ある日の、こいこと。編集部。
それぞれが仕事をしている中、ミユがパソコンの画面を見たまま、ぽつりと口を開いた。
ミユ:好きな人と仲良くなるって、どうやるんだろう。
アカリ:話せばよくない?
ミユ:それができる人は今すぐ帰って。
アカリ:ええ(笑)。
ユキノ:アカリちゃん、開始三秒で退場になっちゃった。
アカリ:まだ何もしてないんだけど。
ミユは椅子の背もたれに体を預けた。
ミユ:だってさ。普通の人なら話せるの。
リク:普通の人。
ミユ:好きじゃない人。
リク:急に言い方が冷たくなりましたね。
ミユ:違う違う(笑)。そういう意味じゃなくて。
ミユ:友達とか同僚なら、「今日暑いね」とか普通に言えるじゃん。
アカリ:うん。
ミユ:でも好きな人だと……。
ミユ:「今日暑いね」って言うだけで、なんか意味あるような気がしない?
アカリ:しない。
ミユ:帰って。
アカリ:また(笑)。
ソウタ:僕は分かるよ。
それまで静かにしていたソウタが、真剣な顔で頷いた。
ソウタ:天気の話なのに、天気の話じゃなくなるんだよね。
ミユ:そう!
リク:二人の中で何が起きてるんですか。
ソウタ:「暑いね」って言った後に、相手が「暑いね」って返してくれたら。
ソウタ:その後、どうすればいいんだろうって。
ミユ:分かる。
アカリ:もう一回「暑いね」って言えば?
ミユ:壊れた人になるでしょ。
アカリ:じゃあ違う話すればいいじゃん(笑)。
ソウタ:それができたら苦労しないよ。
アカリ:ソウタまで。
ユキノが笑いながら、手元のノートを開いた。
ユキノ:でも、好きな人と仲良くなりたいのに、どう距離を縮めればいいか分からない人は多そうだね。
ミユ:そうなの。
ミユ:話しかけすぎたら、好きバレしそうだし。
ミユ:LINEを急に増やしたら、面倒って思われそうだし。
ミユ:デートに誘うほど仲良くないし。
リク:でも何もしなければ、今の関係はあまり変わらない。
ミユ:それ。
ソウタ:それです。
アカリ:今日、この二人すごいね。
ユキノ:息ぴったり(笑)。
ミユ:笑い事じゃないよ。
ミユ:好きな人と仲良くなりたい。でも、仲良くなる方法が分からないの。
ユキノ:じゃあ今日は、それを話してみようか。
アカリ:まず話す。
ミユ:アカリは黙ってて。
アカリ:なんで(笑)。
リク:でも多分、アカリさんの答えが一番本質に近い気もする。
ミユ:え。
ソウタ:……話す。
アカリ:好きな人をラスボスにしすぎなんだって、二人とも。
ミユ:ラスボス。
ソウタ:確かに、近づくと少し緊張するな。
アカリ:ゲームの話じゃないからね(笑)。
好きな人と仲良くなるために、特別な恋愛テクニックは必要なのか。
自然に距離を縮めるには、何をすればいいのか。
今回は、好きな人と仲良くなる方法について、こいこと。編集部のみんなで話してみます。

好きな人と仲良くなるには「特別なこと」が必要?

ミユ:でもさ、好きな人と仲良くなるなら、やっぱり何かしないとダメじゃない?
アカリ:何かって?
ミユ:だから……。
ミユ:LINEを増やすとか。
アカリ:うん。
ミユ:ちょっと意味深なこと言うとか。
アカリ:うん。
ミユ:偶然を装って帰り道を一緒にするとか。
リク:最後だけ少し危ないですね。
ミユ:例えばだよ!
ソウタ:でも偶然会えたら嬉しいよね。
アカリ:偶然ならね。
ソウタ:偶然って、作れないのかな。
リク:それ以上考えない方がいいですよ。
ソウタ:まだ何もしてないよ。
ユキノ:する前に止めてもらえてよかったね(笑)。
ミユは少し考えながら、机の上のペンを指先で転がした。
ミユ:でも本当に分かんないんだよね。
ミユ:好きな人と仲良くなる方法って調べると、恋愛テクニックみたいなのいっぱいあるじゃん。
アカリ:目を見つめるとか?
ミユ:そうそう。
ソウタ:何秒?
アカリ:知らないよ(笑)。
ソウタ:長すぎたら怖いよね。
ミユ:三秒くらい?
ソウタ:一、二、三。
アカリ:こっち見て数えないで。怖いから。
ソウタ:やっぱり三秒でも長い。
リク:多分、秒数を測る話ではないですね。
ミユ:ほら! こうなるの!
ユキノ:何が?
