夜の編集部。
原稿を終えた空気と、コンビニの甘い匂いが部屋に混ざっていた。
テーブルにはコーヒー、ポテト、チョコ、そしてミユが買ってきた期間限定スイーツ。
ミユ:いや〜……なんか最近、あたし余裕ないかも。
ソファに倒れ込むように言ったミユに、ミカコが苦笑する。
ミカコ:急だね。
ミユ:なんかさぁ。LINE返ってこないだけで「え、嫌われた?」とか思っちゃう時あるの。
ナナ:あー。
リク:疲れてる時って、考え方がネガティブ寄りになりますからね。
ミユ:しかも後から「いや重っ!!」って自分でなるの(笑)
ミカコ:でも“余裕ない時の自分”って、わりとみんな嫌いだと思う。
ナナ:わたしも余裕ない時、口調ちょっとキツくなるもん。
ミユ:ナナさんでも!?
ナナ:なるなる。人間だもん。
リク:恋愛って特に、“余裕のなさ”が出やすいですよね。
ミカコ:距離近いぶん、感情も反応しやすいしね。
ミユ:あとさ、“余裕ある人”ってモテない?
ナナ:あ〜、わかる。
ミカコ:逆に余裕ない人って、ちょっと怖い時ある。
ミユ:うわ刺さる。
リク:でも、“余裕を持て”って簡単に言われても難しいんですよね。
ナナ:そうなのよ。
ナナ:余裕ない人って、だいたい頑張りすぎてる時だから。
その言葉に、ミユが少し静かになる。
ミユ:……あ〜。
ミカコ:仕事も恋愛も、全部ちゃんとやろうとしてパンクするやつね。
リク:今日はちょっと、“余裕のない人”について話してみますか。
ミユ:読みながら「これあたしかも……」ってなる人絶対いそう。
ナナ:まぁ、大丈夫。
ナナ:余裕ない時って、誰にでもあるから。
恋愛、人間関係、仕事。
毎日を頑張っていると、いつの間にか“余裕”は少しずつ削られていく。
そして気づいた時には、好きな人にも、自分自身にも、優しくできなくなっていたりする。
今回はそんな、“余裕のない人”について、こいこと。編集部で本音トークしてみることにした。

余裕ない人って、恋愛でどうなる?

ミユ:ていうかさ、余裕ない時って恋愛めっちゃ下手にならない?
ミカコ:なる。
ミカコ:視野が狭くなるから。
ナナ:返信ひとつで病み始めたりね。
ミユ:うわぁ……。
リク:“不安”が強い状態になるんですよね。
ミユ:あたし、返信遅いだけで「嫌われた?」って考えちゃう時ある。
ミカコ:余裕ない時あるある。
ナナ:で、勝手に落ち込んで、勝手にイライラする(笑)
ミユ:そうなの!!
リク:余裕がなくなると、“事実”より“想像”を信じやすくなるんです。
ミユ:あ〜〜……。
ミカコ:既読ついただけでストーリー作り始める人いるもんね。
ナナ:「なんか怒ってる?」とかね。
ミユ:やめて刺さる(笑)
リク:本当は仕事で疲れて寝てるだけ、ってケースも多いんですけどね。
ミカコ:でも余裕ない時って、“待つ”のができなくなる。
ミユ:わかる……。
ミユ:スマホ何回も見ちゃう。
ナナ:あと、“確認”したくなるのよ。
ミユ:確認?
ナナ:「本当に好き?」「嫌いになってない?」って。
ミカコ:それが増えると、相手もしんどくなるんだよね。
リク:不安って、相手をコントロールしたくなる方向に行きやすいんです。
ミユ:うわ……。
ナナ:束縛とかも、元を辿ると“不安”だったりするしね。
ミカコ:余裕ない時って、“恋愛を楽しむ”より、“失う怖さ”のほうが強くなる。
その言葉に、少しだけ空気が静かになる。
ミユ:……それ、あるかも。
リク:だから、“余裕がない=ダメな人”ではないんですよ。
リク:ただ、“疲れているサイン”ではあると思います。
ナナ:そうそう。
ナナ:頑張りすぎてる時って、自分では気づけないのよ。
ミカコ:で、恋愛とか人間関係に一番先に出る。
ミユ:恋愛ってメンタル出るねぇ……。
ナナ:めちゃくちゃ出る(笑)
“余裕ない自分”に自己嫌悪する問題

