「あのとき、ちゃんと怒ればよかった」
嫌なことを言われたのに笑って流してしまったり、理不尽なことをされても「まあいいか」で終わらせてしまったり。
そして家に帰ってから、じわじわ腹が立ってくる。
そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。
ある日の「こいこと。」編集部でも、ミユがそんな話をしていました。
ミユ:昨日さ、ちょっと失礼なこと言われたんだけど、その場では「えー、ひどーい(笑)」って返しちゃったんだよね。
ミカコ:ああ、ミユやりそう。
ミユ:でしょ? でも家帰ってシャワー浴びてたら急に、「いや待って。あれ普通に失礼じゃない?」って。
リク:時間差で来たんですね。
ミユ:来た。しかもそのあと、「なんで私、笑ってんの!」って自分にも腹立ってきて。
マリ:その場では怒れなかったのね。
ミユ:うん。私、怒るの苦手なんだと思う。怒らなきゃいけない場面でも、なんか笑っちゃう。
少し離れたところで話を聞いていたワニオが、顔を上げた。
ワニオ:それは相手に誤ったデータが送信されています。
ミユ:データ?
ワニオ:ミユさんの内部では「不快です」なのに、外部出力が「えー、ひどーい(笑)」です。
リク:確かに、相手からすると怒ってるって分からないかもしれませんね。
ミユ:でもさあ! とっさに「それ嫌なんだけど」って言えなくない?
ミカコ:言える人もいるけど、言えない人もいるわよ。私も相手とか状況によるかな。
マリ:それに、怒れなかったからといって、嫌じゃなかったことにはならないでしょう?
ミユ:……あ、それ。
マリ:帰ってから腹が立ったなら、ちゃんと嫌だったのよ。その場ですぐ言葉にできなかっただけ。
ワニオ:そして現在、失礼なことを言った人に怒り、自分にも怒っています。
ミユ:そうなの。
ワニオ:怒りの再配達ですね。
ミカコ:自分のところに届け直さなくていいのよ(笑)。
怒るのが苦手だからといって、無理に「怒れる人」になる必要はありません。
大きな声を出したり、相手を言い負かしたりできなくてもいい。
でも、自分が嫌だったことまで、自分で無かったことにしなくていい。
今回は「怒るのが苦手」という人と一緒に、なぜその場で怒れないのか、そして怒鳴らなくても自分を守るにはどうすればいいのかを、5人で考えてみます。
怒るのが苦手な人は、なぜ嫌なことをされても怒れない?

リク:怒るのが苦手って、性格なんでしょうか。穏やかな人とか、優しい人とか。
ミカコ:それだけじゃないと思う。怒って関係が悪くなるのが嫌な人もいるだろうし、「こんなことで怒るのは大人げないかな」って考える人もいるんじゃない?
ミユ:私、それある。「これ怒っていいやつ? 私が気にしすぎ?」って考えてるうちに終わっちゃう。
ワニオ:怒る前に審査が入るのですね。
ミユ:審査?
ワニオ:「怒るほどの案件でしょうか」「相手に悪意はありましたか」「場の空気への影響は」。審議している間に相手は帰宅します。
ミカコ:怒りの承認が遅いのね(笑)。
リク:でも、ちょっと分かります。僕も何か言われた瞬間に、「相手はそんなつもりじゃなかったかもしれない」って考えますから。
マリ:相手の事情を考えられるのは悪いことじゃないわよ。ただ、それと自分が傷ついたことは別なのよね。
リク:別?
マリ:悪気がなかったとしても、嫌だったものは嫌だったでしょう?
リク:ああ……そうですね。
怒るのが苦手な人の中には、怒りを感じていないのではなく、怒っていいのかを考えすぎてしまう人もいます。
嫌われたくない。空気を悪くしたくない。相手にも事情があるかもしれない。自分の受け取り方が悪いのかもしれない。
そんなことを考えているうちに、その場では何も言えなくなってしまいます。
ミユ:あとさ、本当にびっくりしたときって怒るどころじゃなくない?