ミユ:恋愛テクニックを知るほど、何が自然なのか分からなくなる。
リク:それは少し分かります。
ミユ:でしょ?
リク:ただ、そもそも仲良くなる段階なら、そこまで特別なことをする必要はないと思いますよ。
ミユ:そうなの?
リク:はい。
リク:まだ普通に話せる関係でもないのに、恋愛テクニックだけ使っても不自然じゃないですか。
アカリ:確かに。
リク:まずは「好きな人」じゃなくて、「よく話す人」になる方が先だと思います。
ミユ:……よく話す人。
ソウタ:そこから?
リク:そこからですね。
ソウタ:遠いなぁ。
アカリ:だからラスボスにしすぎなんだって(笑)。
ソウタ:でも好きな人って、ちょっと光って見えない?
アカリ:見えない。
ソウタ:なんか周りより明るいというか。
ミユ:分かる気がする。
アカリ:二人とも一回寝た方がいいよ。
ユキノ:アカリちゃん(笑)。
リク:でも、好きな人を特別に感じるのは普通ですよ。
リク:問題は、特別に思いすぎて何もできなくなることですね。
ミユ:嫌われたくないんだよ。
リク:はい。
ミユ:変なこと言いたくないし。
リク:それも分かります。
ミユ:できれば好かれたい。
アカリ:欲が出てきた。
ミユ:好きなんだから好かれたいでしょ!
リク:だから余計に、最初から恋愛として成功させようとしない方がいいと思います。
ユキノ:仲良くなることと、付き合うことを一緒にしない?
リク:そうですね。
リク:まず普通に話せる。次に、相手のことを少し知る。また話す。
リク:その積み重ねで十分ですよ。
ソウタ:普通に話す。
リク:はい。
ソウタ:相手を知る。
リク:はい。
ソウタ:また話す。
リク:そうです。
ソウタ:……それで仲良くなれる?
アカリ:人類、大体それで仲良くなってるよ。
ソウタ:すごい。
ミユ:何に感動してるの(笑)。
ユキノ:じゃあ、もう少し具体的に考えてみようか。
ユキノ:好きな人と自然に距離を縮めるには、実際に何をすればいい?
アカリ:話す。
ミユ:それはもう聞いた。
アカリ:じゃあ、いっぱい話す。
ミユ:雑になった(笑)。
リク:でも最初のポイントは、そこですね。
リク:一度にたくさん話すより、短い会話を何度も重ねる。
ソウタ:短くていいんだ。
リク:むしろ最初は、その方が自然だと思いますよ。
好きな人と仲良くなりたいからといって、いきなり特別な関係を目指す必要はありません。
まずは、自然に話せる相手になること。
ではここから、好きな人と仲良くなる方法を具体的に見ていきましょう。
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好きな人と仲良くなる方法7選|自然に距離を縮めるコツ

1.短い会話を何度も重ねる
リク:まずは、短い会話を増やすのがいいと思います。
ミユ:短い会話?
リク:はい。最初から十分、二十分と話そうとしなくていいんですよ。
アカリ:挨拶して、一言くらいでもよくない?
ミユ:例えば?
アカリ:今日暑いね。
ミユ:また暑いね。
ソウタ:今日は天気の話が多いね。
ユキノ:そこから離れようか(笑)。
アカリ:じゃあ、「それ新しい?」とか。「今日忙しかった?」とか。
リク:そんな感じですね。
リク:大事なのは、一回の会話で仲良くなろうとしないことです。
ミユ:一回で結果を出そうとしちゃダメ?
リク:恋愛を面接みたいにしない方がいいですよ。
アカリ:本日の会話、手応えあり。次回選考へ。
ミユ:嫌だ(笑)。
ソウタ:不採用だったらどうなるの?
アカリ:ソウタくんは考えなくていい。
ソウタ:よかった。
ミユ:よかったんだ(笑)。
リク:一度長く話すより、「最近よく話すな」と思ってもらう方が自然に距離は縮まりやすいです。
ユキノ:短い会話を何度も重ねることが、好きな人と仲良くなる最初の一歩なんだね。
ミユ:じゃあ、一回多く話すくらいから?
リク:それで十分ですよ。
2.相手が話したことを覚えておく
アカリ:あとさ、前に話したこと覚えてくれてると嬉しくない?
ミユ:嬉しい。
ソウタ:すごく嬉しい。
アカリ:ソウタ、反応早いな。
ソウタ:だって、「この前言ってたやつどうだった?」とか聞かれたら。
ソウタ:覚えてたんだって思う。
ミユ:でも、好きな人の話って結構覚えてない?
