嫌われるのって、怖い?
私は怖かった。
……意外?
今の私しか知らない人は、そう思うかもしれないわね。
でも昔は。
誰かに嫌われるたびに、自分の価値まで否定された気がしていた。
だから笑う。
空気を読む。
相手に合わせる。
その方が楽だと思っていたから。
でもね。
ある日、気づいたの。
どれだけ頑張っても。
嫌う人は嫌う。
理由なんて、本当にどうでもいいことだったりする。
話し方が気に入らない。
自信がありそう。
美人だから。
逆に、美人じゃないから。
仕事ができるから。
仕事ができないから。
……つまり。
何をしても、誰かには嫌われる。
だったら私は。
「嫌われない人」になる努力より。
「自分が好きになれる人」になる努力を選んだ。
その方が、ずっと難しいけれど。
ずっと、美しい生き方だと思ったから。

全員に好かれる人を、私は見たことがない
「あの人って、みんなから好かれてるよね。」
そう言われる人がいる。
でもね。
本当にそうかしら。
私は、そうは思わない。
誰からも好かれる人なんて。
少なくとも、私は一人も見たことがない。
優しい人は。
「優柔不断。」と言われる。
仕事ができる人は。
「冷たい。」と言われる。
よく笑う人は。
「軽そう。」と言われる。
静かな人は。
「感じが悪い。」と言われる。
つまり。
人は、自分の見たいように人を見る。
それなのに。
全員に好かれようとするのは。
全員の価値観に合わせようとするのと同じこと。
そんなこと。
できるわけがない。
だから私は。
「嫌われない人」を目指すのをやめた。
その代わり。
約束は守る。
陰口は言わない。
人によって態度を変えない。
間違えたら謝る。
そういう自分でいることだけは、諦めない。
その結果。
嫌われるなら、それは仕方ない。
少なくとも。
自分まで嫌いになるような生き方だけは、したくないから。
全員に好かれることは、目標にならない。
自分に恥ずかしくない生き方の、その先にあるものだと思っている。
好かれる努力より、自分を磨く努力を選んだ

昔の私はね。
「どうしたら好かれるんだろう。」
そんなことばかり考えていた。
でも、その質問には。
答えがなかった。
人によって。
「素敵」は違うから。
だからある日。
質問を変えたの。
「どうしたら、私は私を好きでいられるんだろう。」
その瞬間から。
見る景色が少し変わった。
本を読む。
姿勢を正す。
約束を守る。
言葉を選ぶ。
誰も見ていないところで努力をする。
そういう積み重ねって。
すぐには誰にも気づかれない。
でも、それでいい。
自分を磨くって。
拍手をもらうためにするものじゃないから。
面白いことにね。
人に好かれようと必死だった頃より。
自分を磨くことに夢中になってからの方が。
人との関係は、ずっと楽になった。
人は。
追いかけるほど逃げることがある。
でも。
自分の人生をちゃんと歩いている人には。
自然と惹かれる人が現れる。
私は、そう思っている。
好かれることは、目的じゃない。
自分を磨いた先で、誰かに好かれたら、それが一番美しい。
私は、誰に好かれたいかを選ぶ
全員に好かれたい。
そう思っていた頃の私は。
全員の顔色を見ていた。
でも今は。
全員の拍手なんて、いらない。
尊敬する人が。
「いいね。」
そう言ってくれたら、それで十分。
好きな人が。
「素敵だね。」
そう笑ってくれたら、もっと嬉しい。
そして何より。
鏡の前の私が。
「今日も悪くないじゃない。」
そう思えたら。
きっと、その日はいちばん幸せだ。
人は。
誰にでも好かれることはできない。
でも。
誰に認められたいかは、自分で決められる。
だから私は。
今日も、自分を磨く。
負けたくない人がいるから、頑張れる日もある。
そんな少し格好悪い理由も。
私は、嫌いじゃない。
嫌われることを恐れなくなったんじゃない。
誰の評価を大切にするかを、自分で決められるようになっただけ。




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