
仕事でミスが起きた時。
「私は悪くない。」
「ちゃんと教えてもらってないから。」
「〇〇さんもやってた。」
そんなふうに、何でも人のせいにする人に困った経験はありませんか?
責任転嫁する人は、職場だけではなく、恋愛や友人関係にも少なくありません。
最初は「たまたまかな」と思っていても、何度も続くと一緒にいるだけで疲れてしまうこともあります。
では、責任転嫁する人はなぜ自分の非を認めないのでしょうか。
また、相手を変えようとするより、自分はどう接すればいいのでしょうか。
今回は「責任転嫁する人」をテーマに、心理や特徴、具体例、上手な対処法まで座談会形式で語り合います。
ミユ:責任転嫁する人って、本当にいるよね。
ケンジ:いるな。年齢はあまり関係ない。若くても年配でも、自分の失敗を誰かのせいにする人はいる。
ミカコ:しかも本人は責任転嫁している自覚がないことも多い。
ミユ:それが一番困るんだよね。「え?私悪くないけど?」って本気で思ってそう。
リク:だから感情だけで考えると、「なんでこの人こんなこと言うんだろう」で終わってしまう。でも心理を知ると見え方が少し変わります。
ワニオ:自分の荷物なのですが、隣の人のカバンへ静かに入れていますね。
ミユ:迷惑(笑)
ワニオ:しかも本人は「荷物が軽くなりました」と安心しています。
ケンジ:でも隣の人は急に重くなる。
ミカコ:責任転嫁って、まさにそういうことなのよね。
ミユ:今日はその荷物、ちゃんと本人のカバンに戻していきましょう。

責任転嫁する人とは?特徴を分かりやすく解説

ミユ:そもそも責任転嫁って、どこからが責任転嫁なの?
ミカコ:簡単に言えば、本来自分が負うべき責任を、他人や環境のせいにすること。自分のミスなのに、「あの人が悪い」「状況が悪かった」と原因を外へ向けることね。
ケンジ:もちろん、本当に周りにも原因があるケースはある。でも責任転嫁する人は、自分の責任だけ綺麗になくしてしまうんだ。
ミユ:ゼロにしちゃうんだ。
リク:そう。「相手も悪かった」は事実でも、「自分は悪くない」になると責任転嫁になりやすい。
ワニオ:自分の消しゴムだけ綺麗に消えて、隣の人のノートに線が増えていますね。
ミユ:勝手に書き足されてる(笑)
ワニオ:本人はノートが綺麗になったと満足しています。
ケンジ:でも周りはどんどん疲れていく。
言い訳と責任転嫁の違い
ミユ:言い訳とは違うの?
ミカコ:似ているけど少し違う。
リク:言い訳は、自分を守るために事情を説明することです。
ミユ:「寝不足でした」とか?
リク:そう。ただ、そのあとに「すみません」があれば責任は認めています。
ケンジ:責任転嫁になると、「寝不足だったのは会社のせい」「忙しかったのは上司のせい」になっていく。
ミユ:あぁ。
ミカコ:つまり、責任を引き受ける気持ちがあるかどうか。そこが大きな違いね。
ワニオ:雨で転びました。
ミユ:うん。
ワニオ:「雨で滑りました。気を付けます。」なら言い訳です。
ミユ:なるほど。
ワニオ:「雨が悪いので私は悪くありません。」になると責任転嫁です。
ケンジ:分かりやすいな。
責任転嫁する人によくある特徴
リク:責任転嫁する人には、いくつか共通点があると思います。
ミユ:聞きたい。
リク:まず、人のせいにするのが早い。
結果より先に犯人探しを始める。
失敗しても謝るより説明が長い。
自分に都合の悪い事実をあまり見たがらない。
ミカコ:あと、「でも」「だって」が多い人もいるわね。
ケンジ:仕事でもそういう人はいるよ。
改善策を考える前に、「聞いてない」「教わってない」「時間がなかった」が先に出る。
ミユ:確かに。
会話が全部そこから始まる人いる。
ワニオ:火事が起きています。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし消火より先に、「誰がマッチを買いましたか」と会議を始めています。
ミユ:消して(笑)
ケンジ:もちろん原因を調べることは大切だ。
でも順番がある。
ミカコ:責任転嫁する人は、問題を解決するより、自分を守ることを優先してしまうのよね。
責任転嫁は誰でもしてしまう可能性がある
ミユ:でもさ。
ここまで聞いてると、「責任転嫁する人=悪い人」って感じもしちゃう。
ケンジ:そこは違うと思う。
リク:実は、責任転嫁は程度の差はあっても誰でもしてしまうことがあります。
ミユ:私も?