ミカコ:あるね。「え? 今なんて言った?」ってなってる間に会話が進んじゃう。
リク:あとから意味が分かって腹が立つこともあります。
マリ:だったら、すぐ怒れなかったのは仕方ないわよ。人って、いつでもその場で自分の気持ちを整理できるわけじゃないもの。
ワニオ:人間にはタイムラグがあります。
ミユ:なんか機械みたいに言うね。
ワニオ:ミユさんの場合、昨日の怒りがシャワー中に受信されています。
ミユ:電波悪かったのかな、私。
ミカコ:お風呂場で急にアンテナ立ったのね(笑)。
その場で言い返せなかった。
笑ってごまかしてしまった。
何も言わずに帰ってきてしまった。
それだけで、「自分は弱い」「また我慢してしまった」と決めつける必要はありません。
マリ:むしろ大事なのは、あとからでも「あれ、私は嫌だったんだな」って気づいてあげることじゃないかしら。
リク:怒れたかどうかより、自分の気持ちをちゃんと拾う。
マリ:そう。まずはそれで十分よ。
ミユ:でも私、そのあとがダメなんだよね。「なんで言い返さなかったんだ!」って脳内反省会が始まるから。
ワニオ:そして失礼な発言をした本人は、その反省会に出席していません。
ミユ:そう! 私だけ深夜まで参加してる!
ミカコ:それ、そろそろ閉会したほうがよさそうね(笑)。
怒れなかったことよりも、そのあと何時間も自分を責め続けるほうがつらいこともあります。
次は、その「怒れなかった自分への怒り」について考えてみましょう。
「怒れなかった自分」にまで怒らなくていい

ミユ:脳内反省会って、だいたい私が勝つんだよ。
リク:何に勝つんですか?
ミユ:言い返すシミュレーション。「あのときこう言えばよかった!」って、あとからならめちゃくちゃ言葉出てくるの。
ミカコ:分かる(笑)。本番は何も言えなかったのに、帰宅後は名言が次々出てくるのよね。
ミユ:そう! お風呂では完全勝利してる。
ワニオ:対戦相手不在ですが。
ミユ:それ言わないで。
マリ:でも、そうやって考えているうちに「どうして私は何も言えなかったんだろう」って、自分を責め始めちゃうのよね。
ミユ:うん。「またヘラヘラしちゃった」「私って弱いな」って。
リク:僕も、怒るよりそっちのほうがありそうです。相手に腹が立つというより、自分の対応をずっと後悔するというか。
ワニオ:嫌なことを言われて一回ダメージを受け、その後、自分で追加攻撃をしています。
ミカコ:自分でコンボをつなげなくていいのよ(笑)。
ワニオ:しかも二発目以降のほうが長いです。
ミユ:それは本当にそうなんだよなあ……。
「あのとき言い返せばよかった」
「どうして笑ってしまったんだろう」
「もっと強い人なら、ちゃんと怒れたはず」
怒るのが苦手な人ほど、怒れなかった自分を責めてしまうことがあります。
でも、その場で怒れなかったことと、弱いことは同じではありません。
マリ:突然嫌なことを言われたら、固まる人もいるでしょう。笑ってその場をやり過ごす人もいる。まずそこを「失敗」にしなくてもいいんじゃないかしら。
リク:笑ったからって、本当に面白かったわけじゃないですもんね。
ミカコ:そうね。困ったときに笑っちゃう人だっているし。
ミユ:じゃあ私の「えー、ひどーい(笑)」も、別に納得したわけじゃない?
マリ:もちろん。あとから「嫌だった」って気づいたなら、その気持ちを大事にすればいいのよ。
ワニオ:昨日のミユさんに、今日のミユさんの回答速度を要求するのは難しいです。
ミユ:どういうこと?
