ナナ:ねえ、これって結構あるあるだと思うんだけど。
ミカコ:何が?
ナナ:結婚してる人を好きになっちゃうこと。
リク:いきなり重めのあるあるですね。
ナナ:でもあるでしょ? 「既婚者を好きになろう!」って狙って好きになるんじゃなくてさ。普通に話して、仲良くなって、なんかこの人いいなって思って……あとから「いや、この人結婚してるじゃん」ってなるやつ。
ケンジ:まあ、人を好きになる順番としてはあり得るよな。
ナナ:そう。頭では分かってるのよ。「やめといた方がいい」「先に進んじゃダメ」って。でも、頭で分かった瞬間に気持ちまでシュンって消えてくれるわけじゃないじゃん。
ミカコ:消せたら便利だけどね。
ナナ:でしょ?
ミカコ:ただ、私は好きになったことと、不倫することは全然別の話だと思うけど。
ナナ:うん。今日話したいのもそこ。
不倫しようぜって話じゃなくて、「結婚している人を好きになった時点で、私って最低なのかな」って自分を責めちゃう人もいるじゃん。
マリ:いるでしょうね。
好きになる前に、条件を全部確認できるわけでもないもの。
リク:職場で毎日顔を合わせていたり、友達として付き合っているうちに気持ちが変わったりすることもありますしね。
ケンジ:ただ、その先は考えないといけない。
気持ちは自然に生まれることがあっても、行動は自分で選ぶものだから。
ナナ:そうなんだよね。
しかも厄介なのがさ。
相手もなんとなく自分を好きそうだったりすると……。
ミカコ:一気に話が面倒になる。
ナナ:言い方(笑)
ミカコ:だってそうでしょ。
「私が勝手に好きなだけ」ならまだ自分の中の話だけど、「もしかして向こうも?」が入った瞬間、行動する理由を探し始める人もいるから。
マリ:「両思いなら、この気持ちには意味があるのかもしれない」って思いたくなるのよね。
ナナ:ああ……それは分かる。
リク:でも、相手が結婚している以上、独身同士の恋愛と同じようには考えられません。
ナナ:分かってる。
分かってるんだけど、今日は「ダメなんだから諦めましょう」で終わらせたくないんだよね。
そんな一言で気持ちを片づけられないから悩んでるんだろうし。
マリ:じゃあ、そこから話しましょうか。
結婚している人を好きになってしまった。その気持ちをどう受け止めればいいのか。
そして、好きになったあとに何をするのか。
ミカコ:気持ちと行動は分ける。
まずはそこね。
ナナ:うん。今日はそれ、ちゃんと話そう。

結婚している人を好きになった……その気持ち自体は悪いこと?

ナナ:ここ、最初に言っておきたい。
好きになっただけで「私、最低だ」まで行かなくていいと思う。
ミカコ:私もそう思う。
ナナ:あ、そこは意見合うんだ。
ミカコ:何だと思ってるのよ(笑)
だって、好きになる瞬間にいちいち許可取らないでしょ。
「この人は条件を満たしているので、明日から好きになります」なんてできないんだから。
リク:感情そのものは、完全にはコントロールできないですよね。
結婚していると分かったから距離を置こう、という行動は選べても、「今日から好きじゃなくなろう」と決めてその通りになるとは限りません。
マリ:むしろ大人になるほど、そういうことはあるんじゃないかしら。
学生の頃みたいに、最初から恋愛相手として出会う人ばかりじゃないもの。
仕事で知り合った人だったり、長く友達だった人だったり。
気がついたときには、その人が特別になっていた。
でも、その人には家庭があった。
ナナ:そう、それ。
「好きになっちゃいけない人だった」って、好きになってから気づくこともあるんだよね。
「好きになってはいけない」と思うほど苦しくなることもある
ケンジ:ただ、自分の気持ちを責め続けるとしんどいよな。
ナナ:「考えちゃダメ」「会いたいって思っちゃダメ」「好きって思っちゃダメ」って?