ミカコ:例えば寝坊して、「昨日忙しかったから」って思ったことはない?
ミユ:ある。
ミカコ:でも本当は目覚ましをもう一回かけられたかもしれない。
リク:大事なのは、途中で「自分にも原因があったな」と立ち止まれるかどうかです。
ワニオ:人は転ぶと最初に地面を見ます。
ミユ:確かに。
ワニオ:少し落ち着くと、自分の靴ひもも見ます。
ケンジ:いい例えだな。
ミカコ:責任転嫁しない人は、自分の靴ひもを見る人なのかもしれないね。
ミユ:じゃあ次は、その靴ひもを見たくなくなる理由。
リク:責任転嫁する人の心理を見ていきましょう。

責任転嫁する人の心理とは?なぜ他人のせいにするのか

ミユ:責任転嫁する人って、自分が悪いって本当に思ってないのかな?
ミカコ:人によるわね。でも、本気で「自分は悪くない」と思っている人も少なくない。
ケンジ:だから周りと話が噛み合わなくなるんだ。
リク:責任転嫁する人には共通する心理があります。理由が分かると、「なんでこんなことを言うんだろう」という疑問も少し整理できますよ。
ミユ:お願いします、リク先生。
ワニオ:今日は心の中を少し見学します。
ミユ:見学ツアーだ。
失敗を認めるのが怖い
リク:一番多いのは、失敗を認めることへの恐怖だと思います。
ミユ:怖い?
リク:はい。「自分が悪かった」と認めると、自分の価値まで否定されたように感じてしまう人がいるんです。
ケンジ:失敗と人格を一緒に考えてしまうんだな。
ミカコ:本当は違うのにね。
失敗したことと、その人の価値は別の話。
リク:でも、その区別ができないと、「悪いのは自分じゃない」と考えた方が心が楽になります。
ミユ:だから外に原因を探しちゃうんだ。
ワニオ:熱い鍋を触ってしまいました。
ミユ:うん。
ワニオ:「鍋が悪い」と思えば、自分は傷つきません。
ミユ:心はね。
ワニオ:しかし手は熱いままです。
ケンジ:問題は解決してないんだよな。
プライドが高く、負けを認めたくない
ミユ:やっぱりプライドも関係ある?
ミカコ:かなりあると思う。
リク:プライドが高い人ほど、「間違えました」と言うことを負けだと感じる場合があります。
ケンジ:謝ったら立場が下になると思ってる人もいるからな。
ミユ:でも、素直に謝れる人の方が格好いいよね。
ミカコ:私もそう思う。
本当に自信がある人は、自分のミスも認められる。
リク:謝れない人ほど、自分を守るために責任転嫁してしまうことがあります。
ワニオ:将棋で負けそうになると、盤を回転させています。
ミユ:ズルい(笑)
ワニオ:景色は変わりますが、勝負は変わりません。
ケンジ:今日は例えが冴えてるな。
自分は悪くないと思い込みたい
ミユ:人って、そんなに自分を正しいと思いたいものなの?
リク:多くの人は多少ありますよ。
リク:「自分はちゃんとやっている」という感覚は、心のバランスを保つためにも必要です。
ミカコ:だから、自分に都合の悪い情報は無意識に小さく見積もってしまうことがあるの。
ケンジ:逆に、人のミスは大きく見えるんだけどな。
ミユ:耳が痛い。
リク:だから責任転嫁する人は、嘘をついているというより、自分に都合のいい解釈を信じ込んでいるケースもあります。
ワニオ:鏡に汚れがあります。
ミユ:うん。
ワニオ:顔ではなく、鏡だけを一生懸命拭いています。
ミユ:自分は見ないんだ。
ワニオ:はい。映り方はあまり変わりません。
育った環境が影響していることもある
ミユ:性格だけじゃなくて、育った環境も関係する?
