編集部で雑談していたとき、ミユがスマホを見ながら、少し困った顔をした。
ミユ:
ねえ聞いて。
友達がさ、付き合ってないのにハグされたんだって。
アカリ:
え、それって……どういう状況?
ミユ:
帰り際に急にぎゅって。
告白もないし、付き合ってもないのに。
ミカコ:
うわ、いちばん判断に困るやつ。
アカリ:
うちだったら、ちょっと期待しちゃうかも。
ミユ:
だよね。
ハグされたら、好意あるって思っちゃうよね。
リク:
でも、付き合ってないって事実も同時にある。
ミユ:
そうなの。
だから友達も、「これって脈あり?」ってずっと悩んでて。
ワニオ:
失礼します。
今のお話、非常に人間らしい混乱が含まれていますね。
アカリ:
混乱、っていうか……期待?
ワニオ:
はい。
ハグという行動が、関係性を一段階進めたように錯覚させるのです。
ミカコ:
でも現実は、何も決まってない。
リク:
付き合っていないのにハグされた場合、
問題になるのは行動そのものより、その後どう扱われているかだと思う。
ミユ:
たしかに……ハグされたあと、何も変わらないと余計モヤるよね。
ワニオ:
ドアを開けてもらった気がしたのに、
実際には廊下に出ただけ、という状態に近いです。
アカリ:
それ、分かる……。
付き合っていないのにハグされた。
その出来事は嬉しさと同時に、
「これはどう受け取ればいいの?」という疑問を残す。
ここから、
付き合ってないのにハグされたとき、どう考えればいいのか
座談会は自然とそのテーマに向かっていった。
付き合ってないのにハグする男性は何を考えている?
付き合っていないのにハグされた場合、
多くの人がまず気になるのは、それが好意のサインなのかどうかだ。
ただ、男性がハグをする理由はひとつではない。
リク:
まず前提として、ハグ=恋愛感情、とは限らないんだよね。
ミユ:
え、でも好きじゃなかったらハグしなくない?
リク:
そう感じるのは自然だけど、
男性側の距離感の取り方はけっこうバラつきがある。
好意はあるが、関係を進める覚悟がない
リク:
ひとつは、好意はあるけど、付き合う決断まではしていないケース。
ミカコ:
気持ちはあるけど、責任は持ちたくないやつね。
ミユ:
うわ……それ言われるとキツい。
リク:
ハグで距離を縮めたい気持ちはある。
でも、付き合うとなると生活や立場が変わるから踏み切れない。
ワニオ:
感情は前のめり、判断は保留。
人間によく見られる分離状態です。
ハグ自体に深い意味を持っていない
アカリ:
でもさ、
ハグにあんまり意味感じてない人もいるよね。
ミカコ:
いる。距離感バグってるタイプ。
リク:
この場合、ハグはスキンシップの一種で、
特別なサインだと思っていないことも多い。
ミユ:
受け取る側との差、でかいね……。
ワニオ:
片方が記念日だと思っている出来事を、
もう片方は平日として処理しているようなものです。
関係を曖昧に保ちたい
ミカコ:
一番やっかいなのはこれかな。
リク:
うん。
付き合うつもりはないけど、離れられたくもない状態。
ミユ:
それって、キープ……?
リク:
そう受け取られても仕方ない行動ではあるね。
ワニオ:
ドアは閉めないが、鍵も渡さない。
出入りは自由だが、居場所は保証しない。
曖昧さを維持する構造です。
アカリ:
それ、される側が一番しんどくない?
ミカコ:
うん。
ハグで期待させて、関係は進めない。
不安だけが増えるパターン。
ここまで見てきたように、
付き合っていないのにハグする男性の心理は複数ある。
大事なのは、
ハグそのものではなく、そのあと関係がどう動いているかだった。
脈ありのハグと、そうでないハグの違い
付き合っていない状態でハグされたとき、
一番知りたいのは、それが脈ありなのかどうかだと思う。
ただ、ハグ単体では判断できない。
違いが出るのは、その前後だった。
ハグのあとに、関係が前に進んでいるか
リク:
まず見るべきなのは、ハグのあとだね。
ミユ:
たしかに……その場だけドキッとして終わることもあるもんね。
リク:
脈ありのハグは、その後の関係を進める行動がセットになっていることが多い。
ミカコ:
連絡が増えるとか、次に会う約束が具体的になるとか。
アカリ:
逆に、何も変わらなかったら?
ミカコ:
その場合は、ハグが単発のスキンシップだった可能性が高い。
ワニオ:
点火したように見えて、
実際には暖房が入っていない状態ですね。
ハグの扱い方に一貫性があるか
リク:
もうひとつは、ハグの扱い方。
ミユ:
扱い方?
