「なんか、この人いい匂いする……」
香りって、目に見えないけど、恋のスイッチを押す不思議な力を持っている気がしませんか?
今回の座談会では、香りと恋の関係について、ライター4人が語り合いました。香水からシャンプー、はたまた自然体の体臭まで──。香りが記憶や感情とどう結びつくのか、リアルなエピソードとともにお届けします。
香りで恋に落ちたこと、ある?
ミユ:あるあるー!高校のとき、隣の席の男子がめちゃくちゃいい匂いしてて!別に顔はタイプじゃなかったのに、「もしかして好きかも…?」って思っちゃったの。香りってマジで心に染み込んでくる感じするよね。
リク:それ、わかるかも。僕も大学のときに、後輩の子がいつも同じ香水つけてて、その香りだけでなんか安心するというか、自然と惹かれていった経験あるな。気づけば目で追ってたし。
マリ:私は逆に、匂いで“無理”ってなったことがあるわね。本人に非はないけど、生理的に合わないってあるじゃない?恋愛において、匂いは想像以上に大事。
ソウタ:ぼく、すぐ恋するタイプだから(笑)、香りっていうか「その人っぽい匂い」って、あとから思い返すと絶対あるなぁって。シャンプーとか、ふわって風に乗ったとき、ドキッとする。
好きな人の匂いはなぜか心地いい?
ミユ:生理的に“合う”匂いって、実際あるらしいよ。フェロモン的な?
リク:うん、遺伝子的な相性があるって話もあるよね。お互いに遺伝子レベルで違いがある方が、魅力的に感じるんだって。
マリ:科学的な理由があっても、感情が先にくることも多いと思うわ。たとえば、恋してる相手の香水って、もうそれだけでトクベツな香りに感じたり。
ソウタ:それめっちゃある。たとえ無香料でも、その人の“らしさ”が匂いに乗ってるって感じ。
香水や柔軟剤、恋愛においてどう使う?
ミユ:わたし、香水はデート前に気合入れてつける!でもつけすぎないのが鉄則だよね。「あれ?なんかいい匂い」って思わせるのが最強。
リク:僕は香水よりも、洗濯の柔軟剤の香りとか自然なほうが好きだなぁ。距離が近くなったときに、ふっと香ってきてドキッとする。
マリ:年齢を重ねると、香りの主張は控えめな方が品よく映るわね。ナチュラルであることが、実は印象に残ったりもする。
ソウタ:ぼくはもう、香りとかじゃなくて「その人が歩いたあとに残る空気」まで好きになる(笑)。
香りと記憶って、結びつく?
ミユ:めっちゃあるー!元カレが使ってた香水、今でもどこかで嗅ぐとフラッシュバックする(笑)。切ない思い出込みで、封印してるくらい。
リク:香りって記憶と結びつきやすいって言われてるよね。脳の仕組み的にも、嗅覚がダイレクトに感情や記憶に作用するらしい。
マリ:昔、親しい人を亡くしたとき、その人の使ってた柔軟剤の匂いに慰められた経験があるの。香りって、記憶のタイムカプセルみたいなものよね。
ソウタ:ぼくも、初恋の子の香りは今でも覚えてる。会えないけど、あの匂いをどこかで感じると「ああ、青春だったなぁ」ってなる。
香りの力、あなどれない!
香りは目に見えないけど、心に残る。
好きな人を思い出すきっかけになったり、逆に恋が始まるトリガーになったり。香りは恋愛において、想像以上に大きな役割を果たしているようです。
意識的に“いい香り”をまとって恋に挑むのもアリ。けれど、それ以上に「あなたらしい香り」が、いちばん誰かの心に残るのかもしれません。