リク:覚えてますね。
ミユ:好きな食べ物とか。
アカリ:うん。
ミユ:休みの日に何してるとか。
アカリ:うん。
ミユ:去年の六月十四日にコンビニで買ったおにぎりとか。
アカリ:待って。
ミユ:例えばだよ。
リク:例が具体的すぎますね。
ソウタ:鮭かな。
アカリ:そこ考えなくていいから(笑)。
ユキノ:全部覚えていることをアピールする必要はないかな。
リク:そうですね。相手が自然に話したことを、次の会話につなげればいいと思います。
リク:「この前言ってた映画、観ました?」とか。
リク:「試験どうでした?」とか。
アカリ:それくらいなら普通だよね。
ミユ:好きな人だから覚えてました感は出さない?
リク:最初は出さなくていいと思いますよ。
アカリ:心の中にしまっときな。
ソウタ:いっぱいある場合は?
アカリ:何が?
ソウタ:心の中に。
アカリ:知らないよ(笑)。
リク:相手の話を覚えておくと、次に話しかける理由が自然にできます。
ミユ:なるほど。話題を毎回ゼロから探さなくていいんだ。
リク:そういうことですね。
3.共通点をひとつ見つける
ユキノ:話しやすくなるという意味では、共通点も大きいよね。
アカリ:同じ音楽好きとか、めっちゃ楽。
ミユ:好きな食べ物でもいい?
リク:もちろんです。
リク:趣味、音楽、映画、食べ物。共通点は何でもいいと思いますよ。
ソウタ:好きな人が好きなバンドを全部聴くのは?
アカリ:重い。
ソウタ:まだ何もしてないのに。
ミユ:計画段階で怒られた(笑)。
リク:聴くこと自体は別にいいと思いますよ。
ソウタ:よかった。
リク:ただ、本当は興味がないのに「僕も大好き」と合わせる必要はないですね。
ソウタ:好きになるかもしれないよ。
アカリ:それなら聴けばいいじゃん。
ソウタ:じゃあ聴く。
アカリ:素直(笑)。
ミユ:でも、好きな人に合わせたくなる気持ちは分かるな。
リク:分かります。ただ、仲良くなるために自分を全部相手に合わせると、後で苦しくなりますよ。
ユキノ:共通点は作るものじゃなくて、見つけるもの?
リク:そのくらいの感覚が自然だと思います。
アカリ:一個でも同じものが好きなら、次に話す理由になるもんね。
ミユ:共通点を見つける。覚えました。
ソウタ:僕も。
アカリ:二人とも恋愛講習受けに来た人みたいになってる。
ミユ:今日はそういう日だから(笑)。
4.LINEは「会話の続き」として使う
ミユ:じゃあ、LINEは?
アカリ:出た。
ミユ:何が。
アカリ:ミユ、絶対LINEの話すると思った。
ミユ:大事でしょ!
ソウタ:大事だと思う。
アカリ:また仲間がいた(笑)。
ミユ:好きな人と仲良くなるなら、やっぱりLINEした方がいいよね?
リク:連絡先を知っているなら、使ってもいいと思いますよ。
ミユ:毎日?
リク:急に極端ですね。
ミユ:三日に一回?
リク:回数を決めなくていいですよ。
ミユ:じゃあ何曜日?
リク:曜日の問題でもないです。
アカリ:ミユ、LINEをゴミの日みたいに考えないで。
ミユ:だって分かんないんだもん(笑)。
ユキノ:自然にLINEするきっかけがない、という人も多いかもしれないね。
リク:そうですね。
リク:そういう時は、直接話した会話の続きをLINEですると自然だと思います。
ミユ:会話の続き?
リク:例えば、好きな店の話をしたなら「さっき言ってた店、ここですか?」とか。
リク:映画の話なら「これ見て、さっきの話を思い出しました」とか。
アカリ:あー。それなら送れる。
ソウタ:思い出したって言っていいの?
アカリ:いいでしょ。
ソウタ:好きなのバレない?
ミユ:分かる!
アカリ:二人とも重症だよ。
リク:何かを見て相手を思い出したくらいで、普通は告白とは受け取らないですよ。
ソウタ:そっか。
ミユ:よかった。
アカリ:何に安心してるの(笑)。
リク:LINEだけで好きな人と仲良くなろうとするより、直接の会話をLINEにつなげる方が自然です。
ミユ:直接話す。LINEする。また直接話す?
リク:そうですね。
ソウタ:会話が続いていく感じだ。
ユキノ:いい表現だね。
ミユ:ちなみに返信が三時間来なかった場合は?
リク:待ってください。
ミユ:五時間は?
リク:待ってください。
ミユ:次の日は?
リク:スマホを置いてください。
アカリ:没収(笑)。
5.小さなお願いをして会話のきっかけを作る

ユキノ:他には、話しかけるきっかけを作る方法ってあるかな?
