仕事の取引先の人に、告白された。
恋愛感情はない。
だから断りたい。
そこまでは、自分の中ではっきりしている。
問題は、そのあとだ。
来週も打ち合わせがある。
メールもする。電話もする。場合によっては二人で話す機会だってある。
普通の告白なら「ごめんなさい」で終わることもあるけれど、取引先の人となると少し事情が違う。
断ったら気まずくならない?
仕事に影響しない?
相手を怒らせたらどうしよう。
かといって、曖昧な返事をして期待を持たせるのも違う。
今回は「取引先の人に告白された時の断り方」について、こいこと。編集部で話してみた。
ユキノ:今回のテーマは、取引先の人から告白された時の断り方です。断りたい。でも仕事の関係は続く。なかなか難しいですよね。
イツキ:これ、告白された瞬間より翌週の打ち合わせの方が怖くないですか?
ナナ:分かる。会議室入った瞬間に「あ、先日はどうも……」ってなるやつ。
リク:その挨拶はちょっと変ですね。
イツキ:じゃあ何て言えばいいんですか?「先日は告白ありがとうございました」とか。
ミカコ:仕事しろ。
イツキ:はい。
ユキノ:ふふ。でも実際、断った後にどう接すればいいのか悩む人は多いと思います。
ナナ:しかも取引先でしょ。嫌われたくない、仕事に響かせたくない、でも付き合いたくない。欲張りセットだね。
リク:ただ、その三つを全部守ろうとして、断り方が曖昧になるのは少し危険だと思います。
ミカコ:「今は仕事が忙しくて」とかね。
イツキ:……それ、仕事が落ち着いたら可能性あるってことですか?
ナナ:ほら。もう一人釣れた。
イツキ:え、違うんですか?
ミカコ:今日イツキ呼んだ人、正解。
ユキノ:では今回は、取引先の人から告白された時に、仕事への影響をできるだけ抑えながら気持ちを伝える方法を考えていきましょう。具体的な断り方や例文、断った後の接し方についても話していきます。

取引先の人に告白されたら、まず何を考える?

ユキノ:では最初に。取引先の人から告白されて、断りたいと思った時。まず何を考えればいいでしょう?
ミカコ:自分がその人と付き合いたいかどうか。
イツキ:早い。
ミカコ:他に何があるの。
イツキ:いや、取引先だから仕事への影響とか、相手の会社との関係とか……。
ナナ:それ考え始めるから面倒になるんだよ。まず自分の気持ちでしょ。
リク:僕もそう思います。仕事への影響を考える必要はあります。ただ、それは「どう断るか」の話です。付き合うかどうかまで仕事の都合で決める必要はないですよね。
ユキノ:まずは、恋愛として相手をどう思っているのかを確認する。
リク:はい。「好きなのか」「付き合う可能性があるのか」「恋愛対象ではないのか」。ここが曖昧なままだと、伝え方も曖昧になります。
ナナ:取引額で恋愛感情は変わらないからね。
イツキ:大型契約だったら、ちょっと考えません?
ミカコ:変えるな。
イツキ:例えばですよ。
ナナ:いくらから揺れるの?
イツキ:金額の話じゃないです。
ミカコ:自分で大型契約って言ったけど。
ユキノ:ふふ。とはいえ、仕事の関係があるからこそ「本当は断りたいけれど、はっきり言っていいのかな」と迷う人はいると思います。
ナナ:いるだろうね。相手がいい人なら余計にね。「断って担当者同士が気まずくなったらどうしよう」とか。
リク:でも、仕事への影響が心配だから付き合う、という選択をする必要はありません。恋愛関係になる意思がないなら、そこは分けて考えた方がいいです。
相手との仕事上の立場や力関係も確認する
ユキノ:ただし、相手の立場については確認しておいた方がよさそうですね。
ミカコ:普通の担当者同士なのか。相手が役職者なのか。発注や契約を決められる人なのか。全然違う。
イツキ:相手が自社にとってかなり重要な取引先だったら、断るの怖いですね。
ナナ:「断ったら契約切られるかも」って思ってる状態なら、もう普通の恋愛相談じゃないよ。
リク:そうですね。相手が仕事上の立場を利用して交際を迫っている場合や、断ることで不利益を受ける不安がある場合は、一人で対応しない方がいいと思います。
ユキノ:上司や社内の相談窓口など、信頼できる人に共有しておく。
ミカコ:「告白されたくらいで会社に相談するのは大げさかな」と思うかもしれないけど、問題は告白されたことじゃない。
イツキ:断った後に仕事へ影響しそうかどうか、ですか?