ケンジ:そう。
それで消えるならいいけど、消えないから余計に自分を責める。
ミカコ:しかも、「忘れなきゃ」って一日中その人のこと考えてたら本末転倒よ。
ナナ:それある(笑)
朝から「考えない!」って決めて、昼に「まだ考えてる!」って落ち込んで、夜に「今日も忘れられなかった……」って。
マリ:一日ずっと一緒にいるわね、頭の中では(笑)
リク:だからまず、「自分はこの人が好きなんだ」と認めることと、その恋を進めることは分けていいと思います。
好きな気持ちを認めることは、不倫を肯定することではありません。
ナナ:うん。
「好き。でも、このまま行っちゃいけない」でもいいんだよね。
リク:いいと思います。
感情まで否定しなくても、行動は選べますから。
「好き」と「関係を持つ」はまったく別の話
ミカコ:で、ここからは分けないとダメ。
ナナ:来ましたね。
ミカコ:好きになった。会いたい。もっと話したい。
そこまで思うのは自由。
でも、「好きなんだから仕方ない」で何をしてもいいわけじゃない。
ケンジ:そこには相手の配偶者もいるからな。
場合によっては子どもがいるかもしれないし、家庭や生活もある。
二人だけの問題じゃなくなる。
ナナ:そこは重いよね。
マリ:でもね、私はそこも、自分を責める方向には持っていってほしくないかな。
ナナ:というと?
マリ:「こんな人を好きになった私はダメ」じゃなくて、「私はこの人が好き。だからこそ、これからどうするかはちゃんと考えよう」でいいんじゃない?
リク:ああ、それは大きな違いですね。
ミカコ:反省会をするより、これからの行動を考えた方がいいってことね。
マリ:そう。
恋って、きれいな条件が全部そろったときだけ始まるものでもないでしょう。
だから気持ちが生まれたことまで否定する必要はない。
でも、大人ならその気持ちをどう扱うかは選べると思う。
ナナ:なんか、それなら少し救われる人いる気がする。
「忘れろ」でも「行っちゃえ」でもなくて。
ケンジ:好きなまま、立ち止まることもできるからな。
ナナ:……それ、結構つらいけどね。
ケンジ:つらいよ。
だから簡単な話じゃない。
ミカコ:たださ。
そもそも、なんで結婚している人に惹かれるんだろうね。
ナナ:既婚者だから好きになるってこと?
ミカコ:それだけじゃないでしょ。
むしろ本人は「既婚者を好きになった」って思ってるけど、普通にその人自身を好きになっただけかもしれない。
リク:そこは一度整理してみてもよさそうですね。
なぜ結婚している人を好きになってしまうの?

ナナ:でもさ、「なんでわざわざ既婚者を好きになるの?」って言われることあるじゃん。
ミカコ:その「わざわざ」がもう違うと思うけど。
ナナ:そうなんだよ。
好きになる相手を選べるなら、本人だってもうちょっと楽なところ行くって(笑)
ケンジ:確かにな。
リク:「結婚している人を好きになった」と聞くと、既婚者という属性に惹かれたように見えますけど、実際はもっと普通に始まっているケースも多いと思います。
既婚者だからではなく、その人自身を好きになった
マリ:私は、これが一番自然だと思うな。
話していて楽しかった。
困っているときに助けてくれた。
考え方が好きだった。
そういうものが積み重なって、いつの間にか特別になっていた。
ナナ:で、好きになったところで「そういえばこの人、結婚してるんだよな……」って現実が急に重くなる。
ミカコ:結婚指輪が恋愛感情を自動で停止してくれるわけじゃないからね。
リク:特に、最初は恋愛対象として見ていなかった相手ほど、気持ちが育ってから自覚することもありそうです。
マリ:「既婚者を好きになるような自分には何か問題がある」とまで考えなくていいと思う。
たまたま好きになった人が、結婚していた。
それだけの恋だってあるでしょう。
既婚者の「余裕」や「安心感」に惹かれることもある
ケンジ:一方で、既婚者だからこそ魅力的に見える部分もあるとは思う。
ナナ:余裕があるとか?