ミユ:しかもさぁ、余裕ない時って、“そんな自分”にも落ち込まない?
ミカコ:あー。
ナナ:わかる。
ミユ:「なんでこんなことで不安になるの?」とか、「重くなりたくないのに!」とか。
リク:自分を責め始めるんですよね。
ミユ:そうそう!
ミユ:で、「もう送らない!」って決めたのに、5分後またLINE見てる(笑)
ナナ:あるある(笑)
ミカコ:余裕ない時って、“感情のブレーキ”効きづらくなるからね。
リク:脳がずっと“警戒モード”みたいになってる状態なんです。
ミユ:うわ、それめっちゃわかる。
リク:だから、本来なら流せることも気になってしまう。
ナナ:相手の一言に過敏になったりね。
ミカコ:あと、“比べる”の増える。
ミユ:あぁ〜〜……。
ミカコ:「あの子には優しい」とか、「前より返信短い」とか。
ミユ:やめて、心が痛い。
ナナ:でもさ、余裕ない時って、だいたい恋愛だけの問題じゃないのよ。
リク:仕事とか生活とか、他の疲れが重なってるケース多いですよね。
ミユ:たしかに、忙しい時のほうが病みやすいかも。
ミカコ:寝不足の時とか最悪。
ナナ:寝不足、人をバケモノにするからね(笑)
ミユ:わかる(笑)
リク:余裕って、“性格”というより“状態”なんだと思います。
ミユ:状態?
リク:はい。
リク:いつも余裕ある人、じゃなくて、“余裕を保てるコンディション”を作れてる人。
ミカコ:あー、それはある。
ナナ:逆に、ちゃんとしてる人でも余裕なくなる時は普通にあるしね。
ミユ:なんかちょっと安心した。
ミユ:“余裕ない=人間としてダメ”みたいに思ってたかも。
ナナ:そんなことないって。
ナナ:むしろ、“余裕ない自分に気づける人”はまだ大丈夫よ。
ミカコ:本当に危ない時って、自分で気づけなくなるからね。
“余裕がない自分”を嫌いになる人は多い。
でも、その苦しさの裏には、ちゃんと頑張ってきた疲れが隠れているのかもしれなかった。
余裕ある人って、結局なにが違う?

ミユ:でもさ、余裕ある人って何が違うんだろ。
ミカコ:“人生の中心が恋愛だけじゃない”人は強い気がする。
ナナ:あー、それある。
リク:恋愛以外にも、“安心できる場所”があるんですよね。
ミユ:趣味とか友達とか?
リク:そうです。
リク:仕事でも、趣味でも、一人時間でも。
ミカコ:恋愛が“人生の全部”になると、ちょっとしたことで崩れやすい。
ミユ:うぅ……耳が痛い。
ナナ:でも恋してる時って、どうしても世界狭くなるのよね(笑)
ミユ:わかる〜!
リク:あと、“余裕ある人”って、ちゃんと休んでる印象あります。
ミカコ:寝てる人は強い。
ナナ:睡眠、大事。
ミユ:こいこと。急に健康番組になってきた。
ミカコ:でも実際、寝不足だと全部悪く見えるから。
リク:脳がネガティブ寄りになりますからね。
ナナ:あと、“ひとり時間”作れる人も余裕ある。
ミユ:あ〜。
ナナ:恋愛してても、“自分だけの時間”ちゃんと持ってる人。
ミカコ:四六時中、相手中心にならないんだよね。
ミユ:好きだと全部見たくなっちゃうんだもん。
リク:気持ちは自然なんですけどね。
リク:ただ、“相手だけ”に安心を求め始めると苦しくなりやすい。
ミユ:うわ……。
ミカコ:余裕ない時って、“期待”が増えるから。
ナナ:「察して」「気づいて」「優しくして」が増えるのよ。
ミユ:ある……。
リク:余裕って、“我慢強さ”じゃなく、“安心できる土台”なのかもしれません。
ミユ:安心できる土台……。
ミカコ:恋愛だけで全部満たそうとすると、そりゃ苦しくなるか。
ナナ:そうそう。
ナナ:だから、“恋愛以外の幸せ”もちゃんと持ってたほうがいいのよ。
ミユ:なんか今日、恋愛の話してるのに人生相談みたい。
ミカコ:恋愛って、人生の状態めっちゃ出るからね。
余裕がない時は、“頑張り方”を変えたほうがいい