アカリ:普通に聞けばよくない?
ミユ:何を?
アカリ:何か。
ミユ:雑(笑)。
リク:でも、小さなお願いや質問は話すきっかけになりますよ。
ミユ:お願い?
リク:「これ教えてもらえますか」とか、「おすすめあります?」とか。
アカリ:その人が詳しいこと聞くの、いいよね。
ソウタ:おすすめの曲とか?
リク:いいと思います。
ソウタ:おすすめの店。
リク:いいですね。
ソウタ:おすすめの人生。
アカリ:急に重い。
ソウタ:人生はダメか。
ミユ:初手で人生背負わせないで(笑)。
リク:相手が気軽に答えられるくらいがいいですね。
ユキノ:大きなお願いをする必要はないんだね。
リク:はい。むしろ面倒なお願いをすると逆効果になることもあります。
ミユ:好きな人だから頼りたくなる気持ちはあるけどな。
アカリ:分かるけど、毎回「助けて」は疲れそう。
リク:そうですね。
リク:好きな人と仲良くなるためのお願いなら、相手が負担なく答えられる小さなものにしておくのがおすすめです。
ソウタ:おすすめを聞くくらい。
リク:そのくらいですね。
ソウタ:人生は?
アカリ:まだ言ってる(笑)。
6.二人で話す時間を少しずつ増やす
ユキノ:少し仲良くなってきたら、次はどうする?
ミユ:デート?
アカリ:急に飛んだ。
ミユ:違うの?
リク:デートに誘ってもいいですけど、まだハードルが高いと感じるなら、二人で話す時間を少し増やすだけでもいいと思います。
ミユ:例えば?
リク:帰り道が一緒なら少し話すとか。
リク:休憩時間に近くに座るとか。
アカリ:グループで遊んだ帰りに、ちょっと二人になるとかね。
ソウタ:……。
ユキノ:ソウタくん?
ソウタ:聞いてます。
アカリ:急に静かになった(笑)。
ソウタ:二人で話す時間を増やす。
リク:そうです。
ソウタ:少しずつ。
リク:はい。
ソウタ:なるほど。
アカリ:誰か浮かんでない?
ソウタ:浮かんでないよ。
アカリ:今、絶対いた。
ソウタ:いない。
ミユ:珍しく否定が早い(笑)。
リク:大事なのは、いきなり長時間二人きりになろうとしないことですね。
ミユ:二人きりに慣れる?
リク:そうですね。
リク:普段グループでしか話さない相手なら、二人になるだけで緊張することもありますから。
ソウタ:する。
アカリ:実感あるなぁ。
ソウタ:一般論だよ。
アカリ:はいはい(笑)。
ユキノ:短い時間でも二人で話す機会を増やせば、お互いに自然な距離感が分かってくるんだね。
7.仲良くなったら少しだけ好意を見せる
ミユ:ここまでできたら、もう仲良し?
アカリ:関係によるでしょ。
ミユ:恋愛って毎回答えが曖昧。
リク:人が違いますからね。
ミユ:正解表が欲しい。
ソウタ:僕も欲しい。
アカリ:二人で答え合わせでもしてなよ(笑)。
ユキノ:でも、普通に話せるようになって、二人で話す時間も増えたら?
リク:その頃には、少し好意を見せてもいいと思います。
ミユ:好意。
ソウタ:……。
アカリ:また静かになった。
ソウタ:聞いてる。
リク:「話してると楽しい」とか。
リク:「また話したい」とか。
リク:もう少し関係ができているなら、「今度二人で行きませんか」と誘ってもいいですね。
ミユ:でも、それ好きバレしない?
アカリ:ちょっとはバレないと恋愛始まらなくない?
ミユ:……。
ソウタ:……。
アカリ:なんで二人ともそんな顔するの(笑)。
リク:アカリの言う通りだと思いますよ。
リク:ずっと好意を完全に隠していたら、相手も恋愛対象として意識するきっかけがないかもしれません。
ミユ:好きバレって悪いことじゃない?
リク:相手との関係ができているなら、必ずしも悪いことではないですよ。
ユキノ:いきなり「好きです」じゃなくていいんだよね。
リク:はい。
リク:少しだけ好意を見せて、相手の反応を見る。それも好きな人と関係を深める一歩です。
ソウタ:少しだけ。
アカリ:今日のソウタくん、めっちゃ勉強してる。
ソウタ:記事のためだよ。
アカリ:そういうことにしとく(笑)。
好きな人と仲良くなりたい時にやってはいけないNG行動

ミユ:ちょっと待って。
ユキノ:どうしたの?
