「好きな人が、友達と同じだった」──それは、誰にでも起こり得る恋のジレンマ。 気づいた瞬間、胸の奥がギュッと苦しくなって、「どうしたらいいんだろう」って考え込んでしまう。 友情を壊したくない。でも、好きな気持ちは止められない。 そんな“かぶり恋”の悩みについて、こいこと。ライターたちが本音で語ります。
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好きな人が友達とかぶった…まずどうする？
今回集まったのは、ミユ・ナナ・マリ・アカリの4人。 恋愛の経験値も、恋のスタンスもそれぞれ違う4人が、同じテーマで向き合います。
ミユ：うわ〜これ、地味にいちばんつらいやつじゃない？ 好きな人が友達とかぶるとか…。
アカリ：うん、想像しただけで気まずいかも。どうしたらいいんだろ？
ナナ：まずは落ち着くことじゃない？ 感情のまま動くと、友情も恋も一瞬で終わるパターン。
マリ：そうね。まず“自分がどうしたいのか”を整理するのが先かも。相手より、友達より、自分の心をちゃんと見る時間。
ミユ：たしかに。焦って「譲る」とか「諦める」って決めちゃうと、あとで後悔するんだよね。
アカリ：わかる！ 私、友達が先に好きになったからって、自分の気持ち抑えたことあるけど、結局ずっとモヤモヤしちゃったもん。
ナナ：それよ。どっちが先とか関係ないんだよ。恋ってタイミングより“本気度”でしょ。
ミユ：うん。だからまず、“誰が先に好きになったか”じゃなくて、“どれだけ本気なのか”を自分に聞くこと。
マリ：そうね。そしてもし、どちらかが本気なら、そこに“譲る”か“話し合う”って選択肢が出てくる。
アカリ：やっぱり話し合い、大事なんですね。
ナナ：大事。でもね、感情的に話すとこじれる。だから冷静なタイミングを選ぶのも恋のスキル。
ミユ：わかる〜。恋愛って、気持ちを整理する時間がいちばん必要なのに、そこを飛ばしがちなんだよね。
「かぶった」と気づいたときこそ、勢いで決めない。 恋と友情、どちらを選ぶかよりも、まずは自分の心を整えること。 それが、後悔しないスタートラインかもしれません。
友情を壊さない距離感とは
好きな人が友達とかぶったとき、いちばん難しいのは“どの距離を保つか”。 自分の気持ちも守りたいし、友達との関係も壊したくない。 そんなとき、4人はどう考えるのでしょうか。
ナナ：正直、どっちも本気だったら、距離感むずいよね。どっちつかずになると、結局どっちも失う。
マリ：ほんとそう。だからまず、“相手を避ける”のはおすすめしない。距離を取ることが、友情を守る方法とは限らないの。
ミユ：たしかに。気まずくなって距離置いたら、そのまま関係が終わっちゃうこともあるよね。
ナナ：うん。あえて普通に接するほうが誠実。変に避けると「気まずいんだな」って空気で余計こじれる。
アカリ：でも普通にしてたら、友達に“まだ好きなんでしょ”って思われちゃうかも…。
マリ：それでもいいのよ。大事なのは、嘘をつかないこと。感情をごまかすと、どっかで破綻する。
ナナ：そうそう。友情を壊したくないなら、無理に“いい子”でいようとしないこと。
ミユ：ナナ、リアル（笑）。でもほんとそうだね。
マリ：あと、“相手に勝とうとしない”っていうのも大事。恋愛って勝ち負けじゃないもの。
アカリ：え、でも…やっぱり相手の子が先にアプローチしてたら、焦っちゃうかも。
ナナ：わかるけど、そこで焦って動くと失敗しやすいのよ。恋って、焦った方が負け。
マリ：自分のペースを崩さないこと。それがいちばんの“距離の守り方”。
ミユ：マリさん、それ名言すぎる。
ナナ：まぁ、恋愛はタイミングゲーだけど、友情はメンテナンスゲーだからね（笑）。
アカリ：（笑）それ、たしかに。ちゃんとケアしないとすぐ壊れる。
友情も恋も、どちらも大切にしたい。 だからこそ、どちらかを選ぶ前に、 “どうしたらどちらも守れるか”を考える時間が必要なのかもしれません。
