好きな人って、なんであんなに話しかけづらいんだろうね。 ふつうに友達としゃべるのは平気なのに、 その人の前に立つと、喉の奥がぎゅっと詰まる。
目は何回も追っちゃうし、声も聞きたいし、 できれば話しかけたいのに──できない。
もどかしい気持ち、すごく分かるよ。 声に出せない思いがたまっていくのって、けっこうしんどい。
この文章を読んでるあなたも、もしかして 「このままじゃなにも起きない」って分かってるけど どうしたらいいか分からなくなってるところかもしれないね。
今日は、そんな“話しかけられない片思い”のまんなかで、 それでも前を向いてみたい人に向けて、ぼくなりの気持ちを届けてみます。
どうして話しかけられないんだろう
ぼくも、好きな人の前ではなかなか話しかけられなかったことがあるんだ。 理由は一つじゃなくて、いろんな気持ちが重なってた気がする。
・嫌われたらどうしよう
いちばん最初に浮かぶのがこれ。 もし変なタイミングで話しかけて、相手が嫌な顔したらどうしようって、 その想像だけで言葉がのどに詰まっちゃう。
・いい空気を壊したくない
もし今、ちょっと距離があるとしても、 その“絶妙な空気感”を壊すのがこわいってとき、ない? 近づきすぎて気まずくなるのがこわい、って気持ちもある。
・話すネタが思いつかない
好きだからこそ、「何を話そう」って考えすぎちゃう。 無理に話しかけても変になっちゃいそうで、 けっきょく何も言えずに通りすぎるだけ…とかね。
・タイミングを探してるうちに逃してる
「今じゃない」「次のタイミングで…」って思ってるうちに、 気づいたら今日も何もできずに終わってる。 そういう日が続くと、「もう無理かも」って思っちゃうこともある。
でもね、話しかけられないっていうのは、 “話しかけたいって気持ちがある証拠”でもあるんだよね。 それって、すごくやさしくて、あたたかいことだと思うんだ。
ソウタが思う、片思いと距離のこと
ぼくはね、話しかけられないままの片思いにも、ちゃんと意味があると思ってる。
たとえばさ、何もできないまま教室のすみっこから 好きな人の背中を見てる時間って、たしかに切ないけど、 でも、その時間もたしかに恋なんだよね。
言葉にできないぶん、心の中でたくさん話しかけてる。 「おつかれさま」とか、「今日は眠そうだな」とか。 そうやって自分だけの中で、好きが育ってる。
ぼくもそうだったけど、 無理して話しかけようとしてテンパるよりも、 今の“遠くから見てるだけの時間”を、 大事にしてもいいんじゃないかって思う。
もちろん、話しかけられたら嬉しい。 でも、話しかけられない時間にも、 ちゃんと想いは積もっていくし、 その静かな気持ちって、すごくやさしいものだよ。
少しだけ近づきたいときのヒント
それでも、心のどこかで「少しだけ近づいてみたいな」って思ったときのために、 ぼくが試したり、聞いたりしたことの中で、 “ちょっとだけ勇気を出せるヒント”をいくつか置いておくね。
1. おはよう、だけでもすごい
話しかけるって考えるとハードルが上がっちゃうけど、 「おはよう」って一言だけなら、少しだけ楽かもしれない。 言えなかったら、会釈でも、ちょっと笑うだけでも全然あり。
2. 質問から始める
会話を自分から広げようとするより、 「これってどうやるんだっけ?」とか「今日の提出って何時まで?」みたいに、 相手に聞く形にすると、スッと声が出やすいことがあるよ。
3. 共通の話題をひとつ持っておく
「同じ授業とってる」とか「同じ趣味がある」とか、 ふとしたきっかけをいつか使えそうなように、 “その人とつながれる話題”をひとつストックしておくと安心。
4. 練習って、してもいいと思う
何を言うか、どう伝えるか、頭の中でこっそりシミュレーションしておくと、 本番のときに少しだけ余裕ができる。 独り言っぽくつぶやいてみるのも、じつはけっこう効果あるよ。
できるときに、できるだけでいい。 毎日話しかけなきゃいけないわけじゃないし、 昨日できなくても、今日少しだけやれたら、それってすごいことだから。
おわりに:声に出せない思いも、ちゃんと恋だ
もし今日、また話しかけられなかったとしても、 それで全部ダメになるわけじゃないよ。
恋って、ちょっとずつ進んでもいいものだし、 もしかしたら話しかけられないままの時間が、 その人を大事に想ってる証でもあるかもしれない。
自分のペースで、無理のないかたちで、 すこしずつ距離を縮めていけたらいいね。
そしていつか、「あのとき話しかけるのこわかったなぁ」って 笑える日がきたら、きっとそれも恋のいい思い出になる。
今のあなたの気持ちも、迷いも、全部、ちゃんと恋の一部だからね。
ぼくは、そんなあたたかい恋をしてるあなたが、すごく素敵だと思うよ。