私は、自分のことを結構いい女だと思っています。
……。
もう嫌いになりました?
ちょっと待ってください。
まだ三行です。
もう少しだけ読んでください。
別に。
世界で一番綺麗だと思っているわけではありません。
何をやっても完璧だとも思っていません。
性格だって。
自分で把握しているだけでも、まあまあ面倒なところがあります。
負けず嫌いですし。
嫉妬もしますし。
気に入らないことがあると、顔には出していないつもりでも。
たぶん、ちょっと出ています。
「出てるよ」と言われたことがあるので、これはもう認めます。
それでも。
私は自分のことを、そんなに悪くないと思っています。
外見も嫌いじゃない。
ちゃんと努力もしている。
仕事だって、それなりに頑張っている。
失敗したら反省するし。
自分なりに、人を大切にもしているつもりです。
だから。
「私、結構いい女じゃない?」
と思っています。
ところが。
こういうことって。
自分で言った途端、少し感じが悪くなるらしいんですよね。
「自信ありすぎ」
「プライド高そう」
「自分のこと好きそう」
最後のひとつなんて。
その通りです。
自分のこと、好きです。
……ダメなんでしょうか。
もちろん。
自信を理由に人を見下したり。
自分の方が上だと見せつけたり。
そういう人が感じ悪いというのは分かります。
私だって苦手です。
でも。
「自分を高く評価していること」と「他人を低く評価すること」は、別の話じゃないでしょうか。
私は私をいいと思う。
あなたはあなたをいいと思う。
それでいいはずなのに。
なぜか自分のことだけは。
ちょっと低めに言っておいた方が、感じのいい人になる。
そんな空気があります。
私は。
あれが昔から、よく分かりません。
自信がある女って。
そんなに感じ悪いですか?
今回は。
ちょっと感じの悪い女代表として。
考えてみようと思います。
……勝手に代表を名乗るな、という話ですけど。

「私なんて」と言える女の方が、感じがいいらしい
褒められたとき。
皆さんは、どう返しますか?
たとえば。
「綺麗ですね」
と言われたとします。
「そんなことないです」
「全然ですよ」
「いやいや、私なんて」
このあたりが。
たぶん、とても感じのいい回答です。
では。
「ありがとうございます」
これはどうでしょう。
私は普通に、こっちです。
だって。
褒めてくれたんですよね?
だったら。
ありがとうございます。
以上。
……何か問題あります?
もちろん。
「そうなんです。私、かなり綺麗なので」
まで行ったら。
少し話は変わってきます。
私でも止めます。
そこまで行くと、会話のキャッチボールではなく。
急にホームランを打ちにいっています。
でも。
褒められたことを、そのまま受け取るくらい。
別にいいと思うんです。
これは外見だけの話ではありません。
「仕事できますよね」
「センスありますよね」
「しっかりしてますよね」
そんなふうに言われたときも。
つい。
「いやいや、私なんて全然」
と言ってしまう。
もちろん。
本当にそう思っているなら、それでいいんです。
謙遜すること自体を、私は否定したいわけではありません。
私だって。
褒められた内容によっては。
「いや、それはさすがに買いかぶりです」
くらいは言います。
意外でしょうか。
私にも一応、謙虚という機能は搭載されています。
使用頻度については聞かないでください。
ただ。
本当は自分でも頑張ったと思っているのに。
本当は自分でも悪くないと思っているのに。
それを認めると感じが悪いから。
わざわざ自分を一段下げて話す。
そこまでしなくてもいいんじゃないでしょうか。
謙虚でいることと、自分を否定することは違います。
誰かを立てるために。
自分を下げなくてもいい。
相手のすごさを認めながら。
自分の頑張りだって認めていい。
「あなた、素敵ですね」
「ありがとうございます」
それだけで終わる会話があってもいい。
私はそう思っています。
というより。
せっかく褒めてもらったのに。
毎回全力で否定するのも。
ちょっともったいなくないですか?