ミユ:ここまで、やった方がいいことを教えてもらったじゃん。
リク:そうですね。
ミユ:逆にさ。
ミユ:好きな人と仲良くなりたい時に、やらない方がいいこともあるよね?
アカリ:ある。
ソウタ:あるんだ。
アカリ:ソウタくん、不安そう(笑)。
ソウタ:確認しておこうかなって。
リク:大事だと思いますよ。
リク:仲良くなりたい気持ちが強いほど、距離の縮め方を間違えることもありますから。
急に距離を縮めすぎる
アカリ:まず、いきなり来すぎる人はちょっと怖い。
ミユ:来すぎる?
アカリ:昨日まで全然話してなかったのに、今日から毎日話しかけてくるとか。
アカリ:急にずっと近くにいるとか。
ソウタ:近くにいたい気持ちは分かる。
アカリ:気持ちはね。
ソウタ:気持ちだけなら大丈夫?
アカリ:心の中は自由だよ(笑)。
リク:自分の中では少しずつ好きになっていても、相手からすると突然なんですよね。
ミユ:ああ、そっか。
リク:自分は一か月前から相手を見ていた。
リク:でも相手は、今日初めてミユさんに話しかけられた。
ミユ:私?
リク:例えばですよ。
ミユ:びっくりした。
アカリ:自意識(笑)。
リク:自分の気持ちの進み具合と、相手との関係の進み具合は別です。
ユキノ:好きになった期間が長いからといって、二人の関係が深いとは限らないんだね。
ソウタ:……深い。
アカリ:今日ずっと何か刺さってるね。
ソウタ:一般論として聞いてるよ。
毎日のLINEを相手にも求める
ミユ:これは私、ちょっと怖い。
リク:何がですか?
ミユ:仲良くなってLINEするようになったとして。
ミユ:昨日いっぱいLINEしたのに、今日来なかったら。
アカリ:うん。
ミユ:昨日の私は何だったんだろうって。
アカリ:昨日のミユだよ。
ミユ:そういうことじゃない(笑)。
リク:昨日たくさん話したからといって、今日も同じだけ連絡する約束をしたわけではないですからね。
ミユ:分かってる。
リク:本当に?
ミユ:……頭では。
アカリ:心が追いついてない。
ミユ:そう。
リク:LINEの頻度は人によってかなり違います。
リク:好きな人と仲良くなりたいからといって、毎日の連絡を相手にも求めると負担になることがあります。
ユキノ:返信が遅い時も、すぐに嫌われたと決めつけない方がいいね。
ミユ:はい。
アカリ:返事が小さい(笑)。
好きな人に合わせすぎる
ソウタ:これは、さっきのバンドの話?
リク:そうですね。
ソウタ:全部聴くのは?
アカリ:まだ気にしてたんだ。
ソウタ:大事だから。
リク:興味を持って聴くならいいと思いますよ。
リク:でも、本当は好きじゃないのに「僕も大好き」と言うのはおすすめしません。
ミユ:好きな人と共通点欲しいけどな。
リク:分かります。
リク:ただ、音楽も食べ物も休日の過ごし方も全部相手に合わせたら、ミユさんがいなくなりますよ。
ミユ:私が消える。
アカリ:好きな人のコピー完成。
ミユ:怖い(笑)。
ユキノ:違うところがあるから、会話になることもあるよね。
リク:そうですね。
リク:好きな人と仲良くなるために、無理に相手と同じ人になる必要はないです。
ソウタ:じゃあ、バンド聴いて好きじゃなかったら?
アカリ:好きじゃなかったって思えばいいじゃん。
ソウタ:本人には?
アカリ:言い方は考えて(笑)。
好き避けで冷たくする
ユキノ:最後は、好き避けかな。
ミユ:……。
ソウタ:……。
アカリ:なんで二人とも黙ったの?
ミユ:考え事。
ソウタ:僕も。
リク:多分、同じこと考えてますね。
ミユ:好きな人だから緊張して、ちょっとそっけなくなることはあるよ。
ソウタ:ある。
アカリ:でも相手からしたら、嫌われてるように見えるかもよ。
ミユ:そんな。
ソウタ:困る。
アカリ:二人とも自分でやってるんでしょ(笑)。
リク:恥ずかしくて積極的に話せないのは仕方ないと思います。
リク:ただ、わざと冷たくしたり、他の人には笑うのに好きな人だけ避けたりすると、相手は好意に気づけないですよ。
ミユ:むしろ脈なしだと思われる?
リク:その可能性はありますね。
ソウタ:……。
アカリ:大丈夫?