ケンジ:それもある。
必要以上にガツガツしてこないとか、異性との距離の取り方に慣れてるとか。
もちろん人によるけどな。
ミカコ:あと、家庭があるから生活が安定して見えることもあるんじゃない?
ナナ:あー。「ちゃんとしてる大人」に見える感じ。
ミカコ:ただ、そこはちょっと冷静に見た方がいいと思う。
ナナ:なんで?
ミカコ:その人の魅力だと思っているものの一部が、実は今の家庭やパートナーとの生活の中で作られたものかもしれないから。
ナナ:……なるほど。
リク:それはありますね。
落ち着きや生活感、他人への気遣いも含めて、今までの人生や人間関係の積み重ねですから。
マリ:「この人と一緒になれば、私にもこの安心感が手に入る」とは限らないってことね。
ミカコ:そういうこと。
今見えてるその人だけ切り取って、「この人は完璧」にはしない方がいい。
職場などで長く一緒にいるうちに気持ちが育つこともある
ナナ:私は職場が多そうだなって思う。
リク:毎日のように顔を合わせますからね。
ナナ:仕事で大変なときに助けてもらったり、愚痴聞いてもらったり。
最初はただの同僚なのに、いつの間にか「今日あの人いるかな」って気にするようになったりさ。
ケンジ:仕事って、その人のいろんな面が見えるからな。
トラブルが起きたときの対応とか、後輩への接し方とか。
飲み会で一回会っただけの相手より、人柄が見える機会は多い。
マリ:しかも毎日会えるから、気持ちが育つ時間もあるのよね。
ナナ:そう考えると、好きになっちゃうこと自体はそんなに不思議じゃないよね。
ミカコ:不思議ではない。
でも、ここで一個厄介なのがある。
ナナ:何?
ミカコ:自分だけが好きなら、「どうやって気持ちを整理するか」で済むでしょ。
問題は、相手からも好意を感じるとき。
ナナ:……ああ。
優しくされるとか、二人で会おうって言われるとか。
リク:「もしかして相手も自分を好きなのでは」と思い始めると、気持ちは一気に強くなるでしょうね。
ナナ:正直さ。
自分だけの片思いなら「諦めなきゃ」って思えても、向こうも好きそうだったら……。
「だったら、なんでダメなの?」って思っちゃう人もいると思う。
ケンジ:そこが一番、慎重にならないといけないところだな。
ミカコ:むしろ両思いっぽいときほどね。
相手も自分を好きそう……それでも慎重になった方がいい

ナナ:ここはさ、たぶん一番気持ちが揺れるところだよね。
自分だけが好きなら、まだ「この気持ちはしまっておこう」って思える。
でも相手からも好意を感じたら、「え、じゃあ私たち両思いなの?」ってなるじゃん。
マリ:期待してしまうでしょうね。
ミカコ:でも、両思いなら問題が消えるわけじゃない。
ナナ:分かってるんだけどさ。
感情としては「お互い好きなのに離れなきゃいけないの?」って思っちゃうよ。
ミカコ:思うのはいいの。
そこで「じゃあ仕方ないよね」って関係を始めるのは別。
「両思いなら仕方ない」では済まない
リク:相手にも恋愛感情があったとしても、結婚しているという状況は変わりません。
ナナ:好きな人から「俺も好き」なんて言われたら、冷静でいる自信ないけどね。
ケンジ:それはそうだろうな。
だからこそ、その場の感情だけで決めない方がいい。
リク:関係を進めれば、相手の配偶者や家庭を巻き込む可能性がありますし、自分自身も秘密を抱えることになります。
マリ:「二人が好き合っている」という事実だけでは、二人だけの恋にはならないのよね。
ナナ:……そこなんだよね。
恋愛だけ見れば二人なのに、現実では二人じゃない。
既婚者側の「好き」をそのまま未来の約束にしない
ミカコ:あと私は、相手の言葉を信じすぎない方がいいと思う。
ナナ:「好き」って言われても?