ミユ:でもさぁ、余裕ない時って、「もっと頑張らなきゃ」ってならない?
ナナ:なるのよ。
ミカコ:で、さらに削れる。
リク:悪循環ですよね。
ミユ:なんか、“ちゃんとしなきゃ”って思っちゃうんだよね。
ナナ:真面目な人ほどそう。
ミカコ:全部ちゃんと返事しようとか、全部期待に応えようとか。
リク:余裕がない時って、“努力不足”というより、“回復不足”の場合も多いんです。
ミユ:回復不足……。
ミカコ:たしかに。
ナナ:疲れてる時に気合いだけで進もうとすると、だいたい壊れるのよ。
ミユ:ナナさんの言葉、急に人生の重みある。
ナナ:伊達に修羅場くぐってないからね(笑)
リク:だから、“余裕を作る”って、甘えじゃないと思うんです。
ミカコ:むしろ必要。
リク:ちゃんと寝るとか、一人時間を作るとか、人に頼るとか。
ナナ:あと、“全部抱え込まない”。
ミユ:それ苦手かも……。
ミカコ:余裕ない人って、「ちゃんとしなきゃ病」あるからね。
ミユ:名前ついてる(笑)
ミカコ:でもほんと、頑張り屋ほどハマる。
ナナ:恋愛もそう。
ナナ:“嫌われないように頑張る”を続けると、どんどん苦しくなる。
ミユ:……。
リク:余裕って、“完璧になること”じゃないんですよね。
リク:“ちゃんと休めること”も、大人の余裕だと思います。
ミユ:なんかそれ、救われるかも。
ミカコ:余裕ない時って、自分責めすぎなんだよ。
ナナ:そうそう。
ナナ:まずは、「最近ちょっと疲れてるかも」って認めるだけでも違う。
ミユ:……たしかに。
編集部の空気は、最初より少しだけ柔らかくなっていた。
余裕がない時、人は自分を責めやすい。
でも本当に必要なのは、“もっと頑張ること”じゃなく、“ちゃんと回復すること”なのかもしれない。

まとめ|余裕がない時は、“自分を守る時期”かもしれない
ミユ:なんか今日、“余裕ない自分”ちょっと責めすぎてたかもって思った。
ミカコ:まぁ、みんな余裕なくなる時あるしね。
ナナ:人間、常に元気じゃいられないから。
リク:恋愛って、その時のコンディションが本当に出やすいですからね。
ミユ:余裕ない時って、“嫌われたくない”が強くなりすぎるのかも。
ナナ:あるある。
ミカコ:で、自分を削る方向に行っちゃう。
リク:でも、“余裕がない自分”を否定しすぎなくていいと思うんです。
ミユ:……うん。
リク:それって、ちゃんと頑張ってきた証拠でもあるので。
ナナ:そうそう。
ナナ:余裕ない時って、“ダメな時期”じゃなくて、“回復が必要な時期”なのよ。
ミユ:それ、なんか安心する。
ミカコ:恋愛も人間関係も、まず自分が潰れてたらしんどいからね。
ミユ:まず寝よ……。
ナナ:まず寝な(笑)
リク:睡眠、意外と人生救いますからね。
ミカコ:こいこと。急に健康番組で終わりそう。
ミユ:でも実際、余裕ない時って、“恋愛してる”っていうより、“生き残ろうとしてる”感じあるかも。
その言葉に、三人が少し静かに笑った。
余裕がない時、人は優しくなれない。
でもそれは、“人としてダメ”なのではなく、少し疲れているだけなのかもしれない。
だからそんな時は、無理に完璧になろうとしなくていい。
ちゃんと休むこと。
ちゃんと眠ること。
ちゃんと自分を守ること。
それもきっと、大人に必要な“余裕”なのだと思う。




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