ソウタ:今日、来てよかった。
ミユ:私も。
アカリ:恋愛初心者講習みたいになってる(笑)。
ユキノ:好きな人と仲良くなりたいなら、好かれようと頑張りすぎるより、相手が安心して話せる距離を作ることが大切なのかもしれないね。
ミユ:急がない。
ソウタ:冷たくしない。
アカリ:あと偶然を作らない。
ソウタ:それ、まだ覚えてたの?
アカリ:一番危なかったから(笑)。

好きな人と仲良くなれないのは脈なし?見極めるポイント

ミユ:でもさ。
ユキノ:うん。
ミユ:こっちが頑張って話しかけても、全然仲良くなれない時もあるよね。
アカリ:あるんじゃない?
ミユ:それって脈なし?
ソウタ:……。
アカリ:反応しすぎ。
ソウタ:まだ何も言ってないよ。
アカリ:顔が参加してた。
ソウタ:顔は自由でしょ。
リク:一回や二回、会話が続かなかっただけなら、脈なしとは言えないと思いますよ。
ミユ:本当に?
リク:はい。相手が人見知りかもしれないし、その日は疲れていたのかもしれない。
リク:単純に話題が合わなかった可能性もありますね。
アカリ:私も眠い日は、誰と話しても三文字くらいしか返さない。
ミユ:三文字?
アカリ:うん。へえ。マジ。
ユキノ:本当に三文字前後(笑)。
ミユ:でも好きな人に「へえ」って言われたら、私その日の夜まで考えるよ。
リク:考えすぎですね。
ミユ:「へえ」の声の高さとか。
アカリ:知らないよ(笑)。
ソウタ:低かったら?
ミユ:ちょっと怖い。
ソウタ:高かったら?
ミユ:まだ希望ある。
リク:二人で「へえ」を分析しないでください。
ユキノ:好きな人の反応って、どうしても気になっちゃうんだよね。
リク:そうですね。でも、一度の会話や一回のLINEだけで脈あり・脈なしを判断するのは早いと思います。
ミユ:じゃあ、何を見ればいいの?
リク:一回の反応より、関係全体ですね。
アカリ:関係全体?
リク:何度か話しかけているうちに、相手からも話しかけてくれるようになったとか。
リク:向こうから質問してくれるとか、会話を続けようとしてくれるとか。
ミユ:相手からの動きも見る?
リク:はい。
リク:仲良くなるのは、一人ではできないですから。
ソウタ:……。
アカリ:また刺さった?
ソウタ:今日は言葉がよく刺さる日だね。
ミユ:分かる。
リク:刺すつもりはないんですけど。
ユキノ:でも、大事なところかもしれないね。
ユキノ:好きな人と仲良くなりたい時って、自分が何をするかばかり考えちゃうから。
ミユ:話しかけなきゃ。LINEしなきゃ。誘わなきゃ。
リク:そうですね。
リク:でも、自分が一歩近づいた時に、相手も少し近づいてくれるかは見た方がいいですよ。
アカリ:ずっと自分だけ追いかけてたら疲れるしね。
ミユ:じゃあ、何回話しかけても会話を終わらせられるとか。
リク:はい。
ミユ:LINEも毎回こっちから。
リク:それだけで決めつける必要はないですけど、判断材料にはなりますね。
ソウタ:誘っても、ずっと断られるとか。
リク:代わりの日を提案されず、何度誘っても断られるなら、少し距離を置いた方がいいかもしれません。
ソウタ:そっか。
アカリ:ソウタくん。
ソウタ:一般論だよ。
アカリ:まだ何も聞いてない(笑)。
ユキノ:好きな人と仲良くなりたい気持ちは、大切だけど。
ユキノ:その気持ちが強いほど、相手の反応を見落とさないようにしたいね。
リク:そうですね。
リク:何度接点を作っても相手が距離を取ろうとしているなら、それ以上無理に近づかないことも大切です。
ミユ:仲良くなりたいからって、相手の気持ちを無視したらダメだよね。
リク:はい。
アカリ:好きだから何してもいい、にはならないもんね。
ソウタ:うん。
ユキノ:逆に、相手から話しかけてくれることが増えたり、二人で話す時間が自然に伸びているなら?
ミユ:期待していい?
リク:少なくとも、仲良くはなっていると思いますよ。
ミユ:脈ありは?
リク:そこまでは分かりません。
ミユ:リクくんはすぐ希望を回収する。
リク:変に期待させる方がよくないでしょう。
アカリ:誠実(笑)。
ソウタ:でも、仲良くなってるならいいよね。
ミユ:うん。
ソウタ:昨日より話せるようになってるなら。
アカリ:……たまにいいこと言うね。
ソウタ:たまに?
