アカリが記事を消したので、ナツメに任せたらこうなった|彼女と会う頻度の話

ユキノ:今回の記事テーマなんだけど——

ユキノ:「彼女と会う頻度を減らしたい」

ユキノ:これ、意外と多い悩みなんだよね

ユキノ:好きだからこそ、距離感に悩むっていうか

ユキノ:で、今回はアカリにお願いしてたんだけど……

アカリ:……ごめん

アカリ:全部消えた

ユキノ:え、全部?

アカリ:うん。下書きも、途中保存も、全部

ユキノ:バックアップは……?

アカリ:……気持ちだけ残ってる

ユキノ:それは記事にはならないかな

アカリ:ほんとごめん……次はちゃんとやる

ユキノ:まあ、やっちゃったものは仕方ないか

ユキノ:さて、どうしようかな……

???:いや、なら十分やで

アカリ:……え?

ナツメ:データは消えてもな、気持ちは消えへん

ナツメ:むしろな、消えた後の方がええ味出ることもある

ユキノ:ナツメさん

ユキノ:このテーマ、書いてもらえます?

ナツメ:「会う頻度を減らしたい」か

ナツメ:ええやん

ナツメ:それはな、“好きの保存方法”の話や

アカリ:保存方法……?

ユキノ:じゃあ今回は——

ユキノ:ナツメさんにお願いしようか

ナツメ:任しとき

ナツメ:ちょっと世界、ずらしてくるわ

目次

ナツメがハウツー記事を書いてみた

ナツメの記事のアイキャッチ。テーマ彼女と会う頻度減らしたい。

彼女と会う頻度を減らしたい。

それを口にした瞬間、どこかでスプーンが落ちる音がする。

誰も拾わへんまま、その音だけが残る。

——だいたい、そういうテーマや。

好きやのに、会いすぎてしんどくなる。

会わへんと寂しいのに、会うとちょっと息が詰まる。

冷たいわけやない。

むしろ、ちゃんと温かい。

せやのに、近づきすぎると温度が分からんくなる。

風呂に長く浸かりすぎたときみたいにな。

「もう出たいんか、まだ入りたいんか」

よう分からん状態や。

せやから人は言う。

「ちょっと減らしたいな」って。

でもな。

ここで回数の話をし始めたら、だいたい道を間違える。

週に何回やとか、何日空けるやとか。

それは、時計の針を見てるだけや。

ほんまはな——

針の動きやなくて、時間の重さを見なあかん

同じ1時間でも、軽い日と重い日があるやろ。

恋も一緒や。

回数を減らしたいんやなくて、

“薄くなってきた何か”に気づいてるだけかもしれん

せやから今回は、「どう減らすか」は後回しや。

先に見るべきはな——

なんでそのスプーン、落ちたんか

そこや。

なぜ会う頻度を減らしたくなるのか

会う回数を減らしたいと思うとき、たいてい人はこう言う。

「忙しいから」

「疲れてるから」

「自分の時間が欲しいから」

せやけどな。

それ、だいたい“正解やけど核心やない”やつや。

ほんまの理由は、もうちょい奥に沈んどる。

ちょうど、味噌汁の底に沈んだワカメみたいにな。

見えてへんだけで、ちゃんとある。

① 味が分からんくなってる

同じもんを続けて食べると、味がぼやけるやろ。

あれと一緒や。

会う回数が増えるほど、特別やった時間が日常に溶けていく。

それ自体は悪いことやない。

むしろ、関係が進んどる証拠や。

でもな、舌は正直や。

「もう一回ちゃんと味わいたい」って、どっかで思ってる

それが、「減らしたい」って言葉に化ける。

② 義務みたいになってる

最初は会いたくて会ってたはずやのに、

いつの間にか「会わなあかん」になってることがある。

予定帳に書かれた恋はな、だいたいちょっと苦い。

断ると悪い気がして、

行ったら行ったで、どこか気ぃ遣ってる。

それはもう、“楽しみ”やなくて“役割”や。

役割が増えたら、人は自然と減らしたくなる。

③ 自分の輪郭がぼやけてる

