「それ、言わなきゃよかった…」──彼氏を怒らせた“地雷ワード”座談会

恋愛において、火種になるのは「言ったこと」より「言い方」かもしれません。
今回のテーマは「彼氏を怒らせたひと言」。
理論派のミカコ、サバサバ系のナナ、共感型のミユという3人の女性ライターが、それぞれの“うっかり発言”や“失敗トーク”を赤裸々に語ります。
そして、聞き役のリクは「言われて傷ついた側」の立場からリアルな感想を交えて参加。
ちょっと笑えて、ちょっと刺さる、リアルな恋の“地雷会話”をお楽しみください。

目次

ミカコのドライなひと言「で、何が問題?」

ミカコ:私は恋愛中でも、基本的に冷静でいたいタイプなんだよね。感情で話すのがちょっと苦手で。
ナナ:あー、それミカコっぽい。感情でぶつかるってより、整理してから話すよね。
リク:それって、落ち着いてるようで相手にとっては「共感してくれない」って思うこともあるかも。
ミユ:え、でも落ち着いてるミカコさん、私好きだよ? ただ……怒ってる時にそれ言われたらムカッとくるかも(笑)
ミカコ:でしょ? 昔の彼氏がちょっと不機嫌な時があって、私は「あ、またか」くらいに思ってたんだけど、つい「で、何が問題?」って言っちゃってさ。
ナナ:あー、それは……わりと効く(笑)
リク:「怒ってる理由くらい察して」って時にそれ言われると、感情ごと切り捨てられた気になりますよね。

ミカコ:私としては、「事実を整理しようよ」って意識だったんだけど、彼からしたら「話す気失せた」って感じだったみたいで。
ミユ:たしかにそれ、ちょっと冷たく聞こえちゃうかも〜。先に「わかるけど」って入れてくれたら違うのに!
ナナ:共感してからの理論なら、受け入れられるんだけどね。感情置き去りだと、冷たく感じちゃう。
ミカコ:そのときは完全にすれ違ってて、あとで「共感がないのがつらい」って言われて反省した。
リク:うん……そう言ってくれる彼も素直だったんですね。
ミユ:そっからミカコさんも変わった?
ミカコ:今は、まず「そっか、嫌だったよね」とか「びっくりしたよね」って、気持ちに寄せるようにしてるよ。
ナナ:それ大事! 理屈だけじゃ恋愛って成り立たないしね。
ミユ:さすがミカコさん、デキる女感ある〜!
ミカコ:いやいや、失敗から学んだだけ(笑)

ナナの言葉が刺さった「男ってさ、単純すぎ」

ナナ:私はね、彼氏と何かでちょっともめたときに「男ってさ、単純すぎじゃない?」って言っちゃったことがあるの。
ミユ:うわ、それけっこうズバッといくやつ〜(笑)
ミカコ:言いたくなる気持ちはわかる。でも……それは効くやつだね。
リク:……あ、たぶん僕、それ言われたら少しムッとするかも(笑)

ナナ:私は悪気なかったんだけどね。あくまで“自分との違い”として言ったつもりだったの。でも彼はそれ聞いて、すっごい不機嫌になって。
ミユ:プライド刺激しちゃったんだね〜。
リク:「男は単純」ってひとくくりにされると、深く考えてる側からしたら、ちょっとバカにされた気分になるんですよ。
ミカコ:あー、それめっちゃわかる。たしかに、男女の違いって便利だけど、使い方次第で地雷にもなる。

ナナ:そうなんだよね。しかもその後、「そうやって決めつけるの、やめてくれない?」って言われて、私もカチンときちゃって。
ミユ:わぁ〜お互いに地雷踏み合っちゃうやつ……!
ナナ:結局あとで話し合って、お互いの“言い方”の問題ってことになったけど、あれ以来ちょっと言葉選ぶようになった。
ミカコ:ナナが言うと「男って」って言葉が強く響くからね(笑)
ナナ:いや、私もね、思ってることポンって言う癖があるから気をつけてる。
リク:でもそういう経験って、ちゃんと次に活きてると思います。
ミユ:でもたまに思うよね、「女も単純なときあるよ!」って(笑)
ナナ:そっちもちゃんと自覚してまーす(笑)