アカリ:たまに。
ソウタ:もう少し多いと思ってた。
ミユ:そこ気にするんだ(笑)。
好きな人となかなか仲良くなれないからといって、すぐに脈なしだと決めつける必要はありません。
一度の反応ではなく、少し長い目で二人の関係を見てみる。
そして、自分が近づくことだけではなく、相手も自分との距離を縮めようとしているかを見ておくこと。
恋愛は、一人だけで進めるものではありません。

好きな人と仲良くなる一番のコツは「普通の人として話すこと」

ミユ:なんか今日、いろいろ聞いたけど。
ユキノ:うん。
ミユ:結局、難しい。
アカリ:ええ(笑)。
リク:ここまで話した意味が。
ミユ:違うの。方法は分かったよ。
ミユ:短く話す。相手の話を覚える。共通点を見つける。
リク:はい。
ミユ:LINEは会話の続き。
アカリ:ちゃんと覚えてるじゃん。
ミユ:でもさ。
ミユ:それを好きな人にやるのが難しいの。
ソウタ:分かる。
アカリ:また二人が合流した。
ソウタ:だって、好きな人だけ別の生き物に見える時ない?
アカリ:人間だよ(笑)。
ソウタ:それは分かってる。
ミユ:でも言いたいことは分かる。
ソウタ:普通に歩いてるだけなのに、見ちゃうし。
ミユ:分かる。
ソウタ:近くに来ると、ちょっと姿勢よくなる。
ミユ:分かる!
アカリ:何その機能。
ソウタ:勝手になるんだよ。
ミユ:私も声ちょっと変わるかも。
アカリ:怖い怖い。
ミユ:可愛くしようとしてるわけじゃないよ!
アカリ:じゃあ何?
ミユ:知らない。喉が恋愛モードになる。
リク:初めて聞く体の仕組みですね。
ユキノ:二人とも、好きな人を意識した瞬間に普段通りではいられなくなるんだね。
ミユ:そうなの。
ソウタ:普段なら言えることが言えなくなる。
ミユ:で、家に帰ってから思いつく。
ソウタ:あれ言えばよかったって。
ミユ:そう!
アカリ:二人で座談会じゃなくて反省会した方がいいんじゃない?
ミユ:毎日開催できるよ。
ソウタ:僕も結構ある。
リク:でも多分、そこなんですよね。
ミユ:どこ?
リク:好きな人と仲良くなろうとすると、急に「正解の会話」を探し始めるんですよ。
ソウタ:正解。
リク:これを言ったら好かれるかな。
リク:これはつまらないと思われるかな。
リク:今話しかけたら迷惑かな。
ミユ:全部考える。
リク:ですよね。
リク:でも、友達と話す時はそこまで考えないでしょう?
ミユ:考えない。
アカリ:ミユ、私には本当に何も考えず喋ってそう。
ミユ:そんなことないよ。
アカリ:昨日、急に「ちくわって穴が本体なのかな」って聞いてきたじゃん。
ミユ:気になったから。
ソウタ:どっちなんだろう。
アカリ:増えた。
リク:まあ、ちくわの話をする必要はないですけど。
ミユ:ダメなの?
リク:相手によりますね。
ソウタ:ちくわ好きならいける。
アカリ:共通点の使い方、絶対違う(笑)。
リク:でも、好きな人と仲良くなる方法は、普通の人と仲良くなる方法とそこまで違わないと思いますよ。
ミユ:そうかな。
リク:話す。
リク:相手のことを知る。
リク:自分のことも少し話す。
リク:また会ったら、前の話の続きをする。
ソウタ:……普通だね。
リク:普通ですよ。
アカリ:最初から言ってるじゃん。話せばいいって。
ミユ:アカリが正しかった。
アカリ:やっと認めた。
ミユ:帰らなくていいよ。
アカリ:ずっといるよ(笑)。
ユキノ:好きな人だから、特別に思う。
ユキノ:それ自体は悪いことじゃないよね。
リク:はい。ただ、特別に思うことと、特別な接し方をしなければいけないことは別だと思います。
ミユ:……なるほど。
ソウタ:普通に話していいんだ。
アカリ:今まで何だと思ってたの?
ソウタ:大切に話さないといけないのかなって。
ミユ:あー、ちょっと分かる。
アカリ:会話を桐箱に入れないでよ。
ソウタ:桐箱。
ミユ:高級な会話(笑)。
リク:大切にするのはいいと思いますよ。
リク:でも、失敗しないように慎重になりすぎると、いつまで経っても相手はソウタさんのことを知れないですから。
ソウタ:僕のことを。
リク:はい。
リク:仲良くなるって、相手を知るだけじゃないですよ。
リク:自分のことも相手に知ってもらうことです。
ミユ:……それ忘れてたかも。
ユキノ:好かれようとすると、相手ばかり見ちゃうからね。
アカリ:自分も出さないと、仲良くなれないよ。
ソウタ:自分を出す。
アカリ:ソウタくんは、そのままで結構出てる気もするけど。
ソウタ:そう?