ミカコ:そう。
ナナ:普通に告白されて、普通に断って、相手も普通に引いた。それなら二人の話。でも「断ったら仕事どうなるか分かるよね」みたいな空気があるなら話が違う。
リク:仕事上の力関係によって自由に断れないと感じるなら、恋愛だけの問題として抱え込まないことが大切です。
ユキノ:まず自分の気持ちを確認する。そして、相手との仕事上の立場も冷静に見る。この二つから始めたいですね。
ナナ:で、「付き合う気はない」と決まってるなら。
ミカコ:変に期待を残さない。
イツキ:……さっきの「今は仕事が忙しくて」はダメですか?
ナナ:まだ可能性感じてるじゃん。
イツキ:だって「今は」ですよ?
ミカコ:次、この人を教材にしよう。
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取引先からの告白を断る時は「曖昧にしすぎない」

ユキノ:では、イツキさんを教材にして考えてみましょう。
イツキ:正式に教材になった。
ナナ:いいから告白して。
イツキ:僕がですか?
ミカコ:早く。
イツキ:圧がすごいな。えー……ユキノさん。前から好きでした。よかったら付き合ってください。
ユキノ:ごめんなさい。今は仕事が忙しくて、恋愛のことはあまり考えられないんです。
イツキ:分かりました。
ナナ:はい。イツキ、今どう思った?
イツキ:仕事が落ち着いたら、もう一回いけるかなって。
ミカコ:教材として優秀。
イツキ:褒められてないですよね?
リク:でも、すごく分かりやすい例だと思います。「今は仕事が忙しい」と言われると、断られた理由が自分ではなく仕事にあるように聞こえるんですよね。
ユキノ:仕事が落ち着けば状況が変わるかもしれない、と。
イツキ:そうです。半年後くらいに。
ナナ:半年待つ気だよ、この男。
イツキ:いや、例ですよ。
ミカコ:さっきから全部「例」で逃げるね。
「今は恋愛を考えていない」は期待を残すことがある
リク:取引先の人から告白されると、できるだけ角を立てずに断りたくなると思います。
ナナ:そりゃそうだよ。来週も顔合わせるなら、「あなたとは絶対付き合いません!」なんて言いにくい。
ユキノ:そこで「今は恋愛を考えていなくて」「仕事が忙しくて」という言葉を選んでしまう。
ミカコ:でも、付き合う気がないなら理由がズレてる。
イツキ:ズレてる?
ミカコ:仕事が暇でも付き合わないんでしょ。
イツキ:ああ。
ミカコ:なら仕事を理由にする必要ない。
リク:もちろん、本当に今は誰とも恋愛する気がなくて、将来的なことは自分でも分からない場合もあります。その場合は正直に伝えていいと思います。
ユキノ:ただ、相手との交際を考えていないことがはっきりしているなら。
リク:はい。「今は」「忙しいから」と時間や状況だけを理由にすると、相手に期待を残す可能性があります。
ナナ:優しく断ったつもりが、相手の中で勝手に「次回予告」が始まるんだよ。
イツキ:仕事が落ち着いたユキノさんに再アタック。
ミカコ:始まってる。
ユキノ:困りましたね。
イツキ:僕が悪いみたいになってません?
ナナ:今日はそういう役。
断るなら「交際する気持ちはない」と伝える
ユキノ:では、どのように伝えればいいでしょう?
リク:僕なら、相手が気持ちを伝えてくれたことは受け止めつつ、交際する意思がないことを伝えます。
ナナ:例えば?