私は。
もらえる褒め言葉は、ありがたくいただきます。
無料ですし。
持って帰っても税金かかりませんから。
そして。
家に帰ってから、もう一回思い出します。
これはおすすめです。
一回の褒め言葉で二回喜べます。
コスパがいい。
……何の話でしたっけ。
そう。
自信の話です。
ただ。
ここでひとつ。
勘違いされたくないことがあります。
自分のことを好きだからといって。
いつでも自分に自信満々でいられるわけではありません。
むしろ。
自分を結構いい女だと思っているからこそ。
思いどおりにならなかったとき。
普通に傷つきます。
結構、ちゃんと。
自信があるから、傷つかないわけではありません
ここまで読むと。
「この人、自己肯定感高そうだな」
と思われるかもしれません。
まあ。
低くはないと思います。
でも。
自信があることと、傷つかないことは。
まったく別です。
好きな人に選ばれなかったら。
普通に傷つきます。
「まあ、見る目がなかったということで」
くらいは言うかもしれません。
言いますね。
たぶん言います。
でも。
家に帰ったら普通にへこみます。
そこまで無敵ではありません。
仕事だってそうです。
自信があったものを評価されなかったら悔しいし。
自分より上手くやった人がいれば。
気になります。
ものすごく気になります。
そして。
前にも少し書きましたけど。
自分より綺麗な人を見たら。
見ます。
かなり見ます。
顔。
髪。
服。
スタイル。
雰囲気。
何がそんなに素敵なんだろう、と。
勝手に分析を始めます。
もちろん本人には言いません。
突然知らない女から分析結果を提出されたら怖いでしょうから。
それで。
「あ、この人には負けたな」
と思うこともあります。
ありますよ。
私だって。
絶世の美女ランキングを私一人で永久に独占しているわけではありません。
そもそも、そんなランキングありませんけど。
そういうとき。
悔しくないと言ったら嘘になります。
羨ましいと思うこともある。
ちょっと嫉妬することもある。
自分に足りないものばかり目について。
勝手に落ち込むことだってあります。
でも。
ここからが。
昔と少し変わったところです。
誰かに負けたからといって。
「じゃあ、私はダメなんだ」
とまでは思わなくなりました。
あの人は綺麗。
私は私。
今回はあの人が選ばれた。
私は選ばれなかった。
悔しい。
以上。
……いや。
実際は「以上」になるまで、もう少しかかりますけど。
そこは格好つけました。
でも最終的には。
そこへ戻ってこられるようになりました。
自信って、「私は誰にも負けない」と思えることではないんじゃないでしょうか。
負けた自分を見ても、自分の価値までゼロにしないこと。
私は今。
そっちの方が大事だと思っています。
負けることもある。
選ばれないこともある。
自分より魅力的な人なんて、いくらでもいる。
そんなこと。
認めたっていいんです。
だって。
その人が素敵なことと。
私が結構いい女なこと。
別に。
両立しますから。

「自信がある」と「自分が一番」は、全然違う
自信がある人というと。
なぜか。
「自分が一番だと思っている人」
みたいに見られることがあります。
でも。
それって、本当に同じでしょうか。
私は自分のことを、結構いい女だと思っています。
何度も言いますね。
そろそろ皆さんも慣れてきた頃でしょう。
でも。
私より綺麗な女性はいます。
いますよ。
認めたくないわけではありません。
ちょっと悔しいだけです。
仕事だって。
私よりできる人はいくらでもいる。
頭の回転が速い人。
話が上手な人。
自然に人から好かれる人。
私が頑張って身につけたことを。
最初からできてしまうように見える人もいます。
そういう人を見ると。
いいな、と思います。
悔しいな、とも思います。
たまに。
一個くらい苦手なものないの?
とも思います。
ありますよね?