リク:関係することもあります。
ミカコ:例えば、失敗すると強く責められる家庭で育った人。
「悪いことを認めたら終わり」という感覚が残ってしまう場合もある。
ケンジ:子どもの頃の癖が、大人になっても残ることはあるからな。
リク:もちろん、それだけで決まるわけではありません。
でも背景を知ると、「この人はこういう考え方を身につけたのかもしれない」と理解できることはあります。
ミユ:なるほど。
理解はできても、許さなきゃいけないわけじゃないんだよね?
ミカコ:そこは別。
理由を知ることと、我慢し続けることは違う。
ワニオ:地図を見れば道に迷った理由は分かります。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし、そのまま迷い続ける必要はありません。
ケンジ:いい締めだな。
責任転嫁する人は「弱さ」を隠していることもある
リク:ここまで見てきて分かるように、責任転嫁する人は強い人というより、弱さや不安を隠そうとしている人なのかもしれません。
ミユ:だから荷物を人に渡しちゃうんだ。
ワニオ:自分だけ軽くなりますので。
ミカコ:でも、その荷物を持つのは周りの人。
ケンジ:だから一緒にいる人ほど疲れてしまうんだよな。
ミユ:じゃあ次は、その荷物をどう受け取らないようにするか。
リク:職場や恋愛、友人関係での具体例を見ながら考えていきましょう。
責任転嫁する人の具体例【職場・恋愛・友人】

ミユ:心理は分かった。
ケンジ:でも実際は、「あ、この人責任転嫁してるな」って場面で気づくことが多いよな。
ミカコ:そうね。職場でも恋愛でも、責任転嫁する人には似たようなパターンがある。
リク:具体例で見ていくと分かりやすいですね。
ワニオ:荷物の受け渡し現場を見学しましょう。
ミユ:その言い方ちょっと面白い。
職場で責任転嫁する人の特徴
ケンジ:職場は分かりやすいよ。
ミスが起きた瞬間に、「聞いてません」「教わってません」「時間がありませんでした」が始まる。
ミユ:あるある。
ミカコ:しかも、「どう直すか」より先に、「誰のせいか」の話になるのよね。
リク:もちろん、本当に説明不足だったケースもあります。
でも、毎回自分以外に原因がある人は注意した方がいいですね。
ケンジ:仕事って、自分の反省と周りの改善を両方考えるものだからな。
ミユ:改善会議じゃなくて犯人探し会議になっちゃうんだ。
ワニオ:船に穴が開いています。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし全員で、「誰が最初に水を見ましたか」と話しています。
ミユ:先に穴ふさいで(笑)
ケンジ:仕事も同じなんだよな。
恋愛で責任転嫁する人の特徴
ミユ:恋愛にもいる?
ミカコ:結構いる。
リク:例えば、約束を忘れたのに「ちゃんと確認しない君も悪い」。連絡しなかったのに「連絡しづらい雰囲気だった」。
ミユ:苦しい(笑)
ケンジ:ケンカになると全部相手の責任にする人もいるよな。
ミカコ:浮気をしても、「寂しくさせた君が悪い」と言い出す人までいる。
ミユ:それは違う。
リク:恋愛は二人の問題になることもあります。
でも、自分がした行動まで相手の責任に変えてしまうのは責任転嫁です。
ワニオ:自分でジュースをこぼしました。
ミユ:うん。
ワニオ:「コップの形が悪いからです」と説明しています。
ミユ:コップかわいそう。
ケンジ:恋人も同じ気持ちだろうな。
友人関係でも責任転嫁は起こる
ミユ:友達でもあるよね。
遅刻したのに電車のせい。
寝坊したのに目覚ましのせい。
ケンジ:毎回だとな。
ミカコ:ドタキャンしても、「忙しいから仕方ない」で終わる人もいる。
リク:事情はあるかもしれません。
でも、相手に迷惑をかけた事実まで消えるわけではありません。
ミユ:「ごめん」が一言あるだけで違うのにね。
ケンジ:責任を認める人は信頼される。
責任を押し付ける人は少しずつ信頼を失う。
ワニオ:信用は貯金箱ですね。
ミユ:どういうこと?
