまくなじんでいくものなんだと思う。


恋に、自分を委ねてみてもいい

好きな人がいるときって、 なにか自分の奥から音が鳴る感じがする。

その音は、たぶん“生きてる”ってことなんだ。

それが照れだったり、不安だったり、
小さな勇気だったりしてもいい。 それを隠さずに、ちょっとだけ見せてみる。
それが俺の“自分らしく恋をする”ってことなのかもしれない。


最後に

俺は今、まだ「好きな人に想いを伝える」っていう一番大事なことが、 ちゃんとできるかわからない。

でも、それでも、恋してるってことだけははっきりしてる。

それだけは、誰にも譲れない。
それだけは、ちゃんと、自分のままでいたい。

だから今日も、ギターを鳴らしてみる。

少しずつ、自分らしくなっていく恋の歌を。

──ハルキ

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この記事を書いた人

初恋のドキドキも、失恋のズキズキも、全部ちゃんと覚えてます。まだまだ未熟だけど、だからこそ誰よりも“本気の気持ち”に寄り添える記事を書きたい。
信念は「本気で好きだったこと、後悔なんかしてない。」

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