人間なんですから。
あってください。
でも。
相手がすごいことを認めたからといって。
私が急に駄目になるわけではありません。
ここ。
昔より、かなり分けて考えられるようになりました。
あの人は綺麗。
私も綺麗。
あの人は仕事ができる。
私にも得意なことがある。
あの人は魅力的。
私だって悪くない。
全部。
同時に成立します。
世の中に素敵な女性が一人増えるたびに。
私の魅力が一ポイントずつ減っていく制度ではありません。
そんな制度だったら大変です。
街を歩けません。
だから。
誰かを褒めることも。
以前より素直にできるようになりました。
「あの人、綺麗ですね」
「あの人、すごいですね」
そう言ったところで。
私から何かがなくなるわけじゃない。
もちろん。
好きな人が別の女性を褒めた場合は。
少し話が変わります。
そこは。
今、議題にしないでください。
話が長くなります。
ただ。
自信というのは。
誰かより上に立つことで手に入れるものではないんだと思います。
上には上がいます。
探せば、いくらでも。
そのたびに自信をなくしていたら。
忙しくて仕方ありません。
「あの人は素敵」と認めながら、「私も結構いい」と思える。
私にとっての自信は、たぶんそれくらいです。
一番じゃなくていい。
でも。
自分まで、自分を低く評価する必要もない。
だって。
自分のことを毎日一番近くで見ている人くらい。
少しひいきしてくれてもいいでしょう。
私は。
かなりひいきしています。
自分なので。
本当に自信があるなら、負けを認めても大丈夫
昔の私は。
負けを認めるのが、今より少し苦手だった気がします。
誰かの方が綺麗だった。
誰かの方が仕事ができた。
誰かの方が好かれていた。
そういうとき。
素直に。
「負けました」
とは、なかなか思えない。
何か探すんです。
でも、私はここでは勝ってる。
あの人だって、ここは大したことない。
今回はたまたま。
条件が違った。
見る人が見れば分かる。
……最後の方は、もう何と戦っているんでしょう。
でも。
負けたことを認めたくないときって。
こういうこと、ありませんか。
私はありました。
今も。
ゼロではありません。
そんなに急に人格は完成しません。
ただ。
前よりは。
「今回はあの人の方がよかった」
と思えるようになりました。
悔しいですけどね。
そこは変わりません。
むしろ。
ちゃんと悔しがります。
前回も書きましたけど。
悔しさは、使えますから。
ただ。
相手の良さまで否定して。
自分が負けていないことにする必要はなくなりました。
だって。
今回負けたくらいで。
私という人間の総合成績が確定するわけではありません。
恋愛なら。
好きな人に選ばれなかった。
それは事実です。
だからといって。
選ばれた女性が私よりすべて優れていて。
私はその人よりすべて劣っている。
そんな話ではないでしょう。
恋愛なんて特に。
点数の高い順に選ばれるものでもありません。
もしそうなら。
私はもう少し納得できない結果について、正式に異議申し立てをしています。
どこに提出するのかは知りませんけど。
仕事だって同じです。
今回は、あの人の方がよかった。
だったら。
何がよかったのか見ればいい。
盗めるものは盗む。
あ。
技術の話です。
物は盗まないでください。
そして次は。
私がもっと上手くやればいい。
そっちの方が。
負けていない理由を一生懸命探すより、ずっと建設的です。
たぶん。
自信がないときほど。
負けを認めるのは怖いんだと思います。
一回の負けが。
「私は大したことない」
という証明に見えてしまうから。
でも。
自分の価値を、そこまで一回勝負にしなくていい。
負けを認めることは、自分を下げることではありません。
相手の良さを認めても、自分の良さは残ります。
だから私は。
素敵な女性を見たら。
素敵だと思います。
負けたと思ったら。
負けたと思います。
そして。
できれば次は勝ちたいと思います。
……最後の一行で、急に台無しになりました?
