自立した女性とは?男性が言う意味と、女性が感じる違和感を座談会で話してみた

「好きなタイプは、自立した女性です」

取材先で、アカリはそう答える男性に何度か出会った。

年齢も職業もバラバラ。

でも、その言葉だけは不思議と共通していた。

アカリ「自立した女性、ですか?」

そう聞き返すと、相手は少し考えてから笑う。

「うーん……なんて言うんだろう。ちゃんとしてる人、かな」

アカリ「ちゃんとしてる……?」

それ以上深掘りしようとすると、 だいたい話はふわっと終わってしまう。

アカリは編集部に戻るなり、その話を切り出した。

アカリ「取材でさ、“自立した女性が好き”って言う人、多いんだけど」

アカリ「それって、具体的にどういう人なんだろうって思って」

ミカコ「出た。便利ワード」

ミサキ「なんか良さそうで、実態がないやつね」

リク「男性側としても、 言葉にするのが難しい表現ではあります」

マリ「でも、その言葉がよく使われるってことは、そこに何かしらの“共通イメージ”はありそうよね」

アカリ「そう、それ」

アカリ「褒め言葉っぽいけど、 受け取り方によってはちょっと怖くもあって」

アカリ「今日はそれ、ちゃんと話してみたいなって」

こうして編集部では、 「自立した女性とは何か」という、 少し曖昧で、でもよく聞くテーマについて 座談会が始まった。

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目次

男性が言う「自立した女性」って、どんな人?

リク「男性が“自立した女性が好き”と言うとき、 必ずしも経済的な自立を指しているわけではありません。 むしろ“一人で稼いでいます”という意味で使っている人は、 そこまで多くない印象です」

アカリ「え、そうなんだ」

リク「どちらかというと、 感情面の自立をイメージしているケースが多いと思います。 不安や不満を全部相手にぶつけて解消しようとしない、 何かあったときに、まず自分で整理しようとする姿勢がある、 そういうイメージですね」

ミカコ「要するに、機嫌を自分で取れる人ってこと?」

リク「かなり近いです。 一緒にいる相手に“感情の処理係”を求めない、 という意味合いが強いと思います」

ミサキ「それってさ、 裏を返すと“重くならない女性”って意味でも 使われてそうよね」

リク「正直、そこは否定できないね。 男性側が“一緒にいて余裕を感じるかどうか”という かなり主観的な基準も混ざっています」

マリ「つまり、“何でも一人でできる強い女性”というより、 “一緒にいて息が詰まらない女性”なのかもしれないわね」

アカリ「それ聞くと、ちょっと分かるかも。 自立って言葉、すごい能力の話だと思ってたけど、 一緒にいるときの空気感、みたいな話なんだ」

ミカコ「だから曖昧なんだよね。 数値化できないし、人によって基準も違う」

リク「そうなんです。 “自立した女性とは何か”を考えるには、 まず男性がその言葉で 何を避けたいのかを見る必要があると思います」

アカリ「避けたい、って?」

リク「次の話につながるところですね」

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女性が感じる「自立した女性でいてほしい」という言葉の違和感