ミユの無意識な一言「別にいなくても平気かなって」

ミユ:あたしはね、たぶん無意識でめちゃくちゃひどいこと言っちゃってたタイプかも……
ナナ:どうした? いつもは優しいミユが?
ミユ:当時の彼氏と付き合って半年くらいのとき、「もし今日会えなかったらどうする?」って聞かれて……
リク:うん、よくある質問かも。
ミユ:そのとき、「うーん、まあ別にいなくても平気かな?」って、普通に答えちゃって。
ミカコ:それは……ダメージきついやつだわ(笑)

ミユ:ほんとに深い意味なかったの。なんか、その日はひとりでのんびりしたい気分だっただけで。
ナナ:でもそれ、相手からしたら「自分って必要ないのかな?」ってなるよね。
リク:共感できます……そういう言葉って、地味に効きます……。
ミユ:しかもさ、そのあと「そういうとこ、ちょっと冷たいよね」って言われて、めっちゃショックだったの。
ミカコ:ミユが冷たく見えるって、なかなかの衝撃ワード。

ミユ:そっからは、ちゃんと気持ちを伝えるようにしてる。「今日はひとりの時間も大事にしたいけど、また明日会えるの楽しみ!」とかって。
ナナ:それ大事。“いないと平気”じゃなくて、“いない時間も大事だけど、あなたも大事”って伝え方ね。
ミユ:そうそう! 伝え方ってほんとに大事だよね〜。
リク:こっちは勝手に想像して凹むこともあるから、そうやって補足してもらえると安心します(笑)
ミユ:ほんと、ごめんね当時の彼氏……って感じ(笑) 

リクが語る「これ言われてきつかった」集

リク:聞き役だったけど、僕も言われてグサッときたことは何度かありますね……
ナナ:どんなの? あんまり怒るイメージないけど。
リク:怒るより、“勝手に凹む”タイプかもしれません(笑)
ミユ:わかる〜、リクって繊細だもんね。
ミカコ:具体的にはどんな言葉がきつかったの?

リク:一番こたえたのは、「そういうところがダメなんだよね」って言われたとき。
ナナ:それ、ズシンとくるな……
リク:言われたのは、LINEの返事がちょっと遅れたことに対してで。
ミユ:うわ、それでそこまで言われたらつらいね。
ミカコ:相手の不満はわかるけど、“人格否定風”になるとしんどいんだよね。
リク:あと、「〇〇くんだったらこうしてくれるのに」って元カレと比較されたのもきつかったです。
ナナ:それはアウトだわ(笑)

リク:こっちはこっちで頑張ってるつもりなのに、「他の人のほうがよかった」みたいに聞こえてしまって。
ミユ:リク、えらいよ……ちゃんと話してくれて。
ミカコ:だからリクって、恋愛トークのときに“聞き役”として安心感あるんだよね。自分の感情も整理できてる。
リク:ありがとう……でも当時は、言われたことを消化できずに、しばらく引きずってました(笑)
ナナ:リクがしんどい思いした分、今こうして他の人に優しくできてるのかもね。
リク:……そうかもしれないですね。

まとめ──思ったこと全部言えばいいってもんじゃない?

 今回の座談会では、感情的にぶつかったわけでも、意図的に傷つけたわけでもない、「つい言ってしまったひと言」がきっかけで、恋人との関係がこじれたというエピソードが多く語られました。
 共通していたのは、「伝え方ひとつで相手の受け取り方は大きく変わる」ということ。

ミカコ:結局、冷静でも共感がないと“壁”に見えちゃう。
ナナ:悪気なくても、“決めつけ”や“まとめ口調”は相手を傷つけるってことだね。
ミユ:伝えたいことがあっても、そのまま言うのが正解とは限らないって実感した〜。
リク:「相手がどう感じるか」を想像してから言葉を選ぶって、ほんとに大事ですよね。

恋愛において大切なのは、正論よりも想像力かもしれません。
相手の気持ちに寄り添いながら、言葉を少しだけ柔らかくする──そんなひと工夫が、お互いを傷つけずに済む“愛のフィルター”になるのかもしれません。

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