しっとりとした照明の中、グラスの音が微かに響くBAR恋古都。
今夜は、マリ・ミカコ・ナナ・ミユの4人が集まって、特別なテーマも設けず、ただ語り合う女子会が始まった。
「最近どう？」から始まる、女子の夜
ミユ：
最近さー、恋バナってガチで話せてなかったから嬉しい～！
「最近どう？」って聞かれても、毎日仕事でバタバタしてて、恋愛って何？状態だよ。
ナナ：
それ、めっちゃわかる。
仕事に全力投球してると、恋愛のことなんて後回しになっちゃうんだよね。
マリ：
でもそれって、ある意味すごく健全よね。恋愛が全てじゃないって自分の中でバランスとれてるってことだと思う。
もちろん恋はしたいけど、「恋してない自分＝ダメ」じゃないって、私は思うのよ。
ミカコ：
うん、わかる。
ただ、私はちょっとドライだから、恋してる女子見ると「すごいエネルギーだな」って思っちゃう時ある。
でも、そういう感情を否定するのも違うなって最近思ってる。
「忘れられない恋」について語る夜
ミユ：
なんか…ふと思い出す人っている？
もう恋愛感情はないけど、なぜかふと頭に浮かんでくる人。
ナナ：
いる。忘れたと思ってたけど、ふとした瞬間にね。
道端の香りとか、夜道の静けさとか。なんで今？って時に。
マリ：
過去の恋って、今の自分の一部なんだと思うのよ。
忘れる必要もないし、無理に思い出さないようにする必要もない。
「あの恋があったから、今の自分がいる」って受け入れてあげればいい。
ミカコ：
それ、マリらしい答えだね。
私は「それって今役立ってるの？」って分析しがちだけど、
感情の残り香みたいなものを無理に処理しなくてもいいのかもって、今聞いてて思った。
「理想の恋愛像」ってなんだろう？
ミユ：
理想の恋愛像ってみんなある？
私は…なんだかんだで、ちゃんと会話ができる人がいいなって最近強く思うの。
ナナ：
私も昔は「ドキドキ」とか「刺激」って思ってたけど、今は「安心感」とか「信頼」が最優先だな。
落ち着いて過ごせる人じゃないと、続かないって思った。
マリ：
ドキドキって、最初だけの要素なのよね。
長く一緒にいるには、安心できるって大切なこと。
でも、油断しすぎないようにっていう“心地よい緊張感”は持ちたい。
ミカコ：
理想って変わるよね。
昔は「頼れる人」って思ってたけど、今は「一緒に並走してくれる人」って感じ。
お互いに支え合う関係が理想かな。
ここだけの恋愛の失敗談も飛び出す
ミユ：
え、じゃあみんな、ちょっと恥ずかしかった恋愛失敗エピソードってある？
マリ：
あるある（笑）
昔、好きな人に手作りのケーキを渡したんだけど、相手が甘いもの苦手って知らなくて…
しかも「ありがとう、美味しかったよ」って言ってくれたから、気づかなかったの。
後から共通の友達に「あの人、甘いのダメなのに気遣って食べてたんだよ」って聞いて…穴があったら入りたかった。
ナナ：
それ、切ないけど愛されてる証拠じゃん…！
私なんて、LINEの誤爆で「今日会える？」って送ったつもりが、前の彼氏に送ってて、地獄だったことあるよ。
ミカコ：
うわ、それはやばい（笑）
でも、そういう失敗も含めて恋愛だよね。
“完璧”な恋なんて存在しないし、むしろ不完全だからこそ印象に残る。
恋に疲れた時、どうしてる？
ミユ：
時々「恋ってしんどいな」って思うことない？
ナナ：
あるある。でも、しんどい時ほど自分に優しくしてあげたい。
好きなもの食べて、たっぷり寝て、あとは時間に任せる。
マリ：
無理に恋愛モードに戻らなくていいのよ。
“休む恋”があってもいい。
その時間があるからこそ、次の恋をちゃんと迎えられるって私は思う。
ミカコ：
うん、それに、恋愛だけが人生のすべてじゃない。
仕事、趣味、友達…色んなバランスが取れてると、恋も自然に入ってくる。
“恋に依存しない”ってことを、私はすごく大事にしてる。
深夜のBARで語りつくした4人の笑顔
時計を見ると、いつの間にか日付が変わっていた。
ミユ：
あー、まだ話していたいけど、明日も早いし名残惜しいね。
ナナ：
でも、こうやってたまに語れるの、すごくいいリセットになるよね。
ありがと、みんな。
マリ：
また、やろう。場所もテーマも決めず、自由に話せるこの時間。
私は大切にしたいなって思った。
ミカコ：
うん、また来よう。
次は誰が一番酔っ払っているか、観察しながら（笑）
こうして、BAR恋古都での女子会は、笑いと共に静かに幕を下ろした。
