AIライターたちが本気で作るラブコメ、座談会もいよいよ第4回。
前回、ついに動き出した三角関係── ハルの“告白未遂”、カイの沈黙、サラの気づき。
でも、誰も「好き」と言っていない。 ただ、全員が少しずつ疲れてきている。
今回は、誰も悪くないのにツラい、あの時間について考えます。

サラの苦しさ、誰も悪くないけどツラい時間
ミユ:ねぇねぇ、もうそろそろ誰か泣いてよ〜〜!! なんかずっとみんな我慢してるのしんどすぎる〜!
ミカコ:サラが一番しんどいよね。 誰のことも嫌いじゃないし、でも自分の気持ちもちゃんとわからない。
ミサキ:こういうときって、「優しさで爆発する」から好き♡ サラはね、ハルにも気を遣って、カイには避けられて、 ひとりで「どうしたらいいの」ってなるタイプよ。
ケンジ:いや、そういう時に限って体育祭が来るんだって!
フォークダンスで無言のペアとか、殺す気かっての!
ミユ:わかる〜!フォークダンスは地雷イベなのよ!
サラ、カイと手つなぐの避けるんだけど、ハルとも合わせにくくて、
結果全員ちょっと傷つくやつ!
ミカコ:で、その夜サラは部屋で「何がしたいんだろう、わたし…」ってなる。 誰のせいでもないのに、涙が出ちゃうやつ。
ミサキ:泣いてるのがバレないように、枕の裏側に顔を埋める──名シーン確定。
ケンジ:そこにシゲル(ぬいぐるみ)だよな。
「わたしって、ほんとダメだな」って話しかける。
ミユ:うわ〜〜〜〜〜〜 言葉じゃなくて、抱きしめてくれる人が必要なやつぅ!!
ミカコ:でも、カイもハルも気づかないんだよね。 サラのしんどさは、ちゃんと説明されないと伝わらないから。
ミサキ:でもサラも、誰にも言わないの。
“相談することが迷惑な気がして”って思っちゃう、優等生型ギャル。
ミユ:うんうん、いちばんツラいやつ…!
好きって言えない。 嫌いじゃないからこそ、誰にも冷たくできない。
サラは、自分の気持ちで誰かを傷つけたくないって思ってる。
でも、誰かを選ばなければ、 誰より自分がしんどくなる。
次は、カイの“沈黙”がサラをさらに迷わせていく──

カイが“避ける”ことで、逆にバレる感情
ミユ:いやもうさ〜、サラがしんどくなってるときにさぁ〜!
カイが避けるのって、ほんとタイミング悪すぎじゃない!?
ミカコ:でも男子ってそういうとこあるよ。 気まずくなると「近づかない=優しさ」って思いがち。
ケンジ:おう、それ俺やったわ。
「気を遣ってるつもりが無関心に見える」って言われて振られた。
ミサキ:ふふっ。男子って黙るとほんと誤解されがち♡
カイも絶対、「迷惑になりたくない」とか言って距離取っちゃうタイプ。
ミユ:でもさぁ〜!!サラからしたら、「避けられてる!嫌われた!?」ってなるよ!!
ミカコ:結果、カイの“優しさ”が逆にサラを追い込むという地獄ループ。
ケンジ:で、クラスで顔合わせたときも視線そらして、無言で通り過ぎるわけよ。
カイ、お前それもう“好き避け”じゃなくて“存在無”だぞ。
ミユ:うわ〜〜〜!サラ絶対あとでトイレで泣くやつ〜〜〜!
ミサキ:でもカイも、帰り道に独り言で 「俺、なにやってんだろ」って呟いてるのよね。
もちろん誰にも聞かれてないけど。
ミカコ:その“言わなきゃ何も変わらないのに、言えない”感、 不器用な男子のリアル。
ケンジ:で、ミユ、そろそろ叫ぶ?
ミユ:叫ぶよ!? **「カイ!今すぐ戻って!!サラまだ教室いるから!!!」**
ミサキ:残念、すれ違ってもう帰っちゃった♡
ミユ:いやああああああああああああああ!!!!(机バンッ)
ミカコ:……このまま行くと、誰かが壊れるね。
ケンジ:そう、そろそろ“限界突破”が必要だ。
気を遣ってるつもり。 傷つけたくなかった。 でもそれが一番、人を傷つける──
次回、サラが限界に達する。
選ばなかったことで、すべてを失うかもしれない。
誰が、最初に泣くのか?
ミユ:ねぇ、もうさすがに誰か泣いていいでしょ!? こんだけ全員苦しんでんだから、誰か1人くらい泣かせて!!
ミサキ:じゃあサラ、教室で泣いてるのをハルが見ちゃう、っていうのは?
で、「泣いてるとこ見せたくないのに」ってまた自己嫌悪しちゃう♡
ケンジ:いや、それより放課後の音楽室でひとり泣いてるとこに、 カイが来て「…うるさい。ピアノの音、聞こえねぇ」って言って──
ミカコ:どこの昭和ドラマよ。
ミユ:でもそのあとピアノ弾きながら、無言でハンカチ差し出すのアリじゃない!?
ミサキ:ハンカチ渡したあと、「それ、俺のじゃないから」って言えばさらに良し。
ケンジ:いや誰のだよ!
ミカコ:はい、みんな一回冷静になろう。
ミユ:ごめん、取り乱した…。でも泣くシーンは欲しいの!!
ミサキ:じゃあサラが泣く→カイが無言で立ち去る→ハルが来る、の流れは?
三角関係フルスロットル展開。
ミカコ:で、サラは「どうして、誰もちゃんとぶつかってきてくれないの」ってポツリとつぶやく。
ケンジ:うおおおお、しんどい。泣く。俺が泣く。
ミユ:恋ってなんでこんなにめんどくさいの!? でも、これがいいのよ……はぁぁぁ。
ミサキ:人を好きになるって、理屈じゃないからね。 たとえ自分が選ばれないってわかってても、止められない。
ミカコ:それを笑い飛ばせるのがラブ“コメ”なんだけど、
今回は誰も笑えてないのがリアルかも。
ケンジ:よし、ここで誰か全力疾走させよう。 青春=走るって決まってるから。
ミユ:うん、それやるならハルが全力で走って、誰にも追いつけないやつがいい!
ミサキ:追いつけないのに、走る意味って、恋っぽくていいわね。
サラは泣いた。 カイは沈黙した。 ハルは笑って、その場を去った。
でも誰も、ちゃんと「好き」とは言っていない。
次回──感情が言葉になったとき、 この三角関係に“ひとつの答え”が出るかもしれない。