ずっと一緒におると、自分がどこまでで相手がどこからか、分からんくなる瞬間がある。

ええことにも見えるけどな。

それ、ちょっと溶けすぎや。

コーヒーに砂糖入れすぎたみたいなもんで、甘いけど何飲んでるか分からんくなる。

人はな、自分の形が見えんくなると、一回離れたくなる

それが距離を取りたくなる理由や。

④ ほんまは怖いだけかもしれん

ここが一番ややこしい。

減らしたいんやなくて、進むのが怖い。

もっと好きになったらどうしよう。

このまま当たり前になって、失うときしんどくなるんちゃうか。

そういう未来の影みたいなんが、先に足元に落ちてくる。

ほんで、人はちょっとだけ後ろに下がる。

それを「頻度減らしたい」って言い換えてるだけのこともある。

——せやからな。

減らしたい理由が何かで、この先の動き方は全部変わる

味を取り戻したいんか。

しんどさを減らしたいんか。

それとも、怖さからちょっと逃げたいんか。

ここ、間違えたまま進むと、恋はだいたい変な方向に発酵する。

会う頻度を減らすときにやってはいけないこと

減らし方、っちゅうのはな。

だいたいみんな、やり方から考える。

でもな、やり方から入ると、だいたい失敗する。

理由は簡単や。

心の準備ができてへんまま、行動だけ変えるからや

そういうとき、人はだいたい“雑な減らし方”をする。

① いきなり距離を切る

急に連絡減らしたり、会う回数だけガクッと落としたりするやつな。

あれはな、例えるなら——

走ってる電車から急に飛び降りるようなもんや。

降りた側は「降りただけ」やけど、残された方は衝撃受ける。

しかもな、だいたい自分も怪我する。

関係っちゅうのは、止めてから降りなあかん。

スピード無視して距離だけ取ると、だいたい壊れる

② 理由を言わへん

なんとなく減らして、「察してくれ」ってやつな。

それはな、地図なしで砂漠歩かせてるようなもんや。

相手は迷う。

迷った人間はな、だいたい不安で余計に近づいてくるか、逆に離れていく。

どっちに転んでも、綺麗にはならん。

言葉にせん距離は、ただの迷子や

③ 嘘で調整する

「忙しいから」「予定があって」

まあ、使うよな。

でもな、それが続くとどうなるか。

関係の中に“見えへん壁”ができる。

透明やけど、ちゃんとぶつかるやつや。

ほんで気づいたときには、「なんか会話しにくいな」ってなる。

それ、嘘の副作用や。

嘘はな、距離を作るんやなくて、空気を濁らせる

④ 減らすことをゴールにする

これが一番多いし、一番ズレてる。

回数減らせたら成功、みたいに思ってるやつな。

ちゃうねん。

それは料理で言うたら、「火止めたから完成」って言ってるのと一緒や。

まだ味見もしてへんのに。

減らしたあと、どうなってるか。

そこ見てへん時点で、話は途中や。

減らすのは手段であって、完成やない

——せやからな。

減らし方を間違えると、恋は静かに崩れる。

音も立てんと、じわっと。

あとから見たら、「あれ、なんでやろ」ってなるやつや。

だいたい原因はな、ここにある。

うまく距離を取る方法

減らすな、とは言わへん。

距離はな、ときどき調整した方がええ。

でもな。

やり方っちゅうのは、そんな難しいもんやない。

ただちょっと、順番を間違えたらあかんだけや。

① 先に、言葉を置いていく

距離を取る前にな。

一個だけ、ちゃんとした言葉を置いていき。

なんでもええ。

「ちょっと最近バタバタしてる」でもええし、

「少しペース落としたい」でもええ。

完璧な説明なんかいらん。

大事なんはな、

相手の中に“理由の種”を置くことや

種があれば、人は勝手に考えてくれる。

種がなかったら、不安が勝手に育つ。

育てたいもん、間違えたらあかんで。

② 会わへん時間に、ちゃんと意味を持たせる