リク:「お気持ちを伝えてくださってありがとうございます。ただ、申し訳ありませんが、恋愛関係になることは考えていません」ですね。
イツキ:あ。
ミカコ:何。
イツキ:これは待たないです。
ナナ:教材から合格出ました。
リク:相手の人格を否定する必要はありません。「あなたのこういうところが嫌だから」と理由を並べる必要もないです。
ユキノ:でも、結論は伝える。
リク:そうですね。優しい言葉と、曖昧な言葉は違います。
ミカコ:むしろ断るつもりなら、曖昧に引っ張る方が優しくない。
ナナ:取引先だからこそね。毎週会う相手に三か月も「俺、まだ可能性ある?」って思わせる方が地獄でしょ。
イツキ:打ち合わせのたびに髪型とか気にしちゃいますね。
ミカコ:資料を気にして。
イツキ:はい。
ユキノ:では次は、実際に取引先の人へどう伝えるのか。状況別に使いやすい断り方を考えてみましょう。
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取引先の人への告白の断り方【そのまま使える例文】

ユキノ:ここからは、取引先の人から告白された時に使いやすい断り方を、具体的に考えていきましょう。
イツキ:例文欲しいですね。いざ告白されたら頭真っ白になりそうです。
ナナ:お前は告白する側の心配しなよ。
イツキ:告白される可能性もゼロではないですよ。
ミカコ:ゼロとは言わない。今日は時間がないから。
イツキ:その言い方、一番傷つく。
リク:取引先への断り方は、普段どのくらい親しく話しているかでも少し変わると思います。ただ、基本は同じですね。
ユキノ:感謝を伝える。そして、交際する気持ちはないと伝える。
リク:はい。必要なら最後に、仕事上の関係について一言添える。この順番が分かりやすいと思います。
基本的な断り方
リク:例えば、こういう伝え方です。
「お気持ちを伝えてくださってありがとうございます。ただ、申し訳ありませんが、恋愛関係になることは考えていません。今後も仕事ではこれまで通りよろしくお願いします」
イツキ:丁寧ですね。
ミカコ:ちょっと固い。
リク:取引先なので、このくらいでもいいと思いますよ。
ナナ:まあ恋文を返してるわけじゃないからね。仕事の関係を続けたいなら、変に感情的になるより分かりやすい。
ユキノ:「お気持ちは嬉しいです」と伝える方法もありますね。
リク:そうですね。ただ、本当は嬉しくないのに無理に言う必要はないと思います。「伝えてくださってありがとうございます」だけでも十分です。
ミカコ:そこ大事。告白されたら喜ばなきゃいけないわけじゃない。
ナナ:突然だったら困ることもあるしね。
普段から親しく話す取引先の場合
ユキノ:では、普段から雑談をしたり、比較的親しく話している相手ならどうでしょう?
ナナ:さっきの文章だと急に契約書みたいになるね。
イツキ:昨日まで「最近暑いですね」とか話してた人から、突然「恋愛関係になることは考えていません」って。
ミカコ:温度差で風邪ひく。
リク:その場合は、もう少し普段の話し方に近づけてもいいですね。
「言ってくれてありがとうございます。でも、ごめんなさい。私は恋愛としては考えていません。仕事ではこれまで通りお話しできたらと思っています」
イツキ:これは分かりやすい。
ナナ:イツキ判定は?
イツキ:待ちません。
ミカコ:便利だね、この判定機。
イツキ:僕の役割それで固定しないでください。
リク:大切なのは、普段の関係が親しいからといって、笑ってごまかさないことですね。
ユキノ:親しい相手ほど、冗談のような空気にしてしまうこともありそうです。
ナナ:「えー、無理無理(笑)」とかね。
ミカコ:相手が本気なら笑えない。
リク:はい。言葉は柔らかくても、答えはきちんと伝えた方がいいと思います。
相手が役職者など仕事上の立場が上の場合
ユキノ:難しいのは、相手が取引先の役職者など、仕事上の立場が上の場合ですね。
イツキ:怖いですね。部長とか役員から告白されたら。
ナナ:肩書きと付き合うわけじゃないんだから。
イツキ:それは分かってますけど、断る時は緊張しますよ。
ミカコ:だから敬意は保つ。でも答えは変えない。
リク:例えば、「せっかくお気持ちを伝えていただいたのですが、申し訳ありません。個人的なお付き合いは考えておりません」という伝え方があります。
ユキノ:仕事上の立場が上だからといって、交際を受け入れる必要はありません。
ナナ:当たり前なんだけどね。でも当事者になると「今後の仕事、大丈夫かな」って考えちゃうんだよ。
リク:もし断ることで契約や発注に影響が出るとほのめかされたり、何度断っても交際を求められたりする場合は、先ほど話したように一人で対応しない方がいいですね。
ミカコ:その段階では「もっと上手な断り方ないかな」と悩む話じゃない。
ユキノ:上司や会社へ相談することを考えましょう。
イツキ:なるほど。相手によって言葉の柔らかさは変えても。
リク:「交際する気持ちはない」という結論まで変える必要はありません。
ナナ:よし。じゃあ次は逆に、やっちゃいけない断り方いこうか。
イツキ:僕、また教材ですか?