でも。
そこまで綺麗な人間になる予定は、今のところありません。

私はもう、自分を安く言うことで好かれようとは思わない
ここまで偉そうなことを書いていますけど。
私は別に。
人からどう思われても平気な人ではありません。
好かれたいです。
普通に。
できれば。
かなり好かれたいです。
好きな人にはもちろん。
友人にも。
仕事で関わる人にも。
感じのいい人だと思われたい。
「嫌われても、自分らしく生きればいい」
みたいな言葉もありますけど。
私は。
自分らしく生きながら、できれば好かれたいです。
欲張りでしょうか。
まあ。
そこは今さらです。
ただ。
好かれようとすると。
人は時々。
自分を少し小さく見せることがあります。
「私なんて全然ですよ」
「そんなに大したことしてないです」
「たまたまです」
そう言っておけば。
角が立たない。
可愛げがある。
謙虚な人に見える。
分かります。
私も。
空気くらいは読みます。
読んだうえで無視することがあるだけです。
でも。
昔よりやらなくなったことがあります。
本当は自分でも頑張ったと思っているのに。
「大したことない」と言うこと。
本当は気に入っている自分の長所を。
「そんなの全然」と否定すること。
自分を少し下に置いて。
相手に安心してもらおうとすること。
もちろん。
自慢ばかりする人にはなりたくありません。
何の話をしていても。
最後には自分のすごい話に着地する人。
いますよね。
あれは。
一緒にいると少し疲れます。
私も気をつけます。
このコラムだけ読むと、かなり危ないので。
でも。
自慢しないことと。
自分を悪く言うことは違います。
相手を立てることと。
自分がしゃがむことも違います。
誰かに。
「ミサキって自信あるよね」
と言われたら。
昔なら。
少しくらい否定したかもしれません。
今なら。
「そうですね」
と答えると思います。
だって。
ありますから。
ないふりをする必要もないでしょう。
そのせいで。
「ちょっと感じ悪いな」
と思われることもあるかもしれません。
それは。
少し残念です。
嫌われたいわけではないので。
でも。
誰かに好かれるために、自分まで一緒になって自分を安く評価するのは、もうやめました。
他人から低く見られることだってあるのに。
自分まで参加したら。
二対一じゃないですか。
それは。
さすがに自分がかわいそうです。
だから。
誰かが私を高く評価してくれたら。
ありがとうございます、と受け取る。
自分でもよくできたと思ったら。
ちゃんと、よくやったと思う。
そして。
誰かの方がすごかったら。
そこは普通に認める。
そのくらいでいいんじゃないでしょうか。
好かれたい。
でも、自分を嫌いなふりまでして好かれたいわけではない。
今の私は。
そのくらいのわがままは、持っていていいと思っています。
私は私を、結構いい女だと思っています
ということで。
最初の話に戻ります。
私は、自分のことを結構いい女だと思っています。
ここまで読んでくださった方なら。
最初にこの一文を読んだときとは。
少しだけ、違って聞こえているでしょうか。
別に。
誰よりも綺麗だからではありません。
誰よりも仕事ができるからでもない。
いつも正しいわけでも。
みんなから好かれているわけでもありません。
負けます。
失敗します。
選ばれないこともあります。
嫉妬もします。
落ち込みます。
鏡を見て。
「今日はちょっと違うな」
と思う日だってあります。
ありますよ。
照明のせいにして終わらせることもありますけど。
それでも。
そういう日まで全部含めて。
私は、自分をそんなに悪くないと思っています。
自信って。
自分に欠点がないと思い込むことではなくて。
欠点を見つけても。
失敗しても。
誰かに負けても。
「まあ、それでも私は私でいいでしょう」
と戻ってこられることなのかもしれません。
もちろん。
直した方がいいところは直します。
もっと綺麗になれるなら、なりたい。
もっと賢くなれるなら、なりたい。
もっと魅力的になれるなら。
当然、なりたいです。
そこは前回から変わっていません。
向上心まで手放すつもりはありません。
でも。
「もっと良くなりたい」と思うことと。
「今の自分では駄目だ」と思うことは。
同じではないんですよね。
今の自分も、悪くない。
そのうえで。
もっと良くなりたい。
私は。
その方が好きです。
だから。
自分の顔が好きなら。
好きでいい。
自分の仕事に自信があるなら。
自信を持っていい。
自分には魅力があると思うなら。
わざわざ「そんなことない」と打ち消さなくてもいい。
誰かを見下さなくても。
自分を高く評価することはできます。
誰かの魅力を認めても。
自分の魅力はなくなりません。
そして。
たとえ誰かが。
あなたを選ばなかったとしても。
その人の選択ひとつで。
あなたの値段まで決めてもらう必要はありません。
自分を好きでいるのに、誰かの許可はいりません。
自信は、誰かに勝った人だけが持てる賞品でもありません。
だから私は。
これからもたぶん。
褒められたら、ありがとうございますと言います。
負けたら、悔しがります。
素敵な女性がいたら、見ます。
かなり見ます。
そして。
できれば次は勝ちたいと思います。
そのへんは。
別に直す予定はありません。
そのうえで。
私は私を、結構いい女だと思っています。
自信がある女って。
そんなに感じ悪いですか?
私は結構、好きですけどね。
そういう女。
まあ。
私なんですけど。



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