ミカコ:好きなのは本当かもしれないよ。
でも、「好き」と「あなたを選ぶ」は別でしょ。
ケンジ:それは分けた方がいいな。
ミカコ:「妻とはもう冷めてる」「夫婦関係は終わってる」「いつか離婚するつもり」って言われても、それを自分の人生の予定表には入れない方がいい。
ナナ:厳しいけど……まあ、そうだね。
ミカコ:本当に夫婦関係を終わらせるなら、それはその人が自分で整理することでしょ。
あなたとの関係を先に始めないと離婚できないわけじゃない。
リク:相手の結婚生活について、自分が判断役にならないことも大切ですね。
夫婦にしか分からないこともありますから。
秘密の関係は、自分自身も苦しくなりやすい
ナナ:でも実際、最初は「少し会うだけ」って思う人もいるんじゃない?
マリ:あるでしょうね。
「これ以上は進まないから」「気持ちを確認するだけだから」って。
ケンジ:ただ、一度境界を越えると、前より気持ちが強くなることもある。
会える時間は限られる。連絡できない時間もある。堂々とは会えない。
そういう関係は、自分が思っている以上に消耗するかもしれない。
ナナ:好きなのに、会えば会うほど幸せになるとは限らないんだ。
マリ:恋が叶うことと、その恋で幸せになれることって、必ずしも同じじゃないもの。
ミカコ:私はそこまで考えてほしい。
「相手も私を好きだった。よかった」で話を終わらせない。
リク:相手の気持ちがどうなのかだけでなく、その関係に進んだ自分がどうなるのかも考える必要がありますね。
ナナ:なるほどなあ。
「両思いかどうか」ばっかり気にしちゃうけど、それがゴールじゃないんだね。
ケンジ:むしろ、その先の方が長いからな。
ナナ:じゃあさ。
関係を持つのは慎重になった方がいい。それは分かった。
でも、「好きです」って伝えるだけならどうなの?
付き合ってくださいじゃなくて、ただ自分の気持ちを伝えるだけ。
マリ:……そこも簡単じゃないわね。
結婚している人を好きになったとき、気持ちは伝えてもいい?

ナナ:これ、私はちょっと迷うな。
関係を持つつもりはなくても、「好きだった」くらい言いたくなる気持ちは分かる。
ミカコ:言ってどうしたいの?
ナナ:いきなり厳しい(笑)
ミカコ:でも、そこじゃない?
「付き合ってほしいわけじゃない。ただ伝えたいだけ」って言うけど、伝えた後に相手が「俺も好き」って言ったらどうするのって話。
ナナ:……それは揺れる。
ミカコ:でしょ。
リク:告白って、自分の気持ちを外に出した時点で、相手との関係にも影響しますからね。
「伝えるだけだから誰も傷つけない」とは限らない
ナナ:でもさ、自分の中だけにずっと置いておくのもしんどくない?
マリ:しんどいと思う。
言ってしまえば少し楽になれる気もするでしょうね。
ナナ:そう。それ。
別に奪いたいわけじゃない。
ただ、「私はあなたが好きでした」って伝えて終わりにしたい。
リク:その気持ちは理解できます。
ただ、自分にとっては区切りでも、相手にとってはそこから始まる話になる可能性があります。
ナナ:ああ……。
ケンジ:相手がそれまで何も知らなかったなら、告白された瞬間から意識することもあるからな。
それまで普通の同僚だったのに、次の日から同じようには見られなくなるかもしれない。
ミカコ:だから「伝えるだけ」は、完全に自分だけの行為じゃないのよ。
告白は相手にも選択を迫ることになる
リク:もう一つ考えたいのは、相手に何を求めているのかですね。
ナナ:何も求めない告白なら?