ミカコ:適性がある。
取引先からの告白でやってはいけない断り方
ユキノ:では、取引先の人から告白された時に避けたい断り方についても考えてみましょう。
イツキ:お願いします。僕が全部引っかかる気がしてきました。
ナナ:自覚出てきたじゃん。
ミカコ:成長。
イツキ:今日の座談会、僕の成長物語なんですか?
リク:断る側は「できるだけ相手を傷つけたくない」と考えると思います。でも、その優しさがかえって相手を迷わせることもありますね。
「考えておきます」と保留する
ユキノ:まずは、答えを保留するケースです。
イツキ:突然告白されたら、「少し考えさせてください」って言いそうですけど。
リク:本当に迷っているなら、それでいいと思います。ただ、すでに断ると決めている場合は別ですね。
ナナ:断るのが気まずいから「考えとく」はダメ。
ミカコ:仕事の見積もりじゃないんだから。
イツキ:検討の上、後日回答します。
ミカコ:恋愛稟議。
ナナ:否決なのに審議中の札出すな。
リク:断る意思が決まっているのに保留すると、相手は返事を待ち続けることになります。仕事で顔を合わせるなら、なおさらお互いに落ち着かないですよね。
笑ってごまかす
ユキノ:次は、告白を冗談のように受け流すケースです。
ナナ:「またまたー。冗談でしょ?」みたいな。
イツキ:相手も「あ、はい。冗談です」って逃げられるから、優しくないですか?
ミカコ:告白した側が自分で逃げるのと、断る側が答えを言わないのは別。
リク:相手が本気だった場合、「結局どういう意味だったんだろう」と悩ませる可能性があります。
ナナ:あと本当に冗談ってことにされて、また告白されるかもしれないよ。
イツキ:第二戦。
ミカコ:開催しなくていい。
ユキノ:気まずさから笑ってしまうことはあると思います。でも、落ち着いたら改めて返事を伝えた方がよさそうですね。
嘘の恋人を作って断る
イツキ:「彼氏がいるので」はどうですか?
ナナ:本当にいるならいいでしょ。
イツキ:いないけど、断るために。
ミカコ:なんでわざわざ嘘つくの。
イツキ:相手が傷つかないかなって。
リク:気持ちは分かります。ただ、取引先だと後から恋人がいないことを知られる可能性もありますよね。
ユキノ:仕事上の雑談などで、思わぬところから分かることもありそうです。
ナナ:そしたら今度は「俺に嘘ついた?」って話になる。面倒が一個増えるだけ。
リク:それに「恋人がいるから付き合えない」という断り方だと、相手によっては「別れたら可能性がある」と考えるかもしれません。
イツキ:……ありますね。
ナナ:判定機が反応した。
ミカコ:精度高い。
「取引先だから」と仕事だけを理由にする
ユキノ:では、「取引先の方とは付き合えません」という断り方はどうでしょう?
イツキ:これは完璧じゃないですか?
ミカコ:担当変わったら?
イツキ:あ。
ナナ:退職したら?