アカリ:うん。だいぶ。
ソウタ:よかった。
ミユ:褒められたのかな(笑)。
ユキノ:好きな人と仲良くなりたいなら、完璧な会話を目指さなくてもいい。
ユキノ:まずは昨日より、一回多く話してみる。
リク:それで十分だと思います。
ミユ:一回多く。
ソウタ:一回。
アカリ:二人とも、数え始めないでね。
ミユ:え。
ソウタ:ダメ?
アカリ:自然に!
好きな人を前にすると、誰だって少し緊張します。
嫌われたくない。できれば好かれたい。失敗したくない。
でも、好きな人と仲良くなるために必要なのは、完璧な恋愛テクニックではありません。
話す。知る。自分のことも話す。そして、また話す。
好きな人を特別に思いながらも、一人の人として向き合うこと。
それが、自然に二人の距離を縮める一番のコツなのかもしれません。
まとめ|好きな人と仲良くなるなら、まず一回多く話してみよう

ユキノ:じゃあ、最後に整理しようか。
ミユ:はい。
ユキノ:好きな人と仲良くなるために、今日からできることは?
ミユ:一回多く話す。
アカリ:最初に私が言ったやつ。
ミユ:今いいところだから黙ってて。
アカリ:なんで(笑)。
リク:でも、本当にそこからだと思いますよ。
リク:好きな人と仲良くなる方法をまとめると、こんな感じですね。
- 短い会話を何度も重ねる
- 相手が話したことを覚えておく
- 二人の共通点を見つける
- LINEは直接した会話の続きとして使う
- 小さなお願いや質問で会話のきっかけを作る
- 二人で話す時間を少しずつ増やす
- 仲良くなったら少しだけ好意を見せる
ミユ:こうやって見ると、すごいことはしてないね。
リク:そうですね。
アカリ:だから最初から言ってるじゃん。
ミユ:話せばいい。
アカリ:そう。
ミユ:悔しい。
アカリ:なんで(笑)。
ソウタ:でも、一回多く話すっていいね。
ユキノ:そう?
ソウタ:うん。
ソウタ:仲良くならなきゃって思うと、ちょっと遠いけど。
ソウタ:一回話すなら、できるかもしれない。
ミユ:分かる。
ソウタ:で、次に会ったらまた一回。
リク:そうですね。
ソウタ:その次も。
アカリ:うん。
ソウタ:……いつ仲良くなるの?
アカリ:知らないよ(笑)。
ソウタ:そこは決まってないんだ。
リク:決まってないですね。
ソウタ:七回目くらい?
ミユ:回数券じゃないんだから。
アカリ:ミユがまともなツッコミした。
ミユ:私だってするよ!
ユキノ:多分、仲良くなった瞬間って自分では分からないんじゃないかな。
ミユ:そうなの?
ユキノ:昨日まで「好きな人と話した」って思っていたのに。
ユキノ:ある日、普通に話してから気づくの。
ユキノ:あれ。私、この人と結構話せるようになってるなって。
ソウタ:……いいですね。
アカリ:急に敬語。
ソウタ:ユキノさんの話だから。
アカリ:そこはちゃんとしてるんだ(笑)。
ミユ:じゃあ、焦らなくていいのかな。
リク:焦る必要はないと思いますよ。
リク:ただ、何もしなくても関係が変わるとは限りません。
ミユ:う。
ソウタ:刺さる。
リク:今日、僕そんなに刺してます?
アカリ:この二人にだけ。
リク:すみません。
ミユ:謝られるともっと悲しい(笑)。
ユキノ:じゃあ二人とも、今日から一回多く話してみる?
ミユ:……はい。
ソウタ:うん。
アカリ:誰と?
ミユ:誰でもいいでしょ。
ソウタ:そうだよ。
アカリ:二人とも急に守り固くなった(笑)。
リク:まあ、相手は聞かないでおきましょう。
ユキノ:そうだね(笑)。
好きな人と仲良くなりたい。
そう思うほど、「何を話せばいい?」「どう距離を縮めればいい?」と難しく考えてしまうことがあります。
けれど、好きな人と一気に仲良くなれる魔法のような方法はありません。
短い会話をする。
相手の話を覚えておく。
また会った時に、その続きを話す。
少しずつ二人で話す時間を増やして、自分のことも知ってもらう。
好きな人と仲良くなる方法は、小さな会話を積み重ねることです。
昨日より、一回多く話してみる。
その一回が積み重なれば、いつの間にか「好きな人」は「よく話す人」になっているかもしれません。
そして、そこから恋が始まることもあります。


