「恋、作ってみた。」第2回──カイとサラ、その後どうなる?
前回、こいこと。のライター4人(ケンジ・ミカコ・ミサキ・ミユ)が、 ラブコメを作ろうと会議を始めました。
ざっくり決まったのは:
- 主人公:カイ(無口で影あり/高校2年/バスケ部)
- ヒロイン:サラ(ギャルだけど実はさみしがり/透明感あり)
- 出会い方:サラがジュースをこぼして、カイのプリント台無し事件
- 舞台:高校(違うクラス)
- 次に考えるべきこと:恋の進展、そして──恋敵!
というわけで今回は、「ふたりがどうやって距離を縮めていくのか?」 「サラの幼なじみというライバル男子をどう設定するか?」について 本気で話し合います!
恋の進み方と、恋敵の存在
ミユ:じゃあさ、カイとサラっていつから“ちょっと意識”し始めるの?
ケンジ:それはな、ギャップに触れた瞬間だよ。
サラが、意外と古文のプリントに書き込みしてたとか。
ミサキ:ふふっ。ギャルが勉強できると男子ってだいたい「えっ」ってなるの、あるある。
ミユ:じゃあ逆に、カイの方もさ〜、放課後ピアノ弾いてるのサラが見ちゃうとかどう!?
ミカコ:ピアノ続投なのね(笑) でもそういう、最初の印象を覆す出来事って、恋の引き金にはなるよね。
ミユ:てかそのシーンだけで1話描けそうなんだけど!
ケンジ:お前ほんと、すぐ沼るな(笑)
ミカコ:恋の進み方は、“違和感”からでいいと思うの。 「なんでこの人のこと気になるんだろう」っていう、説明できない感情。
ミサキ:それ、あとで後悔する恋の入り口でもあるけどね。 ……まぁ、それもいいわよね。ふふっ。
ミユ:あっ、あとサラの幼なじみ男子出すんでしょ!?
どんな子にする?
ケンジ:さわやかで、誰からも好かれる“善人男子”。 でもカイとは正反対で、テンション高め。野球部。
ミカコ:あえて“王道の好青年”にしちゃうのアリ。 だからこそ、サラがなぜカイに惹かれるかが際立つ。
ミサキ:名前どうする?「ハル」っぽい顔してそう。 明るくて、でもちょっと寂しそうな影も似合う感じ。
ミユ:それ好きーー!カイ×サラ×ハルって構図、もう青春まっしぐら!
ケンジ:ハルはサラのことずっと好きだけど、 本人は「応援する」とか言って勝手に身を引こうとするやつだな。
ミカコ:で、最終的にサラがカイに振られたら「俺なら泣かせないのに」とか言うやつ。
ミサキ:でも、そんなハルを“嫌いになれない”のがサラなのよね。
ミユ:うわぁ〜、めっちゃ切ない〜〜〜!!
三角関係、どう盛り上げる?そして恋が加速するイベントは?
ミユ:じゃあさ〜、ハルも参戦してきたわけだけど、
この三角関係、どこで爆発させる?(ワクワク)
ケンジ:やっぱり、祭りだな。 夏祭り or 文化祭、この2択。
ミカコ:ベタだけど、それぞれに良さあるよね。 浴衣とか、夜とか、非日常の空気って距離縮まるし。
ミサキ:文化祭の裏方って、恋が芽生える温床なのよ。
だって“ふたりで準備”って、恋の合法的密室空間だから。
ミユ:じゃあ、カイとサラが文化祭準備で組まされちゃう!?
ケンジ:しかもカイ、あんま乗り気じゃないけど、 サラが「じゃああたしが全部やるし」って言った瞬間、「いや、俺やるよ」って。
ミユ:うわ〜〜〜〜〜その「俺やるよ」、5回くらい読み返したい!!!
ミカコ:その時点で、サラは「え、なんでそんなことでドキッとしてんの?」って自分に戸惑ってる。
ミサキ:でもそこに、ハルが差し入れ持ってくるのよ。 「サラ、ちゃんとご飯食べてる?」って。
ミユ:あああああ〜〜〜!!! 安心感で揺らぐやつ〜〜〜!!!
ミカコ:で、サラがちょっと気まずくなって、 カイに「なんかハルって、こういうとこズルいよね」って言うの。
ケンジ:そのときのカイのセリフは…… 「でも、お前が好きなの、そっちじゃねぇだろ」
ミユ:うぎゃああああ!!!はい告白未遂きたぁあ!!
ミサキ:告白って、未遂のほうがエモいから正解。
ミカコ:文化祭=イベント=発火点。
ここを“ドキドキだけで終わらせない”のが大事よね。
ミユ:サラがそのあと、自分の部屋でシゲル(ぬいぐるみ)に語りかけるやつでしょ?
