恋と人生の放課後会議、はじまります
ある日のこいこと。編集部。
記事の打ち合わせがひと段落し、少しだけ空気がゆるんだタイミングで、ミユがふいに手を挙げた。
ミユ:ねぇみんな。
ミユ:今日はさ、記事の企画とかSEOとかじゃなくて、普通に気になること話さない?
ナナ:急だな(笑)
ケンジ:いいじゃねぇか。飲み屋みたいで。
リク:編集部で飲み屋テンションはどうかと思いますけど、面白そうではありますね。
ミユ:でしょ?
ミユ:みんな恋愛記事書いてるけど、書いてる側だって普通に悩むじゃん。
ナナ:それはまあ、悩むね。
ケンジ:むしろ悩んでるから書ける、みたいなところもあるな。
リク:確かに。答えを知っているというより、考え続けている感じに近いかもしれません。
ミユ:じゃあ決まり!
ミユ:今日は一人ひとつ、最近気になってる恋愛とか人間関係のテーマを出して、それについてみんなで話す会にしよ♪
ナナ:完全に今決めたでしょ。
ミユ:今決めた♡
ケンジ:勢いがいいな。
リク:でも、こういう雑談から見えてくるものもありそうですね。
ミユ:そうそう!
ミユ:正解を決めるんじゃなくて、みんなで考える感じ!
ナナ:それならいいね。
ケンジ:恋も人生も、正解だけで片づくもんじゃねぇしな。
リク:では、最初のテーマはミユさんからですか?
ミユ:もちろん!
ミユ:あたしが今日聞きたいのはこれ!
ミユのテーマ:好きな人を優先しすぎる恋愛ってダメ?

ミユ:じゃあ、あたしのテーマいきます。
ミユ:好きな人を優先しすぎる恋愛って、やっぱりダメなのかな?
ナナ:いきなりミユっぽいテーマきたね。
ケンジ:好きな人中心になるってことか?
ミユ:そうそう。
ミユ:予定合わせちゃうとか、LINE待っちゃうとか、相手のテンションにめっちゃ引っ張られるとか。
ミユ:好きになるとさ、どうしてもその人のことで頭いっぱいにならない?
リク:恋愛初期なら、ある程度は自然だと思います。
リク:相手に関心が向くのは、好きという感情の一部ですから。
ミユ:だよね!?
ミユ:よかった、あたしだけじゃなかった。
ナナ:ただし、全部相手中心になるとしんどいよ。
ミユ:うっ。
ナナ:例えば、自分の予定を全部変える。
ナナ:相手から連絡がないだけで一日中落ち込む。
ナナ:嫌われたくなくて本音を言えない。
ナナ:そこまでいくと、恋愛というより自分を明け渡してる感じになる。
ケンジ:まあ若い頃は誰でも多少やるけどな。
ケンジ:惚れた相手に振り回される時期ってのはある。
ミユ:ケンジさんもあったの?
ケンジ:山ほどある。
ケンジ:若い頃なんて、好きな子から連絡あるかもって理由で、飲みの誘い断ったことあるぞ。
ナナ:かわいいじゃん(笑)
ケンジ:今思えば何やってんだって話だけどな。
リク:でも、それ自体が悪いわけではないと思います。
リク:問題は、相手を大切にすることと、自分を消すことが混ざってしまうことです。
ミユ:自分を消す……。
リク:はい。
リク:相手を優先するのは優しさですが、自分の気持ちをずっと無視するのは、少し危険です。
ナナ:恋愛って、相手を大事にするものだけど、自分を雑に扱うものではないからね。
ミユ:それ、刺さるなぁ。
ケンジ:好きな人を優先するのは悪くない。
ケンジ:でも、自分の生活もちゃんと持ってた方がいい。
ケンジ:その方が結果的に、恋愛も長持ちすると思うぞ。
ミユ:なるほどねぇ。
ミユ:じゃあ結論は、好きな人を大切にするのはいいけど、自分まで消えないこと?
リク:そうですね。
リク:「好きな人を大切にすること」と「自分を失うこと」は別です。
ナナ:いい着地。
ミユ:よし、ちょっと大人になった気がする!