イツキ:ああ。
リク:もちろん、本当に「仕事関係の人とは恋愛しない」という考えなら、それを伝えてもいいと思います。
ユキノ:でも、相手自身との交際を考えていない場合は。
リク:仕事だけを理由にすると、仕事上の関係がなくなれば可能性があるように聞こえることがあります。
ナナ:相手は転職活動始めるかもしれないよ。
イツキ:そこまでします?
ミカコ:今日のあんた見てると否定できない。
イツキ:僕、そんなにですか?
断った直後から必要以上に相手を避ける
ユキノ:断り方とは少し違いますが、告白された後に相手を避けてしまうケースもありますね。
ナナ:気まずいからメールを全部別の人に任せるとか。
ミカコ:打ち合わせで目を合わせない。必要な連絡まで遅くなる。
イツキ:でも普通に接するのも難しくないですか?
リク:難しいと思います。ただ、告白を断ったことと、仕事上の対応まで変えることは分けて考えた方がいいですね。
ユキノ:もちろん、相手に怖さを感じる場合や、何度もアプローチされている場合は無理に二人で接する必要はありません。
ナナ:そこは「普通にしなきゃ」って頑張らなくていい。安全優先。
ミカコ:でも相手がきちんと引いてるなら、必要な仕事はする。
イツキ:じゃあ、断った翌週の打ち合わせはどうすればいいんですか?
ナナ:来たね。最初からずっと気にしてたやつ。
イツキ:そこが一番知りたいです。
ユキノ:では次は、告白を断った後、取引先の人とどう接すればいいのかを考えてみましょう。
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告白を断ったあと、取引先とはどう接する?

ユキノ:イツキが最初から気にしていた、告白を断った後の接し方です。
イツキ:はい。翌週の打ち合わせです。
ナナ:ずっと翌週にいるね。
イツキ:だって絶対気まずいじゃないですか。会議室で二人になったらどうするんですか?
ミカコ:会議する。
イツキ:ミカコさんは強いな。
ミカコ:取引先でしょ。
リク:でも、イツキくんの気持ちも分かりますよ。断った側も「相手は怒っていないかな」「傷つけたかな」と考えてしまうと思います。
ユキノ:相手の表情を必要以上に気にしてしまいそうですね。
ナナ:ちょっと無口なだけで「あ、怒ってる?」とかね。
イツキ:資料を強めに置かれたら怖いです。
ミカコ:紙に罪はない。
次の仕事では自分から普通に挨拶する
ユキノ:では、次に顔を合わせた時。最初の一言はどうしましょう?
イツキ:「この前はすみませんでした」?
ナナ:なんで断った側が謝罪会見してんの。
リク:僕なら、普通に仕事の挨拶をしますね。
イツキ:普通に?
リク:「お世話になっております。今日もよろしくお願いします」でいいと思います。
ミカコ:それでいい。
イツキ:告白の件は?
ミカコ:昨日の議事録みたいに確認しなくていい。
ナナ:「前回の告白についてですが」から会議始めたら地獄だよ。
ユキノ:ふふ。確かに、すでに返事を伝えているなら、改めて話題にする必要はありませんね。
リク:次に会った時の最初の挨拶が、その後の仕事上の関係の基準になることもあります。こちらが仕事として普通に接すれば、相手も仕事の話に戻りやすいと思います。
イツキ:なるほど。「仕事はこれまで通りですよ」というのを、態度で見せる。
ナナ:そう。無理に明るくする必要もないけどね。
ミカコ:急にテンション三倍になる方が怖い。
イツキ:「おはようございます!今日も最高の打ち合わせにしましょう!」
ナナ:振った罪悪感が漏れすぎ。
告白の話を何度も蒸し返さない
ユキノ:断った側が気まずさを解消したくて、告白の話を何度も確認してしまうこともありそうです。
リク:「気まずくないですか?」「本当に大丈夫ですか?」と聞いてしまうケースですね。
イツキ:聞きたくなる気持ちは分かります。
ナナ:でもそれ、自分が安心したいだけかもしれないよ。
イツキ:あ。
ナナ:相手は振られたんだから、多少気まずいかもしれない。落ち込んでるかもしれない。それを毎回「大丈夫?」って確認されたらどう?