ワニオ:謝るたびに一枚入ります。
責任転嫁するたびに一枚出ていきます。
ミユ:なるほど。
ワニオ:出し続けると、いつか空になります。
ミカコ:いい例えね。
責任転嫁する人といると疲れる理由
ミユ:でもさ。
責任転嫁する人って、一緒にいるだけで疲れない?
ケンジ:疲れるな。
こっちまで悪い気がしてくる。
ミカコ:それが責任転嫁の厄介なところ。
相手に荷物を持たせるから。
リク:何度も責任を押し付けられると、「もしかして自分が悪いのかな」と感じてしまう人もいます。
ミユ:あ、それある。
リク:だからこそ、相手の言葉をそのまま受け取るのではなく、事実を整理することが大切です。
ワニオ:荷物に名前を書きましょう。
ミユ:名前?
ワニオ:誰の荷物なのか分かれば、持ち帰る人も分かります。
ケンジ:今日はワニオが全部つながってるな。
ミカコ:じゃあ次は、その荷物をどう返すか。
ミユ:責任転嫁する人への対処法ですね。
リク:感情的にならず、自分を守る方法を考えていきましょう。

責任転嫁する人への対処法|振り回されないためにできること

ミユ:荷物に名前を書きました。
ケンジ:じゃあ、ちゃんと持ち主に返さないとな。
ミユ:でもさ。責任転嫁する人に「それ、あなたの責任ですよ」って言ったら揉めそうじゃない?
ミカコ:言い方は考えた方がいいでしょうね。
リク:責任転嫁する人への対処法で大切なのは、相手を言い負かすことではありません。自分まで必要以上の責任を背負わないことだと思います。
ワニオ:荷物を投げ返す必要はありません。
ミユ:そっと返す?
ワニオ:はい。「こちらにお名前が書いてあります」と。
ケンジ:穏やかだけど逃がさないな。
感情的に「あなたが悪い」と責めない
ミユ:まず何をすればいい?
ミカコ:逆に、やらない方がいいことから考えた方が早い。
ミユ:「全部あなたが悪い!」
ミカコ:それ。
ケンジ:責任転嫁する人は、もともと自分を守ろうとしてることが多い。強く責めたら、さらに守りに入るんだよ。
リク:「自分は悪くない」という説明がもっと増えるかもしれませんね。
ミユ:言い訳第二形態。
ワニオ:防御力が上がりました。
ミカコ:ゲームにしない。
リク:相手の人格を責めるより、起きた出来事について話す方がいいと思います。
ケンジ:「あなたはいつも無責任だ」じゃなくて、「今回はこの確認ができていなかったよね」ってことだな。
ミユ:人じゃなくて事実を見る。
ミカコ:そう。相手が話をずらしても、こっちはずらさない。
事実と責任を冷静に整理する
リク:職場なら、特に事実を整理することが大切ですね。
ミユ:例えば?
リク:いつ依頼したのか。何を伝えたのか。誰が担当だったのか。期限はいつだったのか。感情ではなく、確認できる情報を整理します。
ケンジ:メールやチャットを残しておくのも大事だな。
ミカコ:責任転嫁する人と仕事をするなら、「言った」「言わない」の世界に入らないこと。
ミユ:あの世界、長いよね。
ケンジ:長い。そして何も生まれない。
ワニオ:霧の中で相撲をしています。
ミユ:何も見えない(笑)
ワニオ:どちらが土俵から出たのかも分かりません。
リク:だから記録が必要なんです。事実を残しておけば、相手の解釈に振り回されにくくなります。
ミカコ:恋愛や友人関係でも同じよ。「そんなこと言ってない」と言われた時に、自分の記憶まで疑い始めないこと。
ミユ:荷物の名前を確認する。
ワニオ:はい。タグを見てください。
相手の責任まで引き受けない
ミユ:私、これ苦手かも。
ケンジ:引き受けちゃう?