ケンジ:早いな(笑)
リクのテーマ:運命の人って本当にいると思う?

リク:では次、僕のテーマです。
リク:運命の人って、本当にいると思いますか?
ミユ:いる!!
ナナ:早っ(笑)
ケンジ:考える時間ゼロだったな。
ミユ:だってロマンじゃん!
ミユ:どこかに「この人だ!」って人がいると思いたいもん。
リク:なるほど。
リク:ちなみに僕は半分いる派、半分いない派です。
ミユ:なにそれ(笑)
ナナ:リクらしい答えだな。
リク:運命みたいな出会いはあると思います。
リク:でも最初から決まっている相手がいるかというと、そこは分からないですね。
ケンジ:俺は後から運命になる派だな。
ミユ:後から?
ケンジ:若い頃は運命って信じてたんだよ。
ケンジ:でも年取ると分かる。
ケンジ:長い時間を一緒に過ごして、笑ったりケンカしたりして。
ケンジ:気づいたら「この人が運命だったな」って思うんだ。
ナナ:それはちょっと分かる。
ナナ:私は結果論派かな。
ナナ:結婚した人が運命の人だった、みたいな。
ミユ:えー!
ミユ:もっとこう、一目見た瞬間ビビッと来るやつは?
ナナ:それは恋だろ(笑)
ケンジ:運命と恋を混ぜるな(笑)
ミユ:夢がないなぁ〜。
リク:でもミユさんの意見も大事だと思います。
リク:運命を信じることで勇気が出る人もいますから。
ミユ:そうそう!
ミユ:「この出会いには意味がある!」って思えるもん。
ナナ:まあ、その気持ちは素敵だと思うよ。
ケンジ:結局さ。
ケンジ:運命の人がいるかどうかなんて誰にも分からない。
ケンジ:でも。
ケンジ:目の前の人を大事にした結果、運命の人になることはあると思うぞ。
リク:僕もその考えに近いです。
リク:出会いは偶然でも、関係は二人で作っていくものですから。
ミユ:じゃあ結論。
ミユ:運命の人はいるかもしれないし、後から運命の人になるかもしれない!
ナナ:だいぶ都合よくまとめたな(笑)
ケンジ:まあミユらしいから合格。
ナナのテーマ:恋愛で一度冷めた気持ちは戻る?

ナナ:じゃあ次はあたしね。
ナナ:恋愛で一度冷めた気持ちって戻ると思う?
ミユ:うわー!難しい!
ケンジ:なかなか重いテーマ持ってきたな。
リク:ナナさんらしいですね。
ナナ:恋愛相談でも結構あるじゃん。
ナナ:「前ほど好きじゃなくなった」とか。
ナナ:「一度冷めたけど別れたくない」とかさ。
ミユ:あたしは戻る派!
ナナ:即答だな(笑)
ミユ:だって好きだったんだよ?
ミユ:楽しかった思い出とか、優しかったところとか思い出したら戻りそうじゃない?
リク:僕はケース次第だと思います。
リク:冷めた理由によるんじゃないでしょうか。
ケンジ:例えば?
リク:すれ違いとか忙しさなら戻る可能性はあります。
リク:でも信頼を失った場合は難しいかもしれません。
ナナ:あー、それは分かる。
ナナ:恋愛感情より信頼の方が壊れると厄介なんだよね。
ミユ:確かに。
ミユ:好きって気持ちは戻っても、安心感はすぐ戻らないかも。
ケンジ:俺はな。
ケンジ:戻ることはあるけど、前と同じには戻らないと思う。
ナナ:それ深いな。
ケンジ:一回壊れた茶碗を直すようなもんだ。
ケンジ:使えるようにはなる。
ケンジ:でもヒビがあったことは消えない。
ミユ:おぉ……。
リク:だからこそ、戻るかどうかより。
リク:二人が新しい関係を作れるかの方が大事なのかもしれませんね。
ナナ:なるほど。
ナナ:昔と同じ恋愛を取り戻すんじゃなくて、新しく作り直す感じか。
ミユ:それなら希望あるね。
ケンジ:恋愛って意外とそういうもんだぞ。
ナナ:よし。
ナナ:じゃあ今日の結論。
ナナ:冷めた気持ちは戻ることもある。でも同じ場所には戻らない。
ミユ:名言っぽい!