ワニオ:今日なら正解が分かる。でも昨日は突然出題された。
リク:抜き打ちテストだったんですね。
ワニオ:はい。そして現在、答え合わせをしながら受験者を叱っています。
ミカコ:それはちょっとかわいそうね(笑)。
ミユ:昨日の私、ごめん。
マリ:それくらいでいいのよ。
その場で怒れなかったなら、あとから気づけばいい。
「私はあの言い方が嫌だった」
「本当は傷ついていた」
まずは自分の中で認めるだけでも、十分な一歩です。
怒れなかった自分まで、怒りの相手にしなくていい。
リク:でも、自分の中で分かるだけだと、相手には伝わらないですよね。
ミカコ:そこはまた別の話ね。嫌なことを繰り返されたくないなら、伝えたほうがいい場面もある。
ミユ:そこなんだよ。「怒る」ってなると急に難易度上がるの。
マリ:じゃあ、怒ろうとしなくてもいいんじゃない?
ミユ:え?
マリ:「それは嫌です」って伝えるだけでもいいでしょう?
怒るというと、大きな声を出したり、強く言い返したりする姿を想像しがちです。
でも、自分を守るために必要なのは、必ずしもそんな怒り方ではありません。
次は、怒鳴らなくてもできる「怒りの伝え方」を考えてみましょう。
怒る=怒鳴るじゃない。「それ嫌です」も立派な怒り方

ミユ:でも「怒る」って言われるとさ、やっぱり強く言わなきゃいけない感じするんだよね。
リク:分かります。「それ失礼ですよ」とビシッと言って、相手を黙らせるみたいな。
ミユ:そうそう。私、そういうの無理。
ミカコ:別に黙らせなくていいんじゃない?
ミユ:え?
ミカコ:目的は相手に勝つことじゃなくて、「私はそれを嫌だと思ってる」って伝えることでしょ。
マリ:怒ることと、相手を攻撃することは同じじゃないものね。
怒るのが苦手な人ほど、「怒るなら強く言わなくちゃ」「相手が反省するくらい言わなくちゃ」と考えてしまうことがあります。
でも、自分を守るためなら、もっと小さな言葉でも十分です。
「それ、あまり言われたくないです」
「今の言い方はちょっと嫌でした」
「それはやめてほしい」
「私はそういう扱いをされたくないです」
声を荒らげなくてもいいし、怖い顔をしなくてもいい。
ミユ:「それ嫌なんだけど」だけでもいいの?
ミカコ:いいでしょ。それで十分伝わるじゃない。
リク:それなら、怒るより少しできそうな気がします。
マリ:「怒らなくちゃ」じゃなくて、「自分が嫌だったことを相手に知らせよう」くらいに考えてもいいのかもね。
ワニオ:境界線を表示するのですね。
ミユ:境界線?
ワニオ:ここまでは大丈夫。ここから先は嫌です。
ミカコ:そうね。怒りって、そういう役割もあると思う。
ワニオ:柵です。
ミユ:急に牧場になった。
ワニオ:柵がないと、いろいろ入ってきます。
リク:いろいろって何ですか(笑)。
ワニオ:失礼な発言、無理なお願い、雑な扱いなどです。
ミユ:思ったよりちゃんとしたものが入ってきた。
マリ:でも分かりやすいわね。相手を追い払うためじゃなくて、「ここから先には入ってこないでね」と知らせるための柵。
ミカコ:怒るのが苦手な人は、柵を立てるだけでもいいのかもしれないね。
もちろん、一度「嫌です」と言っただけで、必ず相手が理解してくれるとは限りません。
リク:「冗談じゃん」「そんなことで怒るなよ」って返されたら、また言えなくなりそうです。
ミユ:あー、それ嫌だ。
ミカコ:でも、相手が納得するかどうかと、自分が嫌だったかどうかは別よ。
マリ:そうね。「そんなつもりじゃなかった」と言われても、「でも私は嫌だった」は残るもの。
ワニオ:柵を立てたところ、「私は柵だと思いません」と言われても、柵は撤去しなくていいです。
ミユ:まだ牧場だった(笑)。
リク:でも、それ大事かもしれませんね。相手に「怒っていい」と認めてもらわなくてもいい。
マリ:うん。自分が嫌だったことを伝えるのに、相手の許可はいらないわ。
怒るのが苦手なら、無理に迫力を出す必要はありません。
言い返して勝つ必要も、相手を反省させるところまで背負う必要もありません。
「私は嫌だった」「次からはやめてほしい」と伝える。
それだけでも、自分を守るための立派な意思表示です。
ミユ:でもさ。それをその場で言えなかったら?