ただ減らすだけやと、空白になる。

空白はな、だいたい寂しさで埋まる。

せやからな、

会わへん時間を“放置”にせんことや。

たまに連絡するでもええし、

何かひとつ共有するでもええ。

なんなら、同じ時間に違う場所で同じことしててもええ。

空見上げるでも、本読むでも。

人はな、同じもの見てると思うだけで、ちょっと近くなる。

距離はな、空間やなくて、感覚で決まる

③ 会うときは、ちゃんと会う

減らした分な、会う時間の濃さは上げた方がええ。

なんとなく会って、なんとなく終わるんやなくて。

ちゃんと顔見て、ちゃんと笑って、ちゃんと帰る。

一杯のコーヒーでもええ。

でもな、その一杯がちゃんと温かかったら、それで十分や。

回数減らすなら、“一回”を雑にしたらあかん

④ 少しだけ、余白を残す

全部満たそうとすると、苦しくなる。

話も、時間も、気持ちも。

ちょっとだけ残しとくんや。

「もうちょい話したかったな」くらいで終わる日があってもええ。

余白はな、次に続く道や。

全部埋めたら、終わってまう。

恋はな、少し足りんくらいで、ちょうどええ

——こんなもんや。

難しそうに見えるけど、やってることはシンプルやろ。

減らすんやなくて、整える。

それだけや。

それでもうまくいかないとき

ここまでやってもな。

うまくいかんときは、ある。

ちゃんと整えても、ちゃんと距離取っても。

なんか噛み合わへん。

そういう日が続くこともある。

せやけどな。

それは“やり方”の問題やないことが多い。

そもそもの“リズム”が違うだけや

人にはな、それぞれの呼吸がある。

早い人もいれば、ゆっくりな人もおる。

どっちが正しいとかやない。

ただ、合うかどうかだけや。

無理に合わせ続けると、どっちかが苦しくなる。

それはな、どっちかが悪いんやなくて、

ただちょっと、歩幅が違っただけや。

あともうひとつ。

見落としがちなやつがある。

それはな——

自分が無理してへんかどうかや

会う回数を減らしたいと思ったとき、

ほんまは距離の問題やなくて、

“自分を保ててない”だけのこともある。

疲れてるのに頑張ってたり、

嫌やのに合わせてたり。

それを続けてると、恋はだんだん歪む。

せやからな。

うまくいかんときは、一回止まってええ。

減らすとか、増やすとか、そういう話やなくて。

ただ、立ち止まる。

風が通るのを待つみたいに。

それで残るもんがあれば、それはちゃんと残る。

残らへんかったら——

それはそれで、ちゃんと答えや。

まとめ|減らすんやなくて、残し方の話や

会う頻度を減らしたい。

それは、悪いことやない。

むしろ、ちゃんと向き合ってる証拠や。

ただな。

回数をいじる前に、ちょっとだけ思い出してほしい。

なんで会いたいと思ったんか

そこが抜けたままやと、どれだけ調整しても、どこかズレる。

減らすことはできる。

距離を取ることもできる。

でもな。

“残すこと”は、ちゃんと考えんとできへん

何を残すんか。

どの温度を残すんか。

それを決める方が、よっぽど大事や。

恋はな、保存食やない。

置いといたらそのまま持つもんやない。

ちょっとずつ変わる。

空気で味も変わるし、時間でも変わる。

せやけど——

変わりながら残るもんだけが、本物や

せやから、無理に減らさんでもええし、無理に続けんでもええ。

ただ、自分の感覚をちゃんと見とけばええ。

それでな。

もし、どうしても分からんくなったら。

一回、静かなとこで座ってみ。

誰もおらんとこで。

ちょっとだけ、自分の中の音を聞いてみるんや。

たぶんな。

もう答えは出とる。

ただ、ちょっと聞こえにくいだけや。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次