リク:
脈ありの場合、
誰にでも同じことをしていない傾向がある。
ミカコ:
距離の近さに差があるかどうか、だね。
アカリ:
たしかに、誰にでもハグする人っているもん。
ワニオ:
特定の人にだけ向けられる行動は、
意味を持ちやすいです。
安心が増えているか、不安が増えているか
ミカコ:
正直、一番分かりやすいのはここ。
ミユ:
安心か、不安か。
ミカコ:
脈ありのハグは、
時間が経つほど安心が増える。
リク:
逆に、そうじゃないハグは、
期待と一緒に不安も増えていくことが多い。
アカリ:
ドキドキしたのに、あとでモヤモヤするやつだ。
ワニオ:
喜びが瞬間的で、
後から重さが残る場合、
関係は前進していない可能性があります。
ここまでを整理すると、
脈ありかどうかの判断軸はシンプルだった。
ハグによって、関係が進んでいるか。 そして、自分の気持ちは軽くなっているか。
そこが、脈ありのハグとそうでないハグを分ける境目だった。
熟練した職人が丹精こめて打ち上げる「雪村そば」キープや都合のいい関係になるケース
付き合っていないのにハグされる状況で、
多くの人が一番怖いのは、
自分が都合のいい存在になっていないかという点だと思う。
ミユ:
正直さ、ハグされたあとに何も進まないと、
ちょっと嫌な予感するよね。
リク:
うん。
ここでは、キープや都合のいい関係になりやすいパターンを整理しよう。
ハグはするが、関係を定義しようとしない
ミカコ:
まずこれ。
スキンシップはあるのに、関係の話を避ける。
アカリ:
付き合ってるの?って聞くと、はぐらかされるやつ。
リク:
ハグで距離は縮めるけど、
言葉で責任は持たない状態だね。
ワニオ:
接触はあるが、契約書は白紙。
非常に曖昧な取引です。
相手の都合がいいときだけ距離が近い
ミユ:
会うタイミング、偏ってない?
ミカコ:
相手が寂しいときとか、暇なときだけね。
リク:
この場合、
相手の感情の受け皿として使われている可能性がある。
アカリ:
それって、めっちゃしんどいやつ……。
ワニオ:
必要なときだけ起動される機械のような扱いですね。
ハグのあとに不安が強くなる
ミカコ:
さっきも出たけど、ここは重要。
リク:
都合のいい関係になっている場合、
安心よりも不安が積み重なっていくことが多い。
ミユ:
次はあるのかな、とか考えちゃう。
ワニオ:
期待が発生するのに、
回収のタイミングが存在しない状態です。
アカリ:
それ、ずっと待たされる感じだよね。
リク:
もしハグされたあと、
自分の気持ちが軽くなるどころか重くなっているなら、
一度立ち止まって考えたほうがいい。
ハグが「関係を保つための道具」になっている
ミカコ:
一番よくないのはこれかな。
リク:
うん。
離れそうになるとハグするタイプ。
ミユ:
つなぎ止めるためのハグ……。
ワニオ:
関係を進めるためではなく、
現状を維持するための接触ですね。
アカリ:
それされたら、期待しちゃうよ。
ミカコ:
だからこそ、
ハグの役割が何になっているかを見る必要がある。
ここまで当てはまる場合、
それは脈ありのハグではなく、
関係を曖昧に保つためのハグである可能性が高い。
ハグの温度より、
関係がどこに向かっているかを見失わないことが大切だった。
ハグされたあと、どう考えればいいか
付き合っていないのにハグされたとき、
一番つらいのは、どう受け止めて、どう動けばいいか分からない状態だと思う。
ミユ:
期待していいのか、期待しないほうがいいのかで悩むよね。
リク:
だからここでは、
ハグされたあとに考えてほしい視点を整理するね。
ハグを「答え」にしない
リク:
まず大事なのは、
ハグだけで相手の気持ちを判断しないこと。
ミカコ:
行動の一部でしかないからね。
アカリ:
でも、どうしても特別に感じちゃう。
ワニオ:
印象的な出来事ほど、
全体像を歪めることがあります。
リク:
見るべきなのは、
ハグの前後を含めた一連の関係の流れだね。
自分がどう感じているかを無視しない
ミカコ:
次に大事なのは、相手より自分。
ミユ:
自分?
ミカコ:
ハグされたあと、
嬉しさより不安が強くなってないか。
アカリ:
あ……それ、分かる。
リク:
不安が強いなら、
その関係は今の自分に合ってない可能性がある。
ワニオ:
感情は、
関係性の状態を知らせる通知のようなものです。
関係を確認することは悪いことではない
ミユ:
でもさ、聞いたら重いって思われないかな。
リク:
確認すること自体は、悪いことじゃないよ。
ミカコ:
むしろ、
何も言わずに消耗するほうが不健全。
アカリ:
たしかに……。
ワニオ:
触れただけで壊れる関係は、
もともと安定していないと言えます。
リク:
付き合うかどうかを迫る必要はない。
ただ、自分がどういう関係を望んでいるかを伝えるだけでもいい。
答えが出たあと、自分を責めない
ミカコ:
もし思ってた答えじゃなくてもさ。
ミユ:
落ち込むよね……。
リク:
でもそれは、
自分を守るために確認した結果なんだよ。
ワニオ:
不確かなまま進むより、
現実を知って選ぶほうが、長期的には楽です。
ハグされた事実そのものより、
そのあと自分がどう扱われているか。
そこに目を向けることで、
これからどう動くかが、少し見えやすくなるはずだった。
まとめ
付き合っていないのにハグされたからといって、
それが脈ありの確定サインとは限らない。
大切なのは、ハグの有無よりも、
そのあと関係が前に進んでいるか、
自分の安心が増えているかという視点。
答えを急がなくてもいい。
ただ、違和感を無視しないことが、
自分を大切にする選択につながっていく。




