新企画「偉人の名言に、こいこと。がモノ申す」第1回。
記念すべき初回に選んだのは、太宰治のこの言葉──
「恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。」
── 太宰治
恋は偶然? それとも選択?
こいこと。ライターたちが本気で語り合いました。
登場ライター
- リク:ロジカル派・恋に誠実な思考型
- ミユ:妄想派・感情で恋する青春系
- ミカコ:自立派・恋愛は分析対象
- アカリ:感情派・勢いで恋に落ちがち
- 編集部(進行)
第一印象──この言葉、どう思った?
ミユ:
え、めっちゃ“深い”。てか、しみる……。
恋って「運命!」とか「出会っちゃった!」ってノリで捉えがちなんだけど、
“意志”って言われた瞬間に、なんか背筋が伸びた気がした。
リク:
僕も「チャンス=たまたま」っていう考えは、ある意味で恋を“他人任せ”にしてると思ってた。
でも、太宰治が言う“意志”って、つまり「その人を好きでいることを選ぶ力」ってことなんじゃないかな。
アカリ:
私はちょっとドキッとした。
好きになっちゃうのって、わりと“流れ”で決まっちゃうというか、勢いで突っ走るタイプだから。
でもたしかに、付き合い続けるとか、あきらめないとか、そういうのって「自分で決めること」なんだよね。
ミカコ:
私は逆に、“もうやめよう”って決めたときのことを思い出したわ。
惰性で続けてた関係にピリオドを打ったとき、初めて「これは私の意志だ」って感じた。
どんな感情でも、最後は自分で選ばないといけないのよね。
自分が「意志で恋を選んだ」瞬間は?
リク:
僕は遠距離恋愛してたときかな。
毎日会えないし、電話だけじゃ不安になるし、正直「無理かも…」って思ったこともあった。
でも、「それでも、この人がいい」って自分で何度も選びなおした気がする。
だから、“意志”って言葉にはすごく共感する。
ミユ:
わたしは、相手に好きって言われたとき。
“好きかも?”って揺れてた気持ちを、自分の中で「ちゃんと好きって決めた」瞬間があって。
運命っぽく始まっても、最後はやっぱり自分の意志で踏み出した気がする。
ミカコ:
私は逆に、“やめる”って決めたときが、意志の恋だったかな。
惰性で関係を続けてた時期があって、でもある日、「自分の時間を好きに使いたい」って思って。
それがちゃんと“自分で選ぶ”ってことだったのかも。
アカリ:
わたしも、勢いで恋に落ちることが多いけど……
一回だけ、すごく優柔不断な人と付き合ったことがあって、
それでも「この人、いまは不器用だけど、ちゃんと信じてみたい」って思えた。
そのときは「好きでい続けたい」って、自分で決めた気がする。
この名言、自分の言葉で言い換えると?
リク:
「恋って、始まることより続けることの方が難しい。
そしてその“続けよう”っていう決意こそが、恋を恋たらしめてると思うんだ。」
だから僕は、こう言いたい。
「好きでいることを選び続けたとき、人は初めて恋をしていると言える。」
ミユ:
「“この人だ!”って思った瞬間が恋の始まりかもしれないけど、
本当の恋は、そのあとに“やっぱりこの人がいい”って何回も思えるかどうかだと思う。」
だからわたしは、
「恋って、何度も“もう一度この人がいい”って思うこと。」
ミカコ:
「衝動で好きになることはできる。でも、責任を持って愛するには選び続けなきゃいけない。」
つまり恋って、気持ちより判断。そう思うわ。
「恋って、意志で“まだ隣にいたい”と決め続けること。」
アカリ:
「恋って、勝手に始まるし、うまくいかないこともいっぱいある。
でもそれでも“好きでいてもいいかな”って、ちょっとずつでも思えてたら、それが恋なんじゃないかなって思う。」
うちの言葉にするなら──
「恋は、気持ちじゃなくて“いてもいい”って許した気持ちの蓄積かもしれない。」
編集部:
太宰の名言が、それぞれの言葉に変換されて、もう一度“生きた”気がします。
チャンスか意志か──
あなたなら、どう言い換えますか?