ミユ:「私も悪かったかな」って考え始める。
ミカコ:自分の責任を考えること自体は悪くない。でも、全部持つ必要はない。
リク:例えば、お互いに原因があったなら、自分の分は認めればいいんです。
ミユ:「私も確認不足だった。ごめん。」
リク:はい。でもそこで、「だから全部私が悪かった」まで行かなくていい。
ケンジ:自分の責任を認めることと、相手の責任まで背負うことは別だからな。
ワニオ:自分のスーパーの袋を持つのは普通です。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし隣の人が買った米十キロまで持つ必要はありません。
ミユ:重い。
ワニオ:しかも隣の人は手ぶらです。
ミカコ:腹立つわね。
ケンジ:具体的になった途端、ミカコが怒った。
話をすり替えられたら元の問題に戻す
ミユ:責任転嫁する人って、昔の話を出してくることない?
ミカコ:ある。「でもあなたも前にやったでしょう」ね。
ミユ:それ!
リク:その時は、話を分けた方がいいですね。
ミユ:どうやって?
リク:「その件は別で話しましょう。今は今回のことを話したいです」と戻します。
ケンジ:相手の土俵に全部乗らないことだな。
ミカコ:去年の遅刻と今日の約束破りを混ぜても、何も解決しないから。
ワニオ:カレーを作っている途中で、去年食べたラーメンの味について議論しています。
ミユ:カレーを作って。
ワニオ:はい。現在、玉ねぎが焦げています。
ケンジ:話を戻そう。
何度も責任転嫁されるなら距離を置く
ミユ:でも、何を言っても変わらない人もいるよね。
ケンジ:いる。
ミカコ:その場合は、相手を理解する努力より、自分を守ることを考えていい。
リク:一度や二度なら誰でも責任転嫁してしまうことはあります。でも、何度話しても同じことが続くなら、距離を置くことも立派な対処法です。
ミユ:職場だと完全には離れられないけど。
ケンジ:必要な会話だけにする。記録を残す。仕事の範囲を明確にする。できることはあるよ。
ミカコ:恋人や友人なら、関係そのものを見直してもいい。
ミユ:相手にも事情があるって分かってても?
ミカコ:事情があることと、あなたが傷つき続けることは別でしょう。
リク:相手の心理を理解するのは大切です。でも、理解したから我慢しなければいけないわけではありません。
ワニオ:荷物が重い理由を知っても。
ミユ:うん。
ワニオ:あなたが一生持つ必要はありません。
ケンジ:最初の荷物に戻ったな。
ミユ:ちゃんと持ち主に返せた気がする。
ミカコ:でも、気になることが一つある。
ミユ:何?
ミカコ:責任転嫁する人って、変わるのか。
ケンジ:難しいところだな。
リク:本人が気づいているかどうかで、大きく違うと思います。
責任転嫁する人は変わる?改善する可能性はある?

ミユ:変わりますか?
ケンジ:いきなり結論を求めるな(笑)
ミユ:だって気になる。恋人でも友達でも、「いつか分かってくれるかも」って期待しちゃう人いると思う。
ミカコ:いるでしょうね。でも、その「いつか」が五年後かもしれない。
ミユ:長い。
リク:責任転嫁する人が変わる可能性はあると思います。ただ、周りが頑張れば変えられるという話ではありません。
本人が自分の責任転嫁に気づけば変わる可能性はある
リク:まず大きいのは、本人に自覚があるかどうかですね。
ミユ:「私、人のせいにしちゃうな」って?
リク:はい。失敗した時に、「また言い訳から始めてしまった」と気づけるなら改善する余地はあります。
ケンジ:自分で気づける人は強いよ。癖って、気づかないと直しようがないからな。
ミカコ:完璧に責任転嫁しなくなる必要もないと思う。誰だって自分を守りたくなる時はあるから。
ミユ:大事なのは途中で靴ひもを見る。
ワニオ:はい。「地面も滑りましたが、私の靴ひももほどけていました」と。
リク:自分以外の原因を考えながら、自分の責任も見られるようになる。それだけでもかなり変わりますよ。
周囲が責任を引き受け続けると変わりにくい
ミユ:じゃあ、周りは優しく支えてあげればいい?