リク:本人はそのつもりでも、言われた側は「どう返事をすればいいんだろう」と考えます。
つまり、多少なりとも相手に判断を委ねることになります。
ケンジ:特に相手が同じ職場だったり、これからも顔を合わせる関係なら、その後まで考えた方がいいな。
ナナ:自分はスッキリしても、相手が抱える可能性があるのか。
ミカコ:そういうこと。
「私、言わないと後悔するから」だけで決めると、自分の後悔の処理を相手に手伝わせる形になることもある。
ナナ:ミカコ、こういう時容赦ないね。
ミカコ:ナナが感情担当やってるから、私は現実担当でいいでしょ。
ナナ:まあ、それはそう(笑)
伝えないことも、一つの恋愛の選択
マリ:私はね、言わなかった恋もちゃんと恋だと思うの。
ナナ:うん。
マリ:告白しなかったから、その気持ちに意味がなかったわけじゃない。
好きだったことも、一緒にいて嬉しかったことも、その人に救われたことも、自分の中には残るでしょう?
リク:伝えないというのも、自分で選んだ行動ですからね。
マリ:そう。
好きだから伝える恋もあるし、好きだから伝えない恋もある。
大人になると、そういう選び方もあるんじゃないかな。
ナナ:……それ、ちょっと切ないなあ。
ケンジ:切ないけど、負けではないよ。
ナナ:負け?
ケンジ:恋愛って、告白して付き合えたら勝ち、何も言わず離れたら負け、みたいなものでもないだろ。
自分で考えて、「ここから先には行かない」と決めるのも一つの選択だと思う。
ミカコ:私は、相手が結婚しているなら、基本は関係を進めるための告白はしない方がいいと思う。
もし本当にその人が今の結婚を終わらせるなら、それはまず本人が自分の問題として決めることだから。
リク:こちらから関係を動かす前に、相手自身の人生は相手自身に整理してもらう、ということですね。
ナナ:でも、言わないって決めたら決めたでさ。
そこからがしんどくない?
毎日会う人だったら、明日も普通に「おはよう」って言わなきゃいけないし。
マリ:そうね。
「進まない」と決めた瞬間に、気持ちまで終わってくれるわけじゃないもの。
ナナ:じゃあ次はそこだ。
結婚している人を好きなまま、どうやって気持ちを整理していけばいいのか。
既婚者への気持ちがつらいとき、どう整理すればいい?

ナナ:ここが一番知りたい人、多いんじゃないかな。
「関係を進めない方がいいのは分かりました。じゃあ、この好きはどうすればいいんですか」って。
ミカコ:どうもしなくていいんじゃない?
ナナ:え?
ミカコ:別に今日中に消さなくていいでしょ。
ナナ:あ、そっちか。
てっきり「気合いで忘れろ」って言うのかと思った(笑)
ミカコ:私を何だと思ってるのよ。
忘れようとして忘れられるなら、そもそもこんなに悩んでないでしょ。
マリ:そうね。
気持ちを消すことより、その気持ちに自分の生活全部を持っていかれないようにすることを考えた方がいいかもしれない。
二人きりになる時間を少し減らしてみる
リク:相手と頻繁に会える環境なら、少し距離を調整するのは一つの方法だと思います。
ナナ:やっぱり距離かあ。
リク:完全に避ける必要はありません。
職場なら仕事上の会話は普通にする。
ただ、二人きりで長く話す時間や、仕事が終わった後に個人的に会う機会は少し減らしてみる。
ケンジ:好きな相手と近くにいながら「好きになるな」っていうのも難しいからな。
ナナ:毎日水あげながら「育つなよ」って言ってるみたいなものか。
ミカコ:ナナが珍しく例えを出した。
ナナ:珍しくは余計(笑)
マリ:でも近いかも。
距離を取るって、嫌いになるためじゃないのよ。
これ以上、自分の気持ちを大きくしないために必要なこともある。
相手のSNSや連絡を追い続けない
ナナ:これ、分かっててもやっちゃいそう。
SNS見て、「今日どこ行ってるんだろ」とか。
ミカコ:で、家族で出かけてる写真見て勝手に傷つく。
ナナ:うわあ……。
ミカコ:逆に家族の投稿が全然なかったら、「もしかして本当に夫婦仲悪いのかな」って期待する。
ナナ:どっちに転んでも考えるじゃん。
ミカコ:だから見ない方がいいのよ(笑)
リク:相手のSNSやメッセージを何度も確認してしまうなら、見る回数を減らすだけでもいいと思います。
気持ちを整理したい時期に、相手の情報をずっと自分から取りに行く必要はありません。
ケンジ:知らなくていいことまで知ると、そこからまた考え始めるからな。
「忘れなきゃ」と毎日考えなくていい
マリ:私はこれが大事だと思う。
ナナ:忘れなくていい?