ケンジのテーマ:人は何歳からでも変われる?

ケンジ:じゃあ最後は俺だな。
ケンジ:人は何歳からでも変われると思うか?
ミユ:おぉ。
ミユ:恋愛から急に人生になった。
ナナ:でも気になるテーマだね。
リク:確かに。
リク:年齢を理由に諦める人は多いですから。
ケンジ:そうなんだよ。
ケンジ:恋愛でも仕事でも。
ケンジ:「もうこの歳だから」って言葉をよく聞く。
ミユ:あー。
ミユ:確かに言っちゃうかも。
ナナ:でも実際、年齢とともに難しくなることもあるよね。
ケンジ:それはある。
ケンジ:体力も減るし、守るものも増える。
ケンジ:若い頃みたいな無茶はできねぇ。
リク:でも変化そのものは可能だと思います。
リク:僕は「変わる」と「別人になる」は違うと思うんです。
ミユ:どういうこと?
リク:性格を全部作り変えるのは難しい。
リク:でも考え方や行動は変えられる。
リク:その積み重ねで人生は結構変わると思います。
ナナ:あたしも近いかな。
ナナ:人って急には変わらないけど、少しずつは変われる。
ナナ:昔の自分と比べると、結構変わってたりするし。
ミユ:それ分かる!
ミユ:高校生の頃のあたしと今のあたし、全然違うもん。
ケンジ:だろ?
ケンジ:だから俺は、何歳からでも変われると思ってる。
ケンジ:ただし。
ケンジ:変わりたいと思わない限りは変わらない。
編集部:……。
ケンジ:誰かが変えてくれるわけじゃねぇからな。
ケンジ:結局、自分で一歩踏み出すしかない。
ミユ:なんか今日一番刺さるかも。
ナナ:恋愛にも言えるよね。
ナナ:相手が現れるのを待つだけじゃなくて、自分も動かなきゃいけない。
リク:そう考えると、今日のテーマ全部つながっている気がします。
ミユ:確かに。
ミユ:好きな人を大切にすることも。
ミユ:運命の人も。
ミユ:冷めた気持ちも。
ミユ:全部、自分がどう向き合うかなんだね。
ケンジ:おっ。
ケンジ:今日はちょっと賢くなったな。
ミユ:ちょっとじゃないもん!
ナナ:その自信は嫌いじゃない(笑)
まとめ:答えを出すより、考え続けること
こうして始まった、こいこと。「恋と人生の放課後会議」。
ミユは「好きな人を優先しすぎる恋愛」について。
リクは「運命の人」について。
ナナは「冷めた気持ちは戻るのか」について。
そしてケンジは「人は何歳からでも変われるのか」について語った。
どのテーマにも共通していたのは、誰も絶対の正解を持っていなかったことだ。
ミユ:なんかさ。
ミユ:今日の話って全部、「人による」で終わっちゃう気もするね。
ナナ:まあ実際そうだからね。
ナナ:恋愛って数学じゃないし。
リク:でも、それでいいんだと思います。
リク:答えが一つじゃないからこそ、考える価値がありますから。
ケンジ:むしろ大人になってからの方が迷うぞ。
ケンジ:若い頃みたいに白黒つけられなくなる。
ミユ:それ聞くと未来が不安なんだけど(笑)
ケンジ:大丈夫だ。
ケンジ:その代わり、人のことも自分のことも少しずつ分かるようになる。
ナナ:いいこと言うじゃん。
ケンジ:たまにはな。
ミユ:じゃあこの企画、またやろうよ!
リク:もう次のテーマ考えてるんですか?
ミユ:もちろん♪
ナナ:行動力だけは一流だな。
ケンジ:そのうち人生相談室になりそうだな。
ミユ:それも面白そう♡
恋愛も。
人間関係も。
人生そのものも。
きっと簡単な答えはない。
それでも。
誰かと一緒に考えてみると、少しだけ前に進める気がする。
そんなことを感じた、放課後会議だった。