ミカコ:場合によっては逆。
ミユ:逆?
ケンジ:毎回誰かが謝ってくれる。ミスを直してくれる。責任まで引き受けてくれる。それなら本人は困らないだろ?
ミユ:確かに。
リク:責任転嫁しても問題が解決する環境だと、本人が自分の行動を見直すきっかけを失うことがあります。
ミカコ:恋愛でもあるわよ。「私の言い方が悪かったね」「私がもっと連絡すればよかったね」って、毎回片方だけが謝る関係。
ミユ:優しい人ほどやりそう。
ミカコ:そして相手は学ぶ。「今回もこの人が持ってくれる」って。
ワニオ:米十キロを毎回持ってもらっています。
ミユ:あの手ぶらの人だ。
ワニオ:はい。現在は水も購入しました。
ケンジ:増えてるじゃねえか(笑)
ワニオ:持ってもらえますので。
リク:だから、相手のためにも本来の責任を返すことが必要な場合があります。
責任転嫁する人を「自分が変えよう」としない
ミユ:でも恋人だったら、変わってほしいって思うよね。
ケンジ:思うよ。それ自体は普通だ。
ミカコ:ただ、「私がこの人を変える」は危ない。
ミユ:どうして?
ミカコ:変わらなかった時、自分の努力不足だと思い始めるから。
リク:人が変わるには、本人の意思が必要です。周囲がきっかけを作ることはできます。でも、本人の代わりに反省することはできません。
ワニオ:他人の靴ひもを見つけることはできます。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし、本人が歩き続けている場合、結ぶのは少し危険です。
ケンジ:転ぶな(笑)
ワニオ:こちらも巻き込まれます。
ミカコ:かなり正確な例えね。
謝るだけではなく行動が変わるかを見る
ミユ:「もう人のせいにしない。ごめん」って言われたら?
ケンジ:言葉だけじゃ分からないな。
ミユ:厳しい。
ケンジ:いや、責めてるわけじゃない。人は反省した瞬間、本気で「変わろう」と思うこともある。でも癖は簡単には消えない。
リク:見るなら、その後の行動ですね。ミスを認めるようになった。謝れるようになった。問題が起きた時に、自分にできたことも考えるようになった。
ミカコ:「変わる」と言ったかではなく、責任の取り方が変わったか。
ミユ:なるほど。
ワニオ:「明日からダイエットします」と言いながら、ケーキを食べています。
ミユ:明日からだから。
ワニオ:三か月間、毎日明日です。
ミユ:それは変わってない。
ケンジ:そういうことだな。
変わるのを待ち続けなくてもいい
ミユ:ちょっと切ないけど。
ミカコ:何が?
ミユ:相手が変わる可能性はある。でも、自分が変えることはできない。
ケンジ:まあな。でも、それは冷たい話じゃないと思うぞ。
ミユ:そう?
ケンジ:相手の人生まで背負わなくていいってことだから。
リク:責任転嫁する人にも事情や弱さがあるかもしれません。でも、その人が変わるまであなたが傷つき続ける必要はありません。
ミカコ:一年後に変わるかもしれない。十年後かもしれない。変わらないかもしれない。
ミユ:その時間を待つかどうかは、自分で決めていい。
ワニオ:荷物の持ち主がいつ取りに来るかは分かりません。
ミユ:うん。
ワニオ:ですから、玄関でずっと抱えて待つ必要はありません。
ケンジ:置いといていいんだよ。
ミカコ:名前は書いてあるんだから。
ミユ:なんか、今日ずっと持ってた荷物をやっと置けた感じする。
リク:では最後にまとめましょうか。
ワニオ:忘れ物センターへ行きましょう。
ミユ:そこに置くんだ(笑)
まとめ|責任転嫁する人の責任まで背負わなくていい

ミユ:今日はずっと荷物の話をしてた気がする。
ミカコ:責任転嫁する人が、他人に荷物を渡す話ね。
ケンジ:でも分かりやすかったんじゃないか? 自分の責任と相手の責任を分けて考えるってことだからな。
リク:責任転嫁する人と関わっていると、いつの間にか相手の責任まで自分が背負ってしまうことがあります。
ミユ:「私も悪かったかな」「もっとちゃんとすればよかったかな」って。
ミカコ:自分を振り返るのは悪くない。でも、何でも自分のせいにする必要はない。
ワニオ:自分のカバンを確認することと、他人のカバンまで背負うことは違います。
ミユ:最後まで荷物だ。
責任転嫁する人には「事実」で向き合う
リク:責任転嫁する人への対処法で大切なのは、感情だけで戦わないことです。
ケンジ:「お前が悪い」「いや、お前だ」になったら終わらないからな。
ミカコ:いつ、何が起きたのか。誰が何をしたのか。自分にできたことは何か。相手がするべきだったことは何か。
リク:事実と責任を分けて整理すると、相手の言葉に振り回されにくくなります。
ミユ:職場なら記録を残す。
ケンジ:メールやチャットも大事だな。
ミカコ:恋愛や友人関係なら、毎回自分だけが謝っていないか考えてみる。
ワニオ:荷物のタグを確認してください。
ミユ:はい。名前を見ます。
責任転嫁する人の心理を理解しても我慢する必要はない
ミユ:今日、ちょっと意外だったのはさ。
ケンジ:何が?