リク:僕もそっちが気になります。あとになってから言うと、「今さら?」って思われそうで。
マリ:今さらでも、いいんじゃない?
ミユ:あとから怒ってもいいの?
マリ:もちろん。
その場で言葉が出てこない人には、「あとから伝える」という方法もあります。
その場で怒れなかったら、あとから伝えてもいい

リク:あとから言ってもいいっていうのは、ちょっと安心します。でも僕、やっぱり「蒸し返してるみたいだな」って思っちゃいますね。
ミユ:分かる。「さっきのことなんだけど」って言い出すの、地味に勇気いる。
マリ:でも、それは蒸し返しているんじゃなくて、そのとき言えなかったことを今伝えているだけでしょう?
リク:……そう考えると、だいぶ違いますね。
ミカコ:その場ですぐ言える人ばかりじゃないもの。あとになって「あれ嫌だったな」って気づくことだって普通にあるし。
ミユ:私はシャワー中に受信するからね。
ワニオ:ミユさんは即時通信に対応していません。
ミユ:対応してるよ! 怒りだけちょっと遅いの!
ワニオ:では遅延です。
ミカコ:障害情報みたいにしないの(笑)。
その場で怒れなかったときは、少し時間を置いてから伝えてもかまいません。
たとえば職場なら、落ち着いたタイミングで「さっきの言い方、実は少し嫌でした」と伝える。
友人や恋人なら、「さっきは笑ってたけど、本当はちょっと傷ついてた」と話してもいいでしょう。
リク:直接だとうまく言えない場合は、LINEとかでもいいんですかね。
ミカコ:関係性や内容にもよるけど、私はありだと思う。文章のほうが落ち着いて伝えられる人もいるでしょうし。
マリ:大事なのは、「その場で言えなかったから、もう我慢するしかない」と思わないことね。
ミユ:でも、あとからだと怒りが育ってる場合もあるよ。
リク:ありますね。最初は「ちょっと嫌だった」くらいなのに、考えているうちにどんどん腹が立ってくる。
ワニオ:熟成されています。
ミカコ:おいしくならないから(笑)。
ワニオ:半年熟成すると、過去の類似案件も混ざります。
ミユ:あー!「そういえば去年も!」ってやつ。
リク:そこから過去の記録が一気に出てくるんですよね。
ワニオ:請求書がまとめて届きます。
ミカコ:それは相手もびっくりするわね。
あとから伝えていいとはいっても、ずっと我慢して限界になってから、過去の不満を全部まとめてぶつける必要はありません。
気持ちが整理できたら、できるだけその出来事に近いうちに、何が嫌だったのかを伝えるほうが話はシンプルになります。
マリ:怒りを大きくしてから渡さなくてもいいのよね。
ミユ:小さいうちに渡す?
マリ:そう。「さっきのあれ、ちょっと嫌だったよ」くらいで。
リク:それなら喧嘩にする必要もないですね。
ミカコ:うん。怒るって、毎回大事件にしなくてもいいと思う。
ワニオ:怒りの小口配送です。
ミユ:また配送に戻った(笑)。
ワニオ:溜めると大型貨物になります。
リク:それは早めに送ったほうがよさそうですね。
その場ですぐ怒れる人になる必要はありません。
一度持ち帰って、「私は何が嫌だったんだろう」と考える時間が必要な人もいます。
そして気持ちが分かったら、あとから伝えればいい。
怒るのが苦手なら、自分に合った速度で意思表示をすればいいのです。
ミユ:なんか今日話してたら、「怒れる人にならなきゃ」って思わなくてもいい気がしてきた。
マリ:ならなくていいんじゃない?
ミユ:いいの?