イツキ:……ちょっと放っておいてほしいです。
ミカコ:教材が自分で答えを出した。
リク:相手にも気持ちを整理する時間は必要ですよね。一度きちんと断ったなら、必要以上に告白の話を蒸し返さないことも配慮の一つだと思います。
ユキノ:相手が仕事の話をしているなら、こちらも仕事の話をする。
ナナ:シンプルでいいんだよ。
仕事上の連絡はこれまで通り行う
イツキ:メールや電話も普通にしていいんですか?
ミカコ:必要ならする。
イツキ:でも電話したら「声が聞きたかったのかな」と思われません?
ナナ:どんな電話する気だよ。
リク:仕事の電話なら、仕事の電話としてすれば大丈夫ですよ。
ユキノ:必要な連絡まで避けてしまうと、今度は本当に仕事へ影響が出てしまいますね。
ミカコ:告白を断った結果、納期の確認ができませんでした。そっちの方が問題。
ナナ:恋愛で会社に損害出すな。
イツキ:急に話が大きくなった。
リク:メール、電話、打ち合わせ。仕事に必要な連絡はこれまで通り行う。ただ、個人的な連絡は少し整理してもいいと思います。
ユキノ:例えば、これまで仕事とは関係のないメッセージを頻繁にやり取りしていた場合ですね。
リク:はい。断った後も深夜まで個人的なメッセージを続けていると、相手が関係を判断しにくくなることもあります。
ナナ:断ったのに毎晩「今日も疲れたー」って送ってたら、そりゃ相手も混乱するよ。
ミカコ:仕事は普通に。個人的な距離は必要なら見直す。
イツキ:なるほど。全部避けるんじゃなくて、分けるんですね。
ユキノ:そうですね。ただし、こちらが普通に仕事を続けようとしても、断った後に相手の態度が変わることもあります。
ナナ:まあ、人間だからね。
イツキ:……翌週の打ち合わせで、相手がめちゃくちゃ冷たかったら?
ユキノ:では次は、告白を断った後に取引先の相手の態度が変わった場合について考えてみましょう。
断ったあと相手の態度が変わったらどうする?

ユキノ:取引先からの告白を断ったあと、相手の態度が変わってしまう。これも不安に感じるところですね。
イツキ:はい。翌週の打ち合わせです。
ナナ:やっとたどり着いたね。
イツキ:相手が全然目を合わせてくれない。返事も「はい」「分かりました」だけ。どうします?
ミカコ:仕事できてるなら、少し待つ。
イツキ:意外。ミカコさんなら「社会人でしょ」で終わるかと思いました。
ミカコ:振られた翌日から心まで完全通常営業しろとは言わない。
ナナ:ミカコにも人の心が。
ミカコ:失礼。
リク:告白するには勇気が必要だったと思いますし、断られれば落ち込む人もいます。少し距離を取って気持ちを整理したい人もいるでしょうね。
少しよそよそしくなるのは仕方ない場合もある
ユキノ:では、相手が以前より少しよそよそしくなったからといって、すぐに問題だと考える必要はない?
リク:そうですね。必要な連絡に返信がある。打ち合わせもできる。仕事上の対応に問題がないなら、少し様子を見てもいいと思います。
ナナ:振られた翌日に「おはようございます!今日も最高ですね!」って来られても、それはそれで怖いでしょ。
イツキ:僕なら三日は静かになります。
ナナ:三日でいいの?
イツキ:……一週間ください。
ミカコ:申請制なんだ。
イツキ:有給みたいに言わないでください。
リク:断った側は、相手の態度を必要以上に自分と結びつけてしまうこともあります。「怒っているのかな」「私の断り方が悪かったのかな」と。
ユキノ:でも、相手が少し落ち込むことまで防ぐのは難しいですよね。
ナナ:告白を断る以上、多少気まずくなる可能性はある。そこまで全部自分の責任にしなくていいよ。
ミカコ:必要な仕事をしてるなら、相手にも立て直す時間くらいあげればいい。
仕事に支障が出たら記録を残して相談する
ユキノ:一方で、どこからが「仕事上の問題」になるのでしょう?
