ナンパって、正直どうすればいいの?
・無視していいの?
・ちゃんと断るべき?
・優しくした方がいい?
しかもそれが——
“毎回同じ人”だったらどうする?
今回のテーマは、しつこいナンパの断り方。
こいこと。ライター・アカリのリアルな体験をもとに、
ちゃんと断るってどういうこと?
編集部で考えていきます。

また、あの人がいる
通学中、同じ場所で声をかけられる
「ねえ、また会ったね」
……出た。
朝の通学路。
駅から学校に向かう、いつもの道。
アカリは心の中でため息をついた。
(またこの人だ)
声をかけてきたのは、20代半ばくらいの男性。
スーツではないけど、そこまで怪しい感じでもない。
いわゆる“普通っぽい人”。
でも——
この人、もう3回目。
「今日も学校?」
「……はい」
アカリは足を止めずに答える。
「ちょっとだけ話さない?」
「ごめんなさい、急いでるので」
いつものやりとり。
ちゃんと断ってる。
でも。
「そっかー、じゃあまた今度!」
……また今度?
アカリは歩きながら思った。
(いや、もう会いたくないんだけど)
悪い人じゃないけど、正直ちょっとこわい
その人は、別に乱暴な感じじゃない。
声も普通。
距離も近すぎない。
無理やり腕を掴んでくるとか、そういうのもない。
むしろ——
ちゃんとしてるっぽい。
だからこそ、ややこしい。
「怖いです」って言うほどじゃない。
でも、安心できるかって言われたら違う。
アカリは思う。
(なんか…じわっとイヤなんだよね)
しかも。
「また会ったね」っていうあの言い方。
まるで偶然みたいに言うけど、たぶん違う。
時間も場所も、ほぼ毎回同じ。
(これ、待ってるよね…?)
そう思った瞬間、少しだけ背筋がゾワっとした。
ちゃんと断ってるのに、なぜか続く
アカリは毎回、ちゃんと断っている。
「ごめんなさい」
「急いでるので」
「大丈夫です」
言い方も、できるだけ角が立たないようにしている。
変に刺激しないように。
でも——
それでも、また来る。
「この前も急いでたよね」
「今度は時間ある?」
「ちょっとだけでいいからさ」
軽い感じで、何事もなかったみたいに話しかけてくる。
アカリは笑顔を作りながら言う。
「いや、大丈夫です」
でも内心は、全然大丈夫じゃない。
(え、これどうしたらいいの)
(ちゃんと断ってるよね?)
(なんで伝わらないの?)
帰り道、アカリはスマホを見ながら考えていた。
怖いわけじゃない。
でも、気持ち悪いわけでもない。
ただ——
このまま続くのは、ちょっとイヤ。
「……編集部で相談してみよ」
アカリは小さくつぶやいた。
編集部で相談してみた
その日の午後、こいこと。編集部。
アカリはテーブルに座るなり、ため息をついた。
アカリ:ねえ聞いて。またあの人いたんだけど。ちゃんと断ってるのに毎回来るんだよね
ミユ:え、また!?
ミカコ:例のナンパの人?
アカリ:そう
ケンジ:あー、それはな。“断られてる”って認識してない可能性あるな
アカリ:え?
ミユ:どういうこと?
ナンパする男性の心理
ケンジ:ああいうタイプってな、“完全に拒否された”とは思ってないんだよ。優しく断られると、まだいけるって変換される
アカリ:え、でも断ってるよ?
ケンジ:その断り方が優しいんだろ
ミカコ:曖昧な断り方って余地残すからね。相手からすると会話成立してるってなる
ワニオ:例えば、スーパーで試食をすすめられて一口食べると、もう一個すすめられることがあります
ワニオ:あれは“拒否されていない”と判断されているからです
ワニオ:ナンパも同じで、会話が成立した時点で“継続可能”と認識されます
アカリ:例えちょっと日常すぎて逆にリアルなんだけど
やってはいけないNG対応
ユキノ:整理しますね。NGはこのあたりです。笑ってごまかす、やんわり断る、毎回リアクションする
ミユ:あ、それやりがち
アカリ:全部やってるかも
ミカコ:それ、むしろチャンス扱いされるやつ
ケンジ:だな
ワニオ:押し売りに対して「また今度」と言うと、営業リストに残ります
ワニオ:ナンパも同様に“継続対象”になります
ミユ:ちょっと冷静すぎて怖いよ
正しい断り方は「はっきり+一貫性」
ユキノ:対処はシンプルです。はっきり断ること
アカリ:はっきりってどのくらい?
ミカコ:興味ないです、話したくないです。これくらい
ミユ:ちょっと強くない?
ケンジ:それくらいでちょうどいい。曖昧が一番ダメ
ワニオ:曖昧な拒否は「可能性あり」という信号になります
ワニオ:明確な拒否だけが「終了」の合図です
アカリ:信号って言われると分かりやすいけどムカつく
ユキノ:あと一貫性ですね。毎回同じスタンスで断る。ブレると、いける日があると誤認されます
無視はアリ?
アカリ:無視ってどうなの?
ミカコ:全然アリ。ただし安全な状況なら。無視は最もわかりやすい拒否
ケンジ:相手によるな。逆上しそうならやめとけ
ワニオ:通信が途絶えた場合、交渉は終了と判断されます
ワニオ:無視は“対話の終了宣言”です
ミユ:なんか交渉みたいになってる
ユキノ:状況判断は大事ですね
アカリ:じゃあ…次はちゃんと断ってみる
実践:アカリはこうしてみた

翌日の帰り道。
アカリは少しだけ意識して歩いていた。
(来るかな…)
そう思ったタイミングで、後ろから声がした。
「ねえ、また会ったね」
振り返らなくても分かる。
あの人だ。
「今日こそちょっと話さない?」
アカリは立ち止まらず、ほんの少しだけ顔を向けた。
アカリ:興味ないです。話すつもりないので
一瞬、空気が止まった。
男性は少し驚いた顔をした。
「え、あー…そうなんだ」
アカリはそのまま歩く。
笑わない。
止まらない。
それ以上、何も言わない。
数歩進んだところで、もう声はかかってこなかった。
少しだけドキドキしながら、アカリは思った。
(ちゃんと伝わったかも)
怖くなかったわけじゃない。
でも——
前よりずっと、スッキリしていた。
しつこいナンパは「優しさ」より「境界線」
しつこいナンパに悩んだとき、つい優しく対応してしまう人は多いです。
でも、曖昧な対応は相手に「まだいける」と思わせてしまうこともあります。
大切なのは、
・はっきり断ること
・毎回同じ態度を取ること
・必要なら無視すること
そして何より、
自分の安心を優先すること
優しさよりも、境界線。
それが、自分を守るために必要な選択かもしれません。



