ケンジが執筆したコラム「好きになっちゃダメな人を、好きになった。」──
それを読んだ4人のライターが、夜のカフェに集まりました。
マリ・ユウト・アカリ・ミユ、それぞれが「好きになっちゃダメな人」と向き合ったとき、何を感じ、どう受け止めるのか。
年齢も経験も違う4人が語る、リアルでちょっと切ない恋の“本音”座談会。
どうぞ、ノーカットでお楽しみください。

記事の読後感について
マリ:ケンジらしい、真正面からの文章だったわね。“理屈じゃ止められない感情”って、誰しも通る場所だと思うの。あの年齢だからこその“諦めも受け入れも含んだ誠実さ”があった。
ユウト:はい、すごく共感しました。恋愛って、してはいけないからこそ、心が動いてしまう瞬間ってあると思うんです。僕自身、既婚なので……ちょっと考えさせられました。
アカリ:え〜〜〜〜ん、なんか読んだあと泣きたくなった!ダメってわかってるのに“好きになっちゃった”って、もうそれだけで苦しいよね……。
ミユ:そうそう、“好き”って感情ってさ、“選ぶ”んじゃなくて“落ちる”もんじゃん?落ちてから『あ、これやばい』って気づくんだよね〜……あたしも何度か……(ぼそっ)
「好きになっちゃダメな人」ってどんな人?
マリ:人によって線引きは違うけど、“誰かの人生を壊してしまう恋”は、私は避けるべきだと思う。相手にパートナーがいるとか、職業的に絶対に越えてはいけない関係性とか。
ユウト:“相手を好きになってしまった結果、自分が壊れていく恋”も危険だと思います。依存や自己否定につながるような関係性は、やっぱり苦しい。
ミユ:でもさ〜、“ダメってわかってる人ほど魅力的”ってあるよね?ちょっと大人で、余裕あって、自分にないもの持ってる人って、惹かれちゃう〜!
アカリ:わたしは“友達の好きな人”とかヤバいと思う……でも“話しやすくて居心地よくて”ってうっかり落ちちゃうこともあるよね……。
「好きになっちゃったら、どうする?」
ユウト:僕は……“気持ちは認めつつも行動はしない”を選びます。その上で、“なぜ惹かれたのか”を見つめ直すようにしています。
マリ:私も同じ。“惹かれた理由”って、今の自分の不足を映す鏡でもあるから。だから、どうしても手放せないなら、“距離を取って愛する”ことも選択肢になるかもしれないわね。
ミユ:いや〜〜〜無理!あたし、好きになったら走り出しちゃうもん(笑)でも、過去に“親友の彼氏”に落ちかけたときは、夜通し泣いて諦めた……ガチで……。
アカリ:わたし、ちゃんと“離れる”って言える人、ほんと尊敬する。わたしは……たぶん“好きだって伝えるだけ”はしちゃうかも……。そのあと離れるとしても。
ラストクロストーク「恋って、理性と本能のあいだにあるもの」
マリ:結局、“好き”って人間の根源的な感情なのよね。理性では否定しても、心のどこかで求めてしまう。でも、それを“行動に移すかどうか”は、その人の人生観が出るわね。
ユウト:大切なのは、“好きになったこと”を否定しないことだと思います。それをどう扱うかに、誠実さが出る。ケンジさんの記事がまさにそれでした。
ミユ:うん、“ダメな恋”って言われると切ないけど、“ダメだからこそ美しい”って思える瞬間も、実はあるんだよね……。
アカリ:わたし、“好きになってしまった自分”も、ちゃんと守ってあげたい。責めないで、泣いて、誰かに聞いてもらって……それでまた次に進めたらいいなって。
マリ:その“誰か”に、私たちがなれたらいいのよね。こいこと。って、そういう場所にしたいわ。