ミカコ:必要なメールを無視する。情報を共有しない。打ち合わせを一方的に拒否する。
リク:告白を断った後から、不自然に発注や契約の条件が変わるケースも考えられますね。
イツキ:それは怖いな。
ナナ:あとは、断ったのに何度も誘ってくる。個人的なメッセージが続く。仕事を理由に二人で会おうとするとか。
ユキノ:その場合は、単なる「振られて気まずい」という話ではありませんね。
リク:はい。告白を断ったことをきっかけに仕事上の不利益を受けたり、繰り返し交際を求められたりするなら、一人で解決しようとしない方がいいです。
イツキ:上司に相談する?
ミカコ:する。その前に記録も残す。
イツキ:記録?
ミカコ:いつ、何を言われたか。どんな連絡が来たか。仕事で何が変わったか。
リク:メールやメッセージが残っているなら、削除せずに保管しておいた方がいいですね。
ユキノ:感情だけではなく、起きたことを整理して相談できるようにする。
ナナ:「なんとなく怖い」も無視しなくていいけどね。証拠が完璧に揃うまで耐える必要はない。
ミカコ:そう。記録は相談するための材料。相談する資格証じゃない。
イツキ:おお。
ナナ:今のはいいこと言ったね。
ミカコ:いつも言ってる。
イツキ:初めて聞きました。
ミカコ:じゃあ今日から覚えて。
ユキノ:取引先との関係だからこそ、「自分が我慢すれば仕事は丸く収まる」と考えてしまう人もいるかもしれません。
リク:でも、断ったことへの報復のように仕事上の対応を変えられるなら、それは恋愛のもつれとして片づける問題ではありません。
ナナ:そういう時まで「もっと上手に断ればよかったかな」って自分を責めなくていい。
ミカコ:相手の機嫌まで担当業務に入ってないから。
イツキ:名刺の業務内容に書いてないですもんね。
ナナ:書いてあったら転職しな。
ユキノ:ふふ。では最後に、取引先からの告白を断る時に、私たちが必要以上に「きれいな断り方」を探してしまう理由について考えてみましょう。
取引先だからこそ「きれいに断ろう」としすぎなくていい

ユキノ:ここまで断り方や、その後の接し方について話してきました。でも、そもそもなぜ取引先からの告白はこんなに悩むのでしょう?
イツキ:仕事に影響を出したくないからじゃないですか?
リク:それが一番大きいでしょうね。
ナナ:あと、嫌われたくない。
イツキ:ああ。
ナナ:相手を傷つけたくない。仕事も気まずくしたくない。取引先との関係も守りたい。できれば相手にも「素敵な断り方だったな」って思われたい。
ミカコ:最後は欲張りすぎ。
ナナ:でも結構いると思うよ。誰も傷つかない完璧な断り方を探してる人。
ユキノ:確かに、「どう言えば気まずくならないだろう」と考えてしまいますね。
リク:ただ、告白を断る以上、相手が少し落ち込んだり、その後しばらく気まずくなったりする可能性はあります。
イツキ:避けられないですか?
リク:完全には難しいと思います。
ナナ:そりゃそうでしょ。好きな人に振られて「爽快!明日も頑張ろう!」とは普通ならないよ。
イツキ:ならないですね。
ナナ:一週間だっけ?
