休日に、一人でカフェへ入ることがあります。
窓際の席に座って。
コーヒーを飲みながら、本を読んだり、ぼんやり外を眺めたり。
そんな時間が、私は結構好きです。
でも、たまに言われます。
「一人なの?」
「寂しくない?」
悪気がないことは分かっています。
むしろ心配してくれているのでしょう。
それでも、その言葉を聞くたびに思うんです。
一人でいることは、本当に寂しいことなんでしょうか。
もちろん。
誰かと過ごす時間も好きです。
編集部のみんなと笑っている時間も。
ナナと仕事帰りにご飯を食べる時間も。
一人では味わえない楽しさがあります。
でも、それとは別に。
一人でいる時間にも、ちゃんと心地よさがあります。
誰かといる幸せと。
一人でいる心地よさは。
本当は比べるものじゃないのかもしれません。
今日は、そんな話を書いてみようと思います。
一人の時間は、自分に戻る時間です

私は、一人だから自由なんだとは思っていません。
自由って、案外ひとりでも忙しいものです。
洗濯もしなきゃいけないし。
買い物もあるし。
気づけば夕方になっている日もあります。
それでも。
一人の時間には、一つだけ好きなところがあります。
誰かに合わせなくていいことです。
今日は何を食べよう。
どこへ行こう。
何時に帰ろう。
全部、自分で決められる。
そんな小さな自由が、私は結構好きです。
誰かといる時間は。
相手を思いやる時間でもあります。
それは、とても大切なこと。
だからこそ。
何も気を使わずに過ごせる一人の時間があると、少し心が整います。
不思議ですよね。
静かなカフェでコーヒーを飲んでいるだけなのに。
帰る頃には、少しだけ気持ちが軽くなっている。
私は、一人の時間に元気をもらって。
また誰かと笑える自分に戻っている気がします。
一人でいることは、誰かを遠ざけることじゃありません。
また誰かと笑うために、自分を整える時間なのかもしれません。
一人が好きだから、人も好きでいられる

誤解してほしくないんですが。
私は、人が嫌いなわけじゃありません。
むしろ好きです。
編集部のみんなと話している時間は楽しいし。
仕事帰りにナナとご飯を食べながら、どうでもいい話をして笑う時間も好きです。
誰かと一緒だから見える景色って、確かにあります。
一人では思いつかない考え方に出会えたり。
自分でも驚くくらい笑ったり。
そういう時間は、大切にしたいと思っています。
でも。
もし一人の時間がまったくなかったら。
たぶん私は、少し疲れてしまいます。
人に優しくするには。
自分を休ませる時間も必要だから。
一人の時間は。
人との時間の反対側にあるものじゃありません。
ちゃんとつながっています。
静かな時間があるから。
誰かと笑う時間が、もっと楽しくなる。
私は、そう思っています。
一人か、誰かと一緒か。
その二択じゃなくていい。
どちらもあるから、毎日は心地いいんだと思います。
「一人」が苦手だった頃もありました

実は。
昔から一人の時間が好きだったわけではありません。
予定がない休日が、なんとなく不安だった時期もあります。
誰かと会っていないと。
充実していない気がしていました。
SNSを開けば、楽しそうな写真が並んでいて。
「私も何かしなきゃ。」
そんなふうに、勝手に焦っていたこともあります。
でも今思うと。
本当に欲しかったのは、予定じゃありませんでした。
「一人でも大丈夫」と思える安心感だったんです。
それが少しずつ持てるようになってからは、不思議と人との付き合いも楽になりました。
無理に予定を詰め込まなくなったし。
寂しさを埋めるためだけに、誰かと会うこともなくなりました。
一人の時間を好きになれたからこそ。
誰かと過ごす時間も、もっと大切に思えるようになった気がします。
「一人でいられること」と、「誰かを大切にできること」。
その二つは、意外と近いところにあるのかもしれません。
一人でいることは、寂しいことですか。

最初の問いに戻ります。
一人でいることは、寂しいことですか。
私の答えは。
「時々は、寂しい。」
です。
誰かに会いたくなる日もあります。
何気ない話をしたくなる夜もあります。
だから、一人なら寂しくないなんて言うつもりはありません。
でも。
一人で過ごせる時間があるから。
誰かと過ごす時間を、心から楽しめる。
私は、そんなふうに思っています。
無理に予定を埋めなくてもいい。
無理に誰かに合わせなくてもいい。
静かな休日があってもいい。
にぎやかな休日があってもいい。
どちらも、自分の人生です。
一人でいることは。
寂しいことではなく。
自分と仲良くなる時間なのかもしれません。
そして、その時間があるからこそ。
また誰かと笑える。
私は、それくらいの距離感が好きです。