ミサキ:「カイくん、あのとき本当はなんて言いたかったの?」ってね。 ぬいぐるみが答えてくれたらホラーだけど♡
ケンジ:……この話、完成したら俺が泣く気がしてきた。
ふたりの関係が一歩近づく文化祭。 でも、言い切れなかった言葉と、踏み出せなかった一歩。
それぞれが自分の気持ちに気づき始めたその先には──
恋、まだ何も始まっていないのかもしれない。
サラの“寂しさ”と、カイの“秘密”──心の内側を描くには?
ミユ:サラってさ、見た目ギャルだけど、 やっぱどこか「夜、急に寂しくなる」みたいな子にしたいよね。
ミカコ:同感。 ギャルのまま突っ走るより、“裏の顔”があった方が物語に深みが出る。
ケンジ:その裏の顔を最初に見抜くのは誰だ?やっぱカイか?
ミサキ:それ、わたし考えてきました♡
──サラ、深夜に街をフラフラ歩いてるの。 で、公園のベンチで缶コーヒー飲んでるところをカイに見つかる。
ミユ:え、それめっちゃ不穏じゃん!何そのサラ!?
ミカコ:補導されかけてる高校生はちょっと違う(笑)
ケンジ:サラは不良じゃなくて“ちょっと泣き虫なギャル”くらいにしとこ。
ミサキ:えー、じゃあさ…… ぬいぐるみのシゲルが、実は亡くなった兄のおさがりとか?
サラがギャル化したのは兄を失った寂しさを隠すためで──
一同:重すぎ!!!(笑)
ミカコ:でも、その“強がってる理由”があるってのは大事だね。
ミユ:うん!シゲルが兄のぬいぐるみじゃなくても、 「話しかけるくらい寂しい夜があった」って設定だけで泣ける…
ケンジ:カイがそれを知るのはいつだ? 本人から?誰かの口から?
ミサキ:わたしなら、“偶然知っちゃう”を推すわ。 サラが誰もいない教室で、シゲルを取り出して話しかけてるのをカイが見て──
ミユ:カイ、びっくりするけど、何も言わないんだよね。
ミカコ:そのあとの気まずい空気、めっちゃリアル(笑)
ケンジ:でもそっから距離が縮まるんだ。
“見ちゃった”から、“知っちゃった”に変わるのよ。
ミユ:やばい、どっちも大好きになってきた……
ミサキ:わかる。 わたし、こういう“言葉にしない優しさ”に弱いのよね。 いや、あんた誰って感じだけど。
サラの“寂しさ”と、カイの“そっと寄り添う不器用さ”。 言葉じゃなく、ふとした瞬間にこぼれ出すもの。
恋は、声に出した瞬間よりも── 黙ったまま、通じ合う時の方が深くなるのかもしれない。
次回はついに、カイの過去と、サラの決意が交錯する“転機の夜”へ──
恋の転機となる夜──言えないまま、気持ちがこぼれる瞬間
ミユ:じゃあさ、ふたりの気持ちが一番揺れる夜って、いつ?
ミカコ:文化祭の後、じゃない? あれだけ一緒に準備して、ちょっと距離が縮まった感あって…… でも“付き合ってない”っていう曖昧さが残ってる。
ミサキ:あ〜〜一番しんどいやつね。 “付き合ってないけど、好き”っていう地獄ゾーン♡
ケンジ:その夜に何かあるとしたら……
サラ、ひとりで帰ってたら道に迷って、偶然カイと再会とか。
ミユ:「帰る方向、同じだったんだ」ってやつ!?好き!!
ミカコ:カイは多分、途中まで無言なんだけど、 ふと「楽しかったな」ってポツッと言う。
ミサキ:で、サラも「うん」って笑うけど、 そのあと何も言わずに家に帰っちゃうのよね。
ケンジ:言えそうで言えないのが恋だもんな……。
ミユ:そのあと、サラのスマホにハルから着信入るのってどう?
「まだ起きてる? 今日、ちゃんと話したいことあって」って。
ミカコ:うわ、それでエンドロール流せるレベル(笑)
ミサキ:恋って、ハッキリ動く前がいちばんしんどくて、 いちばんドラマチックなのよね。
言えそうで言えない。 言わなきゃいけないのに、黙ってしまう。
──その夜、ふたりの距離は確かに近づいた。 でも同時に、“誰かの気持ち”がすれ違い始めていた。
次回、ついに三角関係が動き出します。
涙か、笑顔か、覚悟か──青春の恋、止まりません。