それでも気持ちを伝えたいとき
どんなに我慢しても、好きな気持ちは抑えきれない。 それが恋のいちばん厄介で、いちばん純粋なところ。 もしどうしても想いを伝えたくなったら、どうすればいいのか──。
アカリ：正直さ、どれだけ我慢しても、心って言うこと聞かないじゃん。
ミユ：うん、それはそう。好きになっちゃったものは仕方ない。
ナナ：まぁ、感情にブレーキつけるのが一番むずいんだよな。
アカリ：だから、伝えるのは悪いことじゃないと思う。ただ、タイミングと伝え方をちゃんと考えるのが大事。
ミユ：わかる。相手に気持ちを伝える前に、まず“友達にどう話すか”を決めるのが先。
マリ：うん。二人の関係を守りたいなら、裏で動くより、正直に伝えるほうが信頼される。
アカリ：私、もし同じ人を好きになったら、ちゃんと友達に「実はわたしも気になってる」って言うと思う。
ナナ：おー、言えるタイプだ。
アカリ：だって、言わないでバレるのがいちばん最悪じゃない？ それこそ裏切りみたいになっちゃう。
ミユ：そうそう！ それで友情ごと終わったケース、過去に何件も見てきた（笑）。
マリ：伝え方ひとつで印象は全然違うのよね。“勝負”じゃなくて“共有”のスタンスが大事。
ナナ：お、また名言出た。“共有”。
アカリ：うん、好きな気持ちを“取り合い”じゃなくて“話し合い”にできたら最高。
ミユ：でもそれ、できる人なかなかいないよね。みんな、プライドとか怖さとかで詰まっちゃう。
ナナ：まぁな。でも、ちゃんと気持ちを伝えたうえで“どっちがうまくいくか”は、もう運だと思う。
マリ：そうね。恋の行方をコントロールすることはできない。
アカリ：だから、“伝える勇気”と“結果を受け入れる覚悟”がセット。
ミユ：ほんとそれ。恋って、伝えた瞬間がゴールじゃないもんね。
アカリ：うん。むしろ“そこから”が始まりなんだと思う。
友情を大切にしながら、それでも自分の気持ちを大事にする。 それはわがままじゃなく、恋を真剣にしている証拠。 勇気を出すことは、裏切りじゃない── 4人の表情が、少しだけ柔らかくなった。
友情も恋も、どちらも大切にするために
恋に正解はない。 でも、“人を想う”という気持ちは、友情も恋愛も同じ根っこから生まれる。 だからこそ、どちらかを選ぶよりも、どうやって両方を大切にするかが大事なのかもしれません。
ミユ：思うんだけどさ、恋と友情って、別のものに見えて実は似てるよね。
アカリ：え、どういう意味？
ミユ：どっちも“好きな人の幸せを願えるか”が本質ってこと。
ナナ：たしかに。友情も恋も、相手を尊重できなくなったら終わり。
マリ：その通りね。だからこそ、どっちを優先するかよりも、“どう誠実でいるか”を考えるほうが建設的。
アカリ：うん…なんか今日の話でちょっと救われたかも。
ミユ：え、どうしたの？
アカリ：もし自分がそういう状況になったら、ちゃんと話す勇気持ちたいなって。
ナナ：その気持ちがあれば十分だよ。恋も友情も、結局は人間関係。言葉で伝えるのがいちばん大事。
マリ：そうね。恋を選んでも、友情を選んでも、誠実さを忘れなければきっとどちらも残る。
ミユ：結局、“奪う”じゃなくて“想う”なんだよね。
ナナ：それ、尊い（笑）。
アカリ：たしかに。想う気持ちを大事にできる人が、一番カッコいいと思う。
マリ：そういう恋なら、たとえ実らなくても綺麗に終われる。
ミユ：そうだね。誰かを好きになるって、それだけで尊いことだから。
友情と恋、どちらかを選ばなきゃいけないように感じるときこそ、 自分の中の“誠実さ”を信じてみよう。 誰かを大切に思う気持ちは、必ずどこかであなたの味方になる。
そして── もし、友達と好きな人がかぶったとしても。 あなたがその人を想う気持ちが本物なら、 それは誰にも否定できない恋のかたち。
恋と友情、どちらも大切にできる人でありたい。 4人の笑顔が重なり、テーブルの上のカフェオレが少しぬるくなっていた。