マリ:ミユはミユのままで、「嫌なものは嫌」って少しずつ言えるようになれば、それで十分だと思うわ。
怒るのが苦手な性格そのものを、直さなければならない欠点にしなくてもいい。
最後は、怒るのが苦手なままでも自分を守るためにできることを考えてみましょう。
怒るのが苦手なままでも、自分を守れるようにはなれる

ミユ:最初は「ちゃんと怒れるようになる方法」の話になると思ってた。
リク:僕もです。嫌なことを言われたら、その場ですぐ言い返せるようになりましょう、みたいな。
ミカコ:でも、それができないから悩んでるんだものね。
マリ:それに、怒るのが苦手なこと自体は、そんなに悪いことかしら。
ミユ:悪くない?
マリ:相手を傷つけたくないとか、場の空気を考えるとか、一度落ち着いてから考えたいとか。そういうところまで全部なくす必要はないでしょう?
リク:確かに。「すぐ怒れる人になる」がゴールじゃないんですね。
ミカコ:うん。ただ、怒れないせいで自分ばかり我慢するようになったら、そこは少し変えてもいいと思う。
怒るのが苦手なら、その性格を無理に直す必要はありません。
大きな声を出せなくてもいい。
その場ですぐ言い返せなくてもいい。
相手を言い負かせなくてもいい。
その代わり、自分が嫌だったことまで無かったことにしない。
それだけは大切にしてみてください。
ミユ:じゃあ、「嫌だったけど言えなかった」で終わっても、とりあえず自分では認める。
マリ:そうね。言えそうならあとから伝えてもいいし。
リク:それでも何度も同じことをされるなら?
ミカコ:距離を取るのもありでしょ。
ミユ:怒って戦わなくても?
ミカコ:戦わなくていいよ(笑)。
マリ:自分を守る方法って、怒ることだけじゃないもの。
リク:ああ、そうか。伝えてもやめてくれない人なら、離れることもできる。
ワニオ:柵を立てても侵入してくる場合は、土地を離れる方法があります。
ミユ:まだ牧場の話続いてたの?
ワニオ:継続案件です。
ミカコ:でもまあ、言ってることは分かる(笑)。
「嫌だ」と伝える。
あとから伝える。
同じことを繰り返されるなら、少し距離を置く。
場合によっては、その人との関係そのものを見直す。
どれも、自分を守るための方法です。
怒れる人にならなくても、自分を守れる人にはなれます。
リク:そう考えると、ちょっと気が楽になりますね。
ミユ:うん。「次は絶対その場で言い返す!」って決意すると、できなかったときまた自分に腹立ちそうだし。
ワニオ:怒れなかったので、自分に怒る。
ミユ:最初の話に戻った。
ワニオ:怒れなかった自分を怒るのをやめれば、少なくとも怒る相手が一人減ります。
ミユ:……今日ちょっといいこと言うじゃん。
ワニオ:一人削減です。
ミカコ:急に事務的(笑)。
マリ:でも、本当にそうね。
マリ:そのとき言えなかった自分も、「びっくりしたんだな」「怖かったんだな」「どう言えばいいか分からなかったんだな」って、そのくらいで許してあげていいと思うわ。
リク:次に同じことがあったら、少しだけ伝えてみる。それくらいでいい。
ミユ:じゃあ私も次から、「えー、ひどーい(笑)」のあとに一個だけ足してみようかな。
ミカコ:なんて?
ミユ:「……でも、それ普通に嫌だよ」って。
マリ:いいんじゃない?
ワニオ:外部出力が改善されました。
ミユ:だから私を機械みたいに言うな(笑)。
怒るのが苦手でも大丈夫です。
すぐに怒れない自分を、弱い人だと決めなくてもいい。
昨日は笑って流してしまったとしても、今日になって「本当は嫌だった」と気づけたなら、その気持ちを置き去りにしないでください。
次は一言だけ伝えてみる。
その場で無理なら、あとから伝える。
それも難しい相手なら、少し離れてみる。
怒り方は一つではありません。
あなたに合ったやり方で、自分の「嫌だ」を大切にできれば、それで十分なのだと思います。



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