マリ:うん。
「今日も好きだった」「まだ忘れられない」って、毎日自分を採点しなくていいの。
ミカコ:それこそ、忘れるために毎日出席確認してるようなものよ。
ナナ:「本日の好きな人、います!」って?
ミカコ:皆勤賞。
ナナ:嫌な皆勤賞だな(笑)
マリ:ある日ふと、「今日はあの人のことあまり考えなかったな」って日が来るかもしれない。
そのくらいでいいと思う。
リク:忘れることを目標にするより、相手を考えない時間を少しずつ取り戻していく。
その方が現実的かもしれませんね。
恋愛以外の時間をちゃんと自分に戻す
ケンジ:仕事でも趣味でも友達でもいいけど、自分の生活をその人以外にも広げるのは大事だと思う。
ナナ:でも「趣味を作って忘れましょう!」って言われると、ちょっと違うんだよな。
ケンジ:忘れるためじゃないよ。
ナナ:あ、違うの?
ケンジ:その人のことを好きになる前から、自分には自分の人生があっただろ。
友達と飯食ったり、映画観たり、くだらないことで笑ったり。
そういう時間まで全部、その恋に渡さなくていいってこと。
マリ:それ、いいわね。
ミカコ:恋愛がうまくいってないときって、その人が人生の画面いっぱいに表示されるからね。
ナナ:閉じるボタンないしね。
ミカコ:別のウインドウくらい開きなさいって話。
ナナ:急にパソコンになった(笑)
すぐに次の恋を探さなくてもいい
ナナ:じゃあ「新しい恋をすれば忘れられる」は?
ミカコ:私はあんまり好きじゃない。
ナナ:なんで?
ミカコ:忘れるためだけに誰かと会っても、結局その人と既婚者を比較することになりそうだから。
リク:無理に次の相手を探す必要はないと思います。
もちろん自然に好きな人ができるならいいですが、「早く上書きしなければ」と焦らなくてもいいですよね。
マリ:人って、上書き保存じゃないもの。
前に好きだった人が心に残ったまま、別の誰かを好きになることだってある。
ナナ:じゃあ、まだ好きでもいいんだ。
マリ:いいんじゃない?
ただ、その人を好きなまま、自分の生活もちゃんと続ける。
ケンジ:そこだと思う。
気持ちがなくなるまで人生を止める必要はない。
ナナ:でもさ。
ここまでやっても、やっぱり好きだったら?
ミカコ:好きなんじゃない?
ナナ:雑(笑)
ミカコ:だって、それしか言えないでしょ。
好きなものは好きなんだから。
問題は、そこから何年も「いつか相手が離婚するかもしれない」って待ち続けることじゃない?
ケンジ:そうだな。
好きな気持ちが残っていることと、その人を待つこともまた別だ。
ナナ:ああ……。
好きでも、待たなくていいのか。
マリ:むしろ、そこは分けた方がいいかもしれないわね。
それでも諦められないなら「待つ」のではなく、自分の人生を進めよう

ナナ:「好きでも、待たなくていい」か。
なんかそれ、今日の中で一番大事かもしれない。
リク:相手を好きな気持ちが残っていると、「いつか状況が変わるかもしれない」と考えてしまうことはありますよね。
ナナ:うん。
「今は結婚してるけど、いつか離婚するかもしれない」とか。
相手から「夫婦仲うまくいってない」なんて聞いてたら、なおさら。
ミカコ:でも、その「いつか」に自分の人生を合わせる必要はないでしょ。
「いつか一緒になれるかも」を人生の予定にしない
ナナ:でも本当に好きだったら、ちょっと待ちたくならない?