ミサキ「でもさ、“自立した女性が好き”って言葉、 受け取る側からすると、ちょっと引っかかるのよね」

ミサキ「なんていうか、 “ちゃんとしろ”“迷惑かけるな”“甘えるな” 全部まとめて言われてる感じがして」

ミカコ「分かる。 自立って、本来はポジティブな言葉なのに、恋愛の文脈に入ると、 急に“自己責任で処理しろ”みたいに聞こえることがある」

アカリ「うん…… わたしも最初は“褒め言葉”だと思ったんだけど」

アカリ「話を聞けば聞くほど、 これって人によって意味が全然違うんだなって」

ミサキ「そうなのよ。 “自立してて素敵”と “面倒なことは持ち込まないで”は、 紙一重だったりする」

マリ「でもね」

マリ「ここで大事なのは、 女性が“ちゃんと自立しなきゃ”って 自分を追い込まなくていい、ってことだと思うの」

マリ「恋愛での自立って、 弱さを見せないことでも、 一人で全部抱えることでもないから」

ミカコ「むしろ逆で、“自分は今しんどい”って ちゃんと分かってる人のほうが、 結果的に健全だったりする」

アカリ「それ聞くと、 自立って“我慢”とは違うんだなって思える」

ミサキ「そう。 自立って、強がることじゃないのよね」

ミサキ「自分の状態を把握して、 無理なときは無理って言えること、それができないと、 結局どこかで歪みが出る」

リク「ここ、すごく大事なポイントだと思います」

リク「男性側が言う“自立”と、 女性が感じる“自立しろ”の間に、 ズレが生まれやすい理由でもありますね」

アカリ「なるほど…… じゃあ次は、そのズレを踏まえたうえで、“本当の意味で自立してる女性”って どういう人なのか、聞いてみたいかも」



本当の意味で「自立している女性」に共通していること

リク「ここまでの話を踏まえると、 “自立している女性”って、 能力や立場の話ではない気がします」

リク「共通しているのは、 自分の感情や選択を、 相手に丸投げしない姿勢ですね」

アカリ「丸投げしない、か」

リク「例えば、不安になったとき、“不安にさせないで”と相手を責める前に、 “自分は今、何が怖いんだろう”って 一度立ち止まれる人」

ミカコ「それって、 自分を分かろうとしてるってことだよね、感情を感じないふりをするんじゃなくて、 ちゃんと中身を見る」

ミサキ「あとさ」

ミサキ「幸せの責任を、 全部相手に預けない人、“あなたがこうしてくれないから不幸”じゃなくて、 “今のわたし、何が足りないんだろう”って 考えられるタイプ」

マリ「それ、とても大事ね」

マリ「自立している人って、 誰かと一緒にいても、 自分の人生の舵は手放さない」

マリ「だからといって、 一人で全部抱えるわけでもないの」

アカリ「え、どういうことですか?」

マリ「助けを求めることと、 依存することは別だから」

マリ「“今は手を貸してほしい”って 言える人のほうが、 結果的に関係は長く続くわ」

ミカコ「確かに」

ミカコ「何も言わずに我慢されるほうが、 あとで爆発されて面倒だったりする」

リク「男性側から見ても、そこは同じです」

リク「自立していると感じる女性は、 “弱さを見せない人”じゃなくて、“弱さを扱える人”なんですよね」

アカリ「扱える、か」

アカリ「なんか、 急に現実的になってきた」

ミサキ「魔法みたいな条件じゃないのよ」

ミサキ「自立って、 毎日の小さな選択の積み重ね、“どう感じたか”を無視しないこと」

ミサキ「それだけでも、 十分“自立してる”と思うけどね」

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「自立=強い女性」じゃなくていい

マリ「ここまで聞いてて思うんだけど」

マリ「“自立”って、 どうしても“強くならなきゃ”って 方向に引っ張られがちよね」

ミサキ「分かる、なんかさ自立=完璧、みたいな空気ある」

ミサキ「弱音吐いたら負け、 甘えたら失格、みたいな」

ミカコ「でも実際は、ちゃんと自立してる人ほど、 “今日は無理”って言うの早いよね」

アカリ「確かに……」

アカリ「全部頑張ろうとしてる人のほうが、 しんどそうに見えるかも」

マリ「そうなの」

マリ「自立って、 自分を追い込む免許じゃない」

マリ「“ここまではできるけど、 ここからは助けてほしい”って 線を引けることでもある」

リク「男性側から見ても、 そこは誤解されやすい部分ですね」

リク「“自立している女性が好き”と言う人の多くは、 “何でも一人でやってほしい”と 本気で思っているわけではありません」

リク「むしろ、 自分の限界を分かっている人に 安心感を覚えるケースが多いです」

ミサキ「でもさ」

ミサキ「その言葉だけ聞くと、 “もっとちゃんとしなきゃ”って 思っちゃう人もいるわけで」

ミカコ「そこがズレの原因だよね」

ミカコ「男性は“余裕”の話をしてて、 女性は“努力”の話として受け取っちゃう」

アカリ「あー……」

アカリ「それ、 今日いちばん腑に落ちたかも」

マリ「だからね」

マリ「自立って、 強くなることでも、 完璧になることでもない」

マリ「“自分の状態をちゃんと知ってる” それだけで、十分なんだと思うわ」

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じゃあ結局、男性は何を見て「自立している」と感じているのか

リク「ここまで話してきたことをまとめると」

リク「男性が“自立している”と感じるポイントは、 特別な能力や条件ではないと思います」

リク「一緒にいて、 “この人は自分の人生を生きているな”と 感じられるかどうか」

アカリ「人生を生きてる、か」

リク「はい。 相手の反応ひとつで自分の価値が揺れすぎない、 幸せや不安の責任を全部押し付けてこない」

リク「そういう姿勢に、 安心感を覚える人が多いんだと思います」

ミカコ「でもそれって」

ミカコ「“こうしなきゃダメ”って チェックリストにできる話じゃないよね」

ミサキ「むしろ逆よね」

ミサキ「無理して演じた瞬間に、 一番遠ざかるやつ」

マリ「そうね」

マリ「自立って、 誰かに評価してもらうための称号じゃない」

マリ「自分が自分に嘘をつかずに生きているか、 その感覚のほうがずっと大切」

アカリ「なんか今日の話聞いてて」

アカリ「“自立した女性にならなきゃ”より、 “自分を雑に扱わないでいよう”って 思えたかも」

リク「それで十分だと思います」

リク「自立って、 完成形があるものじゃないですから」

ミサキ「そうそう」

ミサキ「今日はちゃんとできて、 明日はダメでもいいの」

ミサキ「それを自分で分かってるなら、 もう立派に“自立してる”わ」

アカリ「なるほど……」

アカリ「じゃあ今度取材で “自立した女性が好きです”って言われたら」

アカリ「“それ、どういう意味ですか?”って もう一歩聞いてみようかな」

ミカコ「いいじゃん、たぶん、 そこから本音が出てくる」

こうして座談会は、 “正解を決めないまま”終わった。

でもそれぞれの中に、 少しだけ言葉の輪郭が残った気がした。

自立とは何か。

それは、誰かの理想になることではなく、 自分の人生を、自分で引き受けていくことなのかもしれない。



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