ミユ:責任転嫁する人って、ただ図々しい人だと思ってた。
リク:もちろん、そう見えることもあります。でも失敗を認めるのが怖かったり、自分の価値まで否定されたように感じたり。弱さから責任転嫁してしまう人もいます。
ミカコ:理由を知れば、相手の行動は理解しやすくなる。
ミユ:でも、我慢しなくていい。
ミカコ:そう。理解と我慢は別の話。
ケンジ:相手に事情があるからって、お前が毎回傷ついていい理由にはならないからな。
ワニオ:荷物が重い理由を聞くことはできます。
ミユ:うん。
ワニオ:しかし、聞いた瞬間にあなたの荷物になるわけではありません。
ミユ:今日のワニオ、それ一番好きかも。
責任転嫁する人が変わるかどうかは本人次第
リク:責任転嫁する人が変わる可能性はあります。
ミユ:でも、本人が気づくことが必要。
リク:はい。自分の言い訳に気づく。失敗を認める。謝る。そして次の行動を変える。そこは本人にしかできません。
ケンジ:周りがきっかけを作ることはできる。でも代わりに反省はできない。
ミカコ:だから「私がこの人を変えなきゃ」と思わなくていい。
ミユ:恋人だと、思っちゃいそうだけどね。
ミカコ:思うのは自由。でも、自分の人生まで預けないこと。
ケンジ:結局、自分で歩くしかないんだよな。
「自分にも原因があるかも」と考えられる人ほど背負い過ぎないで
ミユ:でもこの記事を読んでる人ってさ。
ミカコ:何?
ミユ:もしかして「私にも悪いところがあったのかな」って悩んで検索してる人も多いんじゃない?
ケンジ:いるだろうな。
リク:そういう人ほど、自分の責任を考えられる人なんだと思います。
ミユ:だから余計に持っちゃう。
リク:はい。でも、自分にも原因があったかもしれないことと、全部あなたが悪いことは同じではありません。
ミカコ:自分の分だけ見ればいい。
ケンジ:反省するところがあれば反省する。それで十分だ。
ワニオ:スーパーから帰ってきました。
ミユ:はい。
ワニオ:あなたの袋には、パンと牛乳が入っています。
ミユ:軽い。
ワニオ:隣の人の米十キロと水二箱は。
ミユ:持ちません。
ワニオ:正解です。
ケンジ:ずいぶん買ったな、隣の人。
ミカコ:今まで持ってもらってたからでしょうね。
ミユ:じゃあ、置いて帰ります。
ワニオ:はい。名前は書いてあります。
ミユ:責任転嫁する人に振り回されているなら。
一度、自分が持っている荷物を見てみてください。
あなたの責任なら、自分で持つ。
反省するところがあるなら、ちゃんと向き合う。
でも。
誰かがあなたのカバンに入れた責任まで、背負い続けなくていい。
その荷物には、きっとちゃんと。
持ち主の名前が書いてあります。