ミカコ:待ちたい気持ちは分かる。
でも、「そのうち離婚するかもしれないから、私は他の人を好きにならない」まで決める必要はないと思う。
ケンジ:待つって、一見何もしてないようで、結構大きな選択なんだよ。
ナナ:大きな選択?
ケンジ:うん。
自分の時間を、その人の未来に預けることになるから。
ナナ:……ああ。
ケンジ:半年後なのか、三年後なのか、結局何も変わらないのか。
それを決めるのは自分じゃない。
そんな状態で自分の人生まで止めてしまうのは、もったいないと思う。
マリ:「待たない」って、その人を嫌いになることじゃないのよね。
ケンジ:そう。
好きでもいい。でも、自分は自分で進む。
それでいいと思う。
相手の結婚生活の結論は、相手自身が出すもの
リク:それと、相手が今の結婚をどうするかは、本人に任せた方がいいと思います。
ナナ:「離婚するまで待ってる」とかも言わない方がいい?
リク:僕なら言わないですね。
それを伝えることで、相手の結婚に自分が関わる形になってしまいますから。
ミカコ:私はもっと単純。
本当に離婚する人なら、あなたが待ってなくても離婚する。
ナナ:おお……。
ミカコ:だって、その人自身の結婚の問題でしょ?
あなたと付き合える保証がないと離婚しないなら、それって本当に「夫婦関係を終わらせたい」のか、私はちょっと疑う。
マリ:誰かに乗り換えるためではなく、自分の結婚について自分で答えを出してもらう。
その順番は大事かもしれないわね。
ケンジ:それに、外から見える夫婦関係なんて一部分だからな。
「もう終わってる」と本人が言っていても、その家庭の全部をこちらが知ることはできない。
リク:だから、相手の結婚生活の行方まで背負わなくていいんです。
好きなままでも、自分の人生は進められる
ナナ:でもこれ、実際できるかな。
好きな人がいるのに、自分の人生を進めるって。
マリ:できると思う。
というより、完全に気持ちがなくなるのを待っていたら、いつになるか分からないもの。
ナナ:確かに。
マリ:まだ好き。
会ったら嬉しい。
たまに思い出す。
それでも友達と出かけていいし、新しいことを始めてもいい。
いつか別の人を好きになったっていい。
ミカコ:「まだあの人が好きだから、新しい人を好きになっちゃいけない」とかもないしね。
ナナ:気持ちって、一人ずつきれいに退場してくれないもんね。
マリ:そうなのよ。
前の人がまだ心の隅に座ってるのに、別の人が入ってくることだってある。
ケンジ:それでいいんじゃないかな。
人生って、全部整理してから次のページに進むわけじゃないから。
ナナ:なんか最初は、「結婚してる人を好きになったら、どうやって諦める?」って話になると思ってた。
リク:少し違いましたね。
ナナ:うん。
無理やり諦めなくてもいい。
でも、関係を進めなくてもいいし、待たなくてもいい。
ミカコ:好きなまま、自分の人生に戻ればいいのよ。
ナナ:それ、ミカコが言うとすごいあっさりしてる(笑)
ミカコ:だって自分の人生でしょ。
好きな人ができたからって、主役交代しなくていいじゃない。
マリ:あ、それ好きだな。
ケンジ:いい言葉だな。
ナナ:ミカコ、たまに優しいんだよなあ。
ミカコ:たまにって何よ(笑)
ナナ:じゃあ最後、まとめようか。
結婚している人を好きになってしまって、今まさに「こんな自分はダメなのかな」って悩んでる人に向けて。
まとめ|結婚している人を好きになった自分まで嫌いにならなくていい

ナナ:じゃあ、最後にもう一回だけ確認したい。
結婚してる人を好きになっちゃった。
それだけで、自分を悪い人だと思わなくていいんだよね?