イツキ:できれば十日。
ミカコ:延長された。
イツキ:今日いろいろ想像してたらダメージが増えました。
ユキノ:ふふ。相手が落ち込む可能性まで、断る側がすべて背負う必要はないということですね。
ナナ:そう。もちろん雑に傷つけていいって話じゃないよ。でも、相手を一切傷つけず、自分も嫌われず、仕事も一ミリも気まずくならない断り方なんて探してたら、いつまで経っても返事できない。
ミカコ:そんな魔法ない。
リク:むしろ、気まずくしないことを優先しすぎて曖昧な返事をすると、結果的に相手を長く悩ませることもあります。
イツキ:「今は仕事が忙しくて」。
ナナ:まだ覚えてた。
イツキ:半年後に再アタックするところでしたから。
ミカコ:危なかったね。
リク:僕は、気まずくしないことより、誤解を残さないことの方が大切だと思います。
ユキノ:相手の気持ちを否定しない。でも、自分の答えは伝える。
リク:はい。その後は仕事の関係に戻る。少し気まずい時間があったとしても、それは失敗ではないですよ。
ナナ:気まずくなったら、「私の断り方が悪かった」って思う人いるけどさ。
イツキ:思いそうです。
ナナ:告白して、断られたんだよ。多少気まずいだろ。
ミカコ:正常。
ナナ:そう。正常なの。人間同士なんだから。
ユキノ:なるほど。
ナナ:それを全部なかったことにしようとしなくていい。相手は少し落ち込むかもしれない。自分も次の打ち合わせで緊張するかもしれない。
イツキ:します。
ナナ:もう分かった。
イツキ:すみません。
ナナ:でも仕事はする。それでいいんだよ。
ミカコ:結局そこ。
リク:丁寧に断る。必要な仕事は続ける。もし相手が仕事上の対応まで変えたら、会社に相談する。
ユキノ:すべてを自分一人できれいに収めようとしなくていいんですね。
ナナ:そういうこと。取引先との恋愛まで完璧に処理できる人なんて、たぶん履歴書に特殊技能として書けるよ。
イツキ:「取引先からの告白対応・実務経験三年以上」。
ミカコ:採用したくない。
ユキノ:では最後に、今回の話をまとめましょう。
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まとめ|取引先からの告白は、丁寧に、でも曖昧にせず断ろう

ユキノ:では、今回の話をまとめましょう。取引先の人から告白されて、交際する気持ちがない場合。まず大切なのは、自分の気持ちを確認することでした。
リク:はい。仕事への影響を考える前に、「自分はこの人と付き合いたいのか」を考える。交際する意思がないなら、その答えを軸に断り方を考えます。
ミカコ:取引額で決めない。
イツキ:まだ言います?
ナナ:大型契約なら揺れる男がいるからね。
イツキ:例えばの話ですって。
ユキノ:そして、断る時は相手の人格を否定する必要はありません。ただ、「今は仕事が忙しくて」など、状況だけを理由にすると期待を残す可能性があります。
イツキ:はい。半年待つところでした。
ミカコ:教材が復習してる。
リク:相手への言葉は丁寧に。でも、交際する意思がないことは曖昧にしない。これが基本だと思います。
ナナ:優しく断るのと、可能性を残すのは別だからね。
ユキノ:断った後は、必要以上に告白の話を蒸し返さず、仕事上の挨拶や連絡はこれまで通り行う。
ミカコ:次の打ち合わせでは仕事する。
イツキ:ようやく理解しました。
ナナ:ここまで何文字かかったんだろ。
イツキ:僕なりに真剣だったんですよ。
リク:ただし、断った後に必要な連絡を無視されたり、仕事上の不利益を受けたり、何度も交際を迫られたりする場合は話が違います。
ユキノ:起きたことを記録し、上司や社内の相談窓口など、信頼できる人へ相談しましょう。
ミカコ:一人で「もっと上手に断ればよかったのかな」と反省会しなくていい。
ナナ:相手の機嫌まで担当業務じゃないから。
イツキ:今日一番覚えて帰る言葉、それかもしれません。
ユキノ:取引先から告白されれば、断った後の仕事が心配になるのは自然なことだと思います。
リク:でも、完璧に気まずくならない断り方を探す必要はありません。
ナナ:多少は気まずい。相手も落ち込むかもしれない。自分も次に会う時ちょっと緊張する。
ミカコ:人間だから。
ユキノ:気まずくしないことより、誤解を残さないこと。丁寧に気持ちを伝えたなら、その後は仕事をする。それで十分です。
イツキ:じゃあ翌週の打ち合わせ。会議室に入ったら。
ミカコ:「お世話になっております」
イツキ:その後は?
ミカコ:仕事。
イツキ:告白の話は?
ミカコ:しない。
イツキ:なるほど。
ナナ:長かったなあ。
リク:でも、ちゃんと理解しましたね。
イツキ:はい。もう大丈夫です。
ユキノ:よかったです。
イツキ:あとは取引先の人に告白されるだけですね。
ミカコ:そこが一番難しい。
ナナ:解散。





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