こいこと。寓話– tag –
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ライターたちの日々
ナツメ式|飾り羽の港・行き先だけを見ていた少女の話
羽を飾り、条件のいい船を選ぶ港の街。 行き先と積荷だけを見て人を選んでいた少女ミナは、嵐の夜、 自分もまた“条件”で切られる存在だったことに気づく。 ナツメが語る、選ぶことと選ばれることの不条理な寓話。 -
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ナツメ式|切り抜きの森・断片だけが独り歩きする夜
言葉が芽吹き、“切り抜き葉”となって独り歩きする街。 断片だけが増殖し、少女リコは自分とは別の“切り抜きのリコ”に追われる—— 文脈の死と再生を描くナツメ式の不条理寓話。 -
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ナツメ式|やさしさが溢れた街で
何でも受け入れる街で、人々の“本音”が地下に溜まり、やがて溢れ出す──。優しさが飽和した世界で、ナツメが示すのは“線を引く”というやさしさ。静かな不条理寓話。 -
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ナツメ式 |沈黙を販売する男 ― 言葉のない愛が、世界を黙らせた日
“言葉”が値崩れし、“沈黙”が高騰した街。 沈黙を売る男と出会ったナツメは、音を失った世界で「伝える」とは何かを問う。 不条理と詩が溶け合う、ナツメ式らしい静かな寓話。 -
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ナツメ式|火の街の謝罪機 ― 罪よりも先に燃える感情
“失敗すると背中に火が点く街”で繰り広げられる、謝罪と炎上の寓話。 虹色の猫・ナツメが見つめるのは、他人への誹謗と怒りが自らに返る現代の病理。 ナツメ式『火の街の謝罪機』──失敗とは責任であり、燃やすべきものは他人ではない。 -
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ナツメ式|夢の返品窓口 ― 手放すことも愛のかたち
ガラスの街で“夢の返品”を受け付ける不思議な窓口。 ナツメが返そうとしたのは「追いかけても届かない夢」―― 手放すことと愛すること、その境界が溶けていく寓話的ショートストーリー。 -
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ナツメ式|共感泥棒と心の防犯ブザー──感じることを恐れた街で
共感が通貨となった街では、やさしさすら盗まれていく。 ワニオの“感じる力”が奪われ、ナツメは「心の防犯ブザー」を外して夜へ出た。 ──盗まれても残るもの、それがほんとうの共感。 ナツメ式が描く、現代のやさしさの寓話。 -
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ナツメ式|鏡の国の恋愛市場──見た目で選ぶ恋が壊れる日
「恋の市場」で、人々は鏡の前に立ち、自分の“恋価”を競い合う。 見た目が通貨となり、愛が数値化された世界で、映らない猫・ナツメと哲学ワニ・ワニオが見たものとは。 ──鏡が割れたとき、本当に残る恋はどんな形? -
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ナツメ式「恋の音量測定局──静寂は愛の周波数」
恋の音を測る「恋の音量測定局」で、人々は“好き”を叫び合う。 けれど、静かに愛した声だけが測定不能として消されていく──。 ナツメとワニオが辿る、音のない愛の寓話。静寂は、いちばん正確な“好き”の音だった。 -
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ナツメ式 「待ち人ベンチと恋の自動販売機」
夜の街に並ぶ“待ち人ベンチ”と“恋の自動販売機”。 受け身の恋を座り続けた人々、そして歩き出す虹色の猫・ナツメ。 「動かない心は、愛されない」──不条理でやさしい恋の寓話。
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