リク:僕はそう思います。
好きになる気持ちそのものまで、完全に選べるわけではありませんから。
ミカコ:好きになっただけで反省文書かなくていいのよ。
ナナ:反省文(笑)
ミカコ:「既婚者を好きになってしまいました。今後このようなことがないよう……」って。
ナナ:今後どう気をつけるのよ(笑)
マリ:そこは気をつけようがないものね。
ケンジ:ただし、何度も話したように、気持ちと行動は別だな。
好きになったことを責める必要はない。でも、好きだから何をしてもいいわけでもない。
そこは分けて考えたい。
「好きだから進む」以外の選択肢もある
ナナ:恋愛って、好きになったら普通は近づきたくなるじゃん。
だから「好きだけど進まない」って、やっぱり難しいよね。
マリ:難しいでしょうね。
でも、好きになった恋を全部叶えなきゃいけないわけでもないと思うの。
リク:気持ちを伝えない。
二人きりで会う時間を減らす。
相手の結婚生活には踏み込まない。
そういう選択も、自分でその恋と向き合った結果ですよね。
ナナ:何もしなかったんじゃなくて、「しないことを選んだ」ってことか。
ケンジ:そうだな。
それも十分、自分で出した答えだよ。
好きだった気持ちを無理に黒歴史にしなくていい
マリ:それと私は、終わらせるためにその恋を悪いものにしなくてもいいと思う。
ナナ:どういうこと?
マリ:「既婚者なんか好きになった自分は馬鹿だった」とか、「あんな人のどこがよかったんだろう」とか。
そうやって嫌いにならないと前に進めないわけじゃないでしょう?
ミカコ:好きだった理由まで否定する必要はないわね。
マリ:うん。
優しくしてもらって嬉しかった。
話している時間が楽しかった。
その人のこういうところが好きだった。
それはそれで、自分の中に残しておけばいいと思う。
ナナ:なんか……そっちの方がちゃんと終われそう。
リク:嫌いになることだけが、離れる方法ではないですからね。
好きなままでも、あなたの人生は続いていく
ケンジ:結局、一番避けたいのは、その人の状況が変わるまで自分の人生まで止めることだと思う。
ナナ:さっきの「待つ」話だね。
ケンジ:うん。
相手が離婚するかどうか。
いつ状況が変わるのか。
それは自分では決められない。
でも、自分が明日どう過ごすかは決められるから。
ミカコ:好きな人ができたからって、主役交代しなくていいのよ。
ナナ:それ今日二回目だけど、やっぱりいいね。
ミカコ:気に入ったなら使って(笑)
リク:相手を好きな気持ちが残っていても、自分の人生を進めることはできます。
友達と過ごしたり、仕事を頑張ったり、新しい場所へ行ったり。
その中で、いつか別の誰かを好きになることもあるかもしれません。
ナナ:そのときにまだ、ちょっとあの人のこと好きでも?
マリ:いいんじゃない?
心って、そんなに几帳面じゃないもの。
ナナ:……そっか。
マリ:好きだったままで、先に進んだっていいのよ。
気持ちって、全部きれいに片づいてから次へ行くものでもないから。
ナナ:うん。
今日の話、最初は「既婚者を好きになったら諦めましょう」で終わるのかなって思ってたけど。
全然違ったね。
リク:「諦める」というより、自分がどうするかを選ぶ話だった気がします。
ケンジ:好きになったことは変えられなくても、これからは選べるからな。
ミカコ:好きなのは好き。それでいい。
でも、自分の人生までその人の空席待ちにしなくていい。
ナナ:空席待ちかあ。
……うん。待たなくていいね。
マリ:好きだったことを大切にしながら、ちゃんと自分の方を向いて歩けばいいのよ。
ナナ:よし。
じゃあ今日は、それを答えにしよう。
結婚している人を好きになった自分を嫌いにならなくていい。
でも、その恋のために自分の人生まで置いていかない。
好きな気持ちを抱えたままでも、ちゃんと先には進めるから。





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