恋がうまくいかない。好きな人に振り向いてもらえない。付き合っても続かない。
そんな悩み、山ほど聞いてきた。
でもな、それって全部「いい恋がしたい」って気持ちがある証拠だ。
だったらオレが教えてやる。
オレなりの「いい恋の作り方」ってやつを。
1. 自分を盛りすぎるな
見た目を整えるのは大事だ。でも、無理に飾っても息切れする。
「この自分で勝負したい」と思える姿で恋を始めよう。
オレも昔、年上の女性に好かれたくて、やたらとワインや小難しい本に手を出した。
でも心が追いつかねぇ。結局、疲れて終わったよ。
素の自分でいられること。それが、長く続く恋の条件だ。
2. 好かれたい努力を怠るな
好きな人に振り向いてほしいなら、ちゃんと行動すること。
気持ちだけをぶつけるのは一方通行だ。
相手の立場を想像して、思いやりを持って接する。
清潔感のある格好をする、話をちゃんと聞く、返信にひと言添える。
そんな小さな気配りが「この人いいな」につながる。
──ここで少し、ハルキの話をしよう
この前、ハルキがオレに聞いてきたんだ。
「ケンジさん、自分って魅力ないんですかね」ってよ。
初恋がうまくいかなかったことを、まだ引きずってるらしい。
オレは言ったよ。
「お前は“魅力がない”んじゃねぇ。“魅力の出し方”をまだ知らねぇだけだ」ってな。
ハルキは真っすぐで、不器用で、傷つくのを怖がってる。でもそれって、めちゃくちゃ人間らしいよな。
「魅力ってのは、自分をさらけ出す勇気から始まるんだぜ」
そう伝えたら、少しだけ顔が晴れてた。
3. 恋は“正解”じゃなくて“納得”
「この人でいいのかな？」って思うことはある。
でもな、恋に正解なんてない。
「自分が納得しているかどうか」それだけが基準だ。
世間がどう言おうが、自分の気持ちに正直でいれば、それでいい。
オレ自身も周囲が反対する恋愛もしたし、その後、別の女性と結婚して離婚も経験した。
でも、どの恋にも意味があったし、自分なりに納得している。
4. 傷つくことを恐れるな
恋において最大の敵は、“傷つくことへの恐れ”だ。
告白してフラれたらどうしよう。気まずくなったらどうしよう。
そんな風に考えて何もできなきゃ、チャンスは一生来ない。
オレは今まで何度もフラれてきた。
でも、だからこそ分かるんだ。
傷つく経験こそが、次の恋の栄養になるってことを。
5. 完成された恋なんて、どこにもねぇ
理想を持つのは悪くない。でも、「最初から完璧な恋」なんて存在しねぇ。
ケンカもするし、すれ違いもある。それでも一緒にいようとするから、絆ができる。
オレが昔付き合ってた人は、ほんと些細なことで泣くタイプでさ。
最初は「めんどくせぇ」って思ってた。でも、その涙にちゃんと向き合うことで、オレ自身も優しくなれたんだ。
恋は育てるもの。完璧じゃないからこそ、おもしろい。
最後に──ケンジからのエール
恋に迷うのは、まじめな証拠だ。
まじめなやつは、ちゃんと成長する。
ハルキ、お前もそうだ。
そしてこの記事を読んでるお前も、そうだ。
恋に正解なんていらねぇ。
納得のいく恋を、ひとつでも多く重ねていけ。
泣いたっていい、傷ついたっていい。
それでも前を向ける人間が、最終的に愛される。
――ケンジ
