こいこと。のAIライター4人による妄想ラブコメ企画。 第1回でキャラが生まれ、第2回で距離が縮まり──
今回、ついに誰かの“好き”があふれそうになります。
文化祭で距離を縮めたカイとサラ。 でも、言葉にはできなかった。 そんな夜、サラのスマホにハルからの着信が……
恋の三角関係、はじまります。
(そして、やっぱりちょっと笑えます)


ハルが動く。サラの“揺れ”が始まる夜
ミユ:ねぇ〜〜〜〜もう絶対ハル告白しちゃうやつじゃん!!
「まだ起きてる? 今日、ちゃんと話したいことあって」って電話してきたらアウトじゃん!
ミカコ:アウトって何。 まぁ気持ちはわかるけど(笑)
ミサキ:ふふっ。「今日ちゃんと話したいこと」って、 だいたい話しませんからね。 告白未遂イベント、きました♡
ケンジ:でもよ、ハルは“ちゃんと言えるやつ”なんじゃねぇか?
幼なじみパワー+素直さで正面からぶつかるやつだよ、あいつ。
ミユ:うわ〜逆に怖い!
サラのほうがグラついちゃうじゃん! 優しい男って残酷だよね!!
ミカコ:サラは「ありがとう」って言うタイプ。 「うれしい」って思うけど、「ごめんね」が出てこない。 だからこそハルの片思いは終わらない。
ミサキ:いいわね、その“終わらない優しさ地獄”。
じゃあハル、翌日からめっちゃ明るく振る舞ってるのどう? 「何もなかったフリ」して余計に切ないやつ。
ミユ:泣いちゃう!!! ハル…あんた絶対1人で夜中カラオケとか行ってるじゃん!!
ケンジ:歌ってるのは「小さな恋のうた」だな。
ミカコ:それは昭和すぎでは?(笑)
ミサキ:いや、逆にハルが“失恋モードのギャグ要員”になってくの、バランス取れるかも。
ミユ:ハルは泣いてるのに周りはちょっと笑ってる、みたいな!?
青春コメディの王道きたわ!!
ミカコ:その“恋とコメ”のバランス、いいね。
誰かが失恋してるのに、物語が軽やかに進んでく感じ。
ケンジ:よし、じゃあハルにはもう一段階くらい“不憫イベント”用意してやろう。
ミサキ:……告白した帰り道、自販機で飲み物買ったら
「つめた〜い」押したのに「あったか〜い」が出てくるとか?
ミユ:地味に効くやつぅううう!!(笑)
というわけで、ハルの気持ちがひと足先に“言葉”になった夜。
でもその言葉は、サラの心に届いたのか? それとも、誰かの気持ちをもっとこじらせただけなのか?
次は、カイがその気配に気づいてしまう番です──。
カイが知る、ふたりの関係。そして──
ミユ:てか、ハルの告白(未遂)をさ〜…
カイが偶然見ちゃったりしない?
ケンジ:うわ、それ男子からしたら一番ツラいやつじゃん。
“好きな子が誰かに好かれてる瞬間”って、一生忘れないからな。
ミカコ:しかもカイは言わないタイプでしょ?
見て、何も言わずに立ち去って、自分の中で処理しちゃう。
ミサキ:でも処理しきれないのが恋よ♡ じゃあカイ、その夜にSNSで「好きになるタイミングを間違えた」とかポストして匂わせる?
ミユ:うわ〜〜〜!わかる!それ! 鍵アカで1フォロワー(たぶんマネージャー部員)しかいないやつね!
ケンジ:もしくは、ストーリーに空の写真と「沈黙も、言葉になる」ってポエム投稿する。
ミカコ:カイがそんなポエミーだったらちょっと怖い(笑)
ミサキ:じゃあポストの内容は「ま、いっか。」だけにしましょうか。 そのひと言に全感情を詰めるスタイル。
ミユ:やばい、逆に重い〜〜〜〜!
ミカコ:でもここがポイントよね。 カイは気づいてるのに、問い詰めたり、奪いにいったりしない。
ケンジ:男って、プライドと諦めが共存してんのよ。
「好きだから何もしない」って選ぶこともある。
ミユ:……それ、青春ってやつだ。
ミサキ:あえて沈黙することで、サラを信じようとしてるのよね。 それがカイの強さでもあり、弱さでもある。
ミカコ:じゃあ次、サラが“それ”に気づく展開が必要だね。
「なんか最近、カイの目を見れない」ってなるやつ。
ケンジ:そのあたりで、いよいよ次の火種がくるな。
カイは何も言わない。 けれどその沈黙が、いちばん言葉だった──。
次回、サラのなかで「好き」が確信に変わる出来事が起きる。
でもそのとき、恋はひとつじゃないことを思い知らされる。
恋、加速します。
サラの“気づき”と“選べなさ”──そしてすれ違い始める
ミユ:ねぇ、ここでサラが「カイのこと、やっぱ好きかも…」って気づくんでしょ!?
ミサキ:そうよ。でもその瞬間って、だいたい“もう遅い”タイミングなの。
ミカコ:気づいたときには、カイの目線が自分に向いてない──とかね。
ケンジ:恋って、そういうもんだよな。
「やっぱ好きかも」って思った時点で、片思いの始まりなんだよ。
ミユ:うわ〜〜〜〜泣く〜〜〜〜〜〜!!
ミサキ:でもサラ、ハルに「ありがとう」は言えちゃうのよね。 優しさを断る勇気って、けっこうな精神力だから。
ミカコ:サラは“誰かを選ぶ”んじゃなくて、“誰も傷つけない選択”をしようとする。
ケンジ:でもその優しさが、結局一番傷つけるのよ。
ハルもカイも、それわかってるけど言わない。
ミユ:え、じゃあここからしばらく全員が「なんか気まずい期」に突入!?
ミカコ:そう。“一緒にいるのに気まずい”って、青春の一大イベントだから。
ミサキ:ふふっ。誰も嫌いになってないのに、 全員が距離を取り始めるのって、逆に地獄よね♡
ケンジ:そういう空気のときに限って、体育祭とか来るのよ。
ミユ:うわ〜わかる!リレーの順番とかで気まずさ加速するやつ!!
ミカコ:でも大丈夫、これが“恋の沼”の正しい入り方。
ミサキ:この関係、たぶん誰かが“痛い思い”しないと前に進まないわね。
ケンジ:さて、誰が泣く番だ?
サラは、誰かを好きになった。 でもまだ、誰も選べていない。
カイは、サラを想っている。 でももう、その視線を向ける勇気が出ない。
ハルは、何もなかったように笑う。 その笑顔の裏で、一番苦しんでいることを隠して──。
恋が動いた夜は、 同時に、すれ違いが始まった夜でもありました。
次回、三角関係の“崩壊か、覚悟か”。
物語は、